■心も身体も暖まるお皿
昔住んでいた街の深夜まで営業している小さな洋風居酒屋。
レストランの仕事を終えた家内と、待ち合わせて行ったお店です。
行くたびに注文していたのが、こんな料理。
一日思いっきり働いて、食べた素朴なひと皿。
ホッとする味で、気持ちまで暖かくなりました。
若かったなぁ~。
伝統的な料理名はピッツアイオーラ(ピッツァ職人風)。
古くからの料理だけに、レシピもシェフによっていろいろです。
今回ご提供する皿は、鶏にしっかり味付けをして、
あえて塩もオレガノも加えないトマトソースで仕上げます。
マイルドな辛みの韓国産唐辛子で、甘味を引き立たせる程度の
辛さを加えました。
そのまま「ピッツァ職人風」という名前でも良かったのですが、
当店だと、メニューが「ピッツァ」の文字だらけになってしまいます。
あまり見栄えがよろしくない。
そこで、
イタリア料理でいう「ディアボラ」(悪魔風)を少し優しくした
ような味付けから、「若鶏の魔女焼き」としました。
少し懐かしくなって、先のお店をインターネットで調べたら、(便利な時代ですね)
まだまだ盛業中のご様子、好きな店がずっと続いているのは嬉しい限りです。
オステリア白樺も、ようやく17年目に入ったところ。まだまだ道半ばです。
今年もたくさんのお客様にお会いできるのを楽しみにしています。