オステリア白樺の料理ノート | ビーナスライン・車山のレストラン

注文ごとに作るPizzaや茹で上げパスタが人気の小さなイタリア料理店。季節の料理は当店HP上でご覧下さい

霜降り馬刺しのカルパッチオ Harry's Barr style

2011-04-11 | アンティパスト

信州の食文化を温故知新で楽しむ

 信州で地元密着のスーパーを覗くと牛、鳥、豚と並んで馬肉が当たり前のように並んでいます。
お蕎麦屋や居酒屋などでもメニューに馬刺しがあるのは珍しくありません。

 珍しくはないのですが、実は作られたイメージのようでした。地元のおじいちゃんによると、

「馬は食べたけど、刺身ではたべなかったなぁ。すき焼きに入れたりしてた」とのこと。

 馬刺しを食べるようになったのは、かなり後になってからのようです。


 
 もともとカルパッチオは牛フィレ肉の薄切りにマヨネーズベースのシンプルなソースの料理として考案されました。
生肉の鮮やかな赤色が特徴的なルネッサンス期の画家、カルパッチオ Vittore Carpaccio にちなんで、料理名は付けられました。

その後、ピエモンテの郷土料理をヒントにオリーブオイルを使う現在のスタイルが登場し、さらに材料に魚介類も使われるようになりました。

 馬肉は牛肉よりやや強めの独特の獣臭、まとわりつくようなもっちりとした弾力が魅力です。
独特の食感を壊さないよう、あまり薄くたたきすぎないようにしています。

オイルベースのスタイルでは今ひとつ活かしきれなかった馬肉の魅力が、温故知新のスタイルで新しくより魅力的になりました。

 セコンドピアットではなく、アンティパストの項に分類しています。

カルパッチオは必ず召し上がるお客様も多く、はずせないメニューになっています。

霜降り馬刺しのカルパッチオ
オステリア白樺





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