嫌な女

お昼のテレビに、（番宣なのかもしれないが）黒木瞳さんが出てた。
きれいな人だなぁ。

で、「嫌な女」という番組が始まる、という。
へぇ、あの人は、そういう役もやるんだ。
どういう「嫌な」面を見せるんだろう？と、ちょっと興味を引かれた。


そも。
誰かを「あいつ、嫌なやつだよね。」と評するとき。
評している自分自身が、曝け出すのだよね、自分が深層心理として持っている、嫌な部分＾＾；

たとえば。
「あいつ、威張ってばかりいて、ヤだよ。」
という本人は、実は、もっと威張りたい、という願望を持っている。
自分が気がついていない、にしても。
というか、そういうことを言っている人は、半分は気がついてるし、半分は「あたしは、あいつなんかとは絶対違う！」と信じてる。
でも、「そこ」を気にする、ってことが、もう、そうなんだよね♪

「あいつ、さぼってばっかり！」
と評しているのは、自分自身が、あ～、さぼりたい！と思ってるのよ。

「キャツは金に汚いんだぜ。」とか言ってる本人、もっとお金が欲しい、と常に思ってる、とか、ね。


思い出してください。
たとえば、赤ん坊を身ごもっているときは、お腹の大きい人が、やたら目に付く、ということを。
猫を飼い始めたら、同じように猫好きがあっちにもこっちにも居る、と気づいたときを。
ちょっと近いのが、誰かを好きになった、とき。
二百人も写っている集合写真の中から、一発で彼（彼女）を見つけられる、こと。

自分の中に、ものを感じ取る尺度（嗅覚）が「ある」のですよね。
その物指しは、日々刻々、変わります。
気にならないことは、目の前を通っても、目に付かないし、心に残りません。

石は石であることをひけらかしません。
森は森を誇ったり、しません。
海は、海だぞ、すごいだろう！なんて、思ってません。
見ている人間が、自分の持っているもの、その「自身の感情」を反映している、だけなのです。

昔の人は言ってます。
『美女は美女に目を見張り、醜女（しこめ）は醜女に目をそむける。』

心掛け次第で、いかようにも変化する、物を見る目。
おー、怖い怖い。
願わくば、いつもすがすがしく、生きたい、と思うものでありますよ。

・・・・ということを書いている、これも、たぶん、「嫌な女」＾＾；