新雪をフミフミしに西穂独標☆

2012-11-11 16:31:36 | 山、登ってきました☆
新雪フミフミしに西穂独評へまた出かけてきました!景色も堪能できて幸せ度マックス!な今回。

今回のヤマレコ

■1登目

毎年シーズン初めの雪山はどこにするか悩みます…。シーズン一登目は、あまり大変な山にはしたくないし…

去年は北横岳にしたのですが…八ケ岳は雪が遅い。去年は車の運転でも失敗があり、車が入院してしまって、お正月期間中に山が充実できないことに(涙)

そこで、今年は、私達にとって思い出深い山、西穂独標にしてみました。土日は土曜日だけは期待できそうな予報だったので早起き!です。

■ 早起きしてGO!

家から新穂高までは、きっかり3時間です。夫と運転を変わりばんこにして、9時15分の出発に間に合うように、ちょうど良い具合に到着しました。ロープウェーは混んではいないものの、朝からお酒を飲んでいるらしいおじさん達の群れが傍若無人ぶりを発揮して騒々しく、”ったくこの手の人種は…”と感じさせます。

ロープウェーからはこんな樹氷が見え、山頂を期待させます。
第二ロープウェーに並ぶと既に大阪から来た年配のご夫婦が並んでいました。登山ルックだったので西穂山荘までかな?と声をかけたら、千石園地の散策ということでした。次は上まで雪道を歩きたい!と意気込む妻に、「ったくもう…」な感じなご主人。奥様の情熱に付き合ってあげたらいいのになぁ…。

千石園地まではあっという間です。着くとこんな! いやがうえにも期待が膨らみます!



奥様と固い握手をして別かれ、登山届けを出して、早速出発!9:40。久しぶりの冬の装備に多少手間取りました…。そういえばこんなだったけねぇ。余計ですが泥だらけの登山靴、きれいになりました(笑)


園地で早くも動物の足跡。鹿かな~。



登山道の雪面はこんなです。あまり雪が多くないので、まだ地面の凹凸が吸収されていません。

アイゼンをつけてから思い出したのですが、これくらいしか雪が無いようなときは、べつにアイゼンつけなくて歩いてもいいって先輩から教わったような???

雪=アイゼンと思って、去年買った12本場のセミワンタッチアイゼンのニューマティックをつけてしまいましたが、はっきり言って要らなかったかも…。だってこの山、私達が軽アイゼンのデビューをした山だっけ。

まぁ要らないなと思いつつ、もう着けてしまったので、ということでとりあえず、筋肉強化ギプスとして歩いてみます。久しぶりのアイゼン歩行、確かに冬靴って重かったわね、と思い出しました(笑)。ついでにまだ雪で夏道の凹凸が吸収されていないので、結構急な部分も残っており、前の爪で立ってみる練習など…。気分だけ。


ワクワクする眺め…。 


ああ~なんて快適な日なのでしょう!
乗鞍方面と焼岳が見えてきた。

美しい樹氷!

山荘直下の樹氷。

あっという間に山荘着。11時。登りは1時間30分です。


笠ヶ岳方面。空が青いな~!最高だな~!! 前来たときは、「なんて山?」くらいの無知さでしたっけ。


山荘では私だけザックをデポして、ピッケルを準備し、SOYJOYを一つずつ食べておきます。


すぐ出発。今日は午前中が勝負なのだ!予定では13時まではのぼってOK、の予定です。


早くもえびの尻尾。


超期待できる山頂方面。


あっという間に丸山。初めてきたときは、ドキドキしながら丸山を目差しました。


前穂も見えてきた。

行く手。

振り返ると乗鞍方面。

 上高地はまだ秋です。

雪のつき方は少なく、こんなです。アイゼン要らないかも?ギシギシ言っています。

うーん。アイゼン、イラナイ?もう履いちゃってますが。石にあたってつめが丸くなりそうでヤな感じです。


空。


初めて来たときは、前方には先行者はお1人しかおらず、そのおじさんがトレースが無いというので独標の直下までと
しました。今回は独評までいけそう…ペースもまずまずです。


えいっ!えいっ!という感じ。ところでピッケルはほとんど杖以上の働きをしていませんがいいのでしょうか?!

それにアイゼンは山頂に近づくにつれ雪がついていないので、むしろ岩に突き刺さる感じなのですが…いいのでしょうか?えっとイモトはどうしてたんだっけ?とイモトの○○アタックを思い出そうとするが思い出せず…なし崩しで、無理やり岩を登ってしまいます。私はアイゼンをいい加減につけていたらしく、岩を登り始めたら、夫が「外れているよ~」…セミワンタッチアイゼンって外れていても歩けるってことを確認(笑)?!

夏に来たときよりも、あっけなく山頂ゲット。12:24。涼しい分、楽でした。もっと難しかった気がしたんだけど、登ってみると夏に着たときよりも山頂が広く感じました。


下が雲海だったからかな?

どんどん雲がわいている様子。

山頂には数人の先客が。ロープを体に斜めかけにした男性と女性が登ってきたのでガイドさんかなと声をかけたら、ご夫婦でした。奥さんを連れて西穂まで行くそう。だんなさんがクライマーだとこういうとき便利ですね(笑)

昨日は茅が岳で「いいですね~家族登山ですか?」と言ったら「いえガイドです」と言われ「しまった(汗)!」と思ったのでしたが…(汗)プロでもアマチュア風の人もいるし、アマでもプロ風の人もいる…。 

私達は独標で終わりです。西穂は岩稜帯なので、歩いてよいものか判断がつきません。まずは夏にくるべきなので…独標までで終わり。充分満喫。何しろ冬山初めの体慣らしですし。

さー下山下山、と思ったら…さっそくガスって来た。 まるで私達の登頂を待っていたかのようです。

ここで試しにアイゼンを外しました。だってむしろ雪の上ではなく雪から飛び出している岩の面を登山靴のグリップを効かせて歩いた方がいいのかも?と思ったんです…が、どっちがいいか分かるには基本的に試行錯誤しかないようですし。

降りているところ…&登ってくる人。私たちのロープウェーのあとから登り始めた人たちもいるらしく、結構すれ違いました。が遅くない? 子連れの人もいました。


下山はさくっと。 13:30山荘着。予定通りです。

■ 山を舐めない

下山途中、夫と喧嘩。だって夫は登ってくるすれ違いの人たちに安易に「誰でもいけますよ、頑張って~」などと言うのです。ガイドでもないし、勉強だって不足しているのに。私がチラ見したら女性は山ガールスタイルにKEENの登山靴(ピレネー)、男性はとりあえず登山靴はOKそうだったけど、2人ともピッケルは無し。「アイゼン持ってる?」って聞いたら「僕は軽アイゼンもってきました」という返事。私達も軽アイゼンでデビューしましたから厳しいことはいいたくありませんが、山の人は絶対に相手を見てからアドバイスしていると思います!! 

私達が登りはじめに山荘のすぐ上あたりですれ違ったカップルがいましたが、そのとき西穂から降りてきたのだそうでした。朝から西穂と決めてアタックのため、山荘に昨日は泊まったのだそうです。「今日はいいですよ!」と言ってくれたのですが、男性はロープを持っていましたし、女性はピッケルを斜めがけバンドで吊るしていました。私達がアイゼンを履いていて、ピッケルも持参で来ているのを相手は見て、「独評までならいけますよ」と言ってくれたのだと思います。装備がどうこうと言うよりも、むしろ、装備が物語る”山を舐めていない姿勢”が重要なのではないか?と思うのです。

現に西穂の彼らが降りてくる時間に私達は登り初めで、11時ですからね。独評に行こうと言うのにKEENの彼らのように丸山を過ぎたあたりで12:40とかって遅いのではないかと思います。時間をどう組むかも含め山ですから。現にガスってきていました。私ならもう行きません。ガスって来た=帰る、です。山をよく分かっていれば違うでしょうが後どれくらいですかと聞くような場合、すでによく分かっている状態ではないことは明白です。

■ 余禄

山荘では早速ラーメンを。900円。

メニューからとんこつラーメンが消え、味噌か醤油のチョイスになっていました。夫はとんこつファンだったのに。

私は来るとき諏訪湖南のSAで煮干ラーメンにしたので、おでんをチョイス。700円。

食後のコーヒー  500円。さてと2時になったので降りますか…。

山荘の照明はかわいいカウベル型でした。

あそこの窓際に座っているドイツ人を見かけて声をかけたのが去年のゴールデンウィーク。同い年のソフトエンジニアだったクリスは元気にしているでしょうか…後で英訳してこの紀行をメールしてあげましょう…。

そろそろ2時なので降りますか…。小屋前は人でごった返してきました。おじさんたち一杯。でもみんな「はぁ~」と溜息ばかり…ガスって何も見えない(汗)。かわいそうですが、こればかりは作戦の勝利です(^^v)。

さーて降りますか。目標を3時15分のロープウェーと定めました(^^) 

折り始め。 下りはアイゼンなし。先輩の言いつけを思いだしたため。



3時に千石園地。こんなに暗くて寂しげです。山では3時はもう遅い。でも登ってくる人たちには結構すれ違いました。みんな遠くから来ていて、今日は山荘でお泊りのようです。日帰りで12時半に山頂に立てる距離に住む私達は本当にラッキーだなぁ!

■ ストック紛失

夫はストックの先の部品を落としてしまいました(><)ホック式のストックはすぐホックが緩み、あまり使い勝手がよくありません…。ロープウェーの山頂駅も第二の駅でも聞きましたが、見つからず…ストック、これで3本目です(--;)私も一本紛失しているし…。

下山中のロープウェーから…下は秋なんだなぁ…。 登山には絶対に第一からより第二から乗るのがおススメです。なぜなら
行列の前のほうに並べるから…ザックがあるので、普通の観光客の人たちに混じると、ストックやらピッケルやらが危ない…前のほうに並べればあらかじめ隅っこに陣取って荷物の迷惑を小さくできます。


下山すると、いつもなんだか不思議な気分です・・・今まで見てきたのは夢物語だったのでしょうか…。
なんだかこの生活感一杯の光景がとても違和感があります。世界は本当に美しい…下界は生活で満たされているけれど。

素晴らしい今シーズンの冬山1登目でした☆

《初めての西穂独評》

《夏の西穂独評》


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