日々是迷走中

まったく同じ名前のブログがあるけど、gooのがあたしの。
自称永遠の八歳。
ただし他称、宇宙人。

九月五日、早朝に

2008-09-06 09:30:18 | 
2008年九月五日の早朝。
我が家の最高齢猫のクッキーが、亡くなりました。
21歳と四ヶ月でした。

亡き母が「煙(けむ)ちゃん」と呼んだ、我が家で最初の猫「パフ」と一緒に生まれた兄弟猫、トーマス。
そのトーマスの息子です。
ややこしい。。。。

トーマスは、ミュー(当時、生後半年)が妊娠したと判った時点で去勢手術しちゃいましたの。
ミューは、子どもたちが乳離れしたら、それからまた成長しましたよ。
子どもを産むのは早すぎたのでしょうね、かわいそうなことをしました。
そのトーマスも、ミューも、パフさんだってすでに居なくて、クッキーの兄弟も含めてみんなみんな、山に眠っています。
我が家の「第一期生」軍団は、これですべて居なくなってしまいました。

生まれたとき(五月26日)、生まれたのはあたしのベッドの中。
産婆さんは、ちょうどその時学校から戻ったばかりのお兄ちゃん。
ベッドの横にお産用の箱を準備してあったから、そこに移してくれたら良かったのに、って
ぶーぶー言いながら、それでも笑顔になっちゃうみんなだったけねぇ。
兄弟は5匹。全部、色と模様が違っていた。
最初に生まれたのは真っ黒いジャム。
下地が黒で、光に当たると赤く見える縞が、うっすらと透けてみえる猫だった。
それから、赤毛のしましま、キャンデー。
全身が赤毛で、形はチンチラそのもの、だった。きれいだった。
その次が、三毛猫のシャケ、お姉ちゃんは「ししゃも」にしたかったけど、あたしがシャケって強引に決めたのよね。
それと、サバ虎猫の、サバちゃん。
一番下が、白と茶の、クッキーだったね。
チンチラハーフの子どもたちはみんなみんな可愛くて。
だけど、どうしたことかクッキーだけが「ひょうきん系」の顔だった。
一番下の妹が「この子は、きっと、もらい手がつかないわ。あたしが飼う。」
と、抱きしめて離さなかった。
妹は当時、小学校低学年。危険じゃぁないの?と、わたしは、こっそり亡母の顔(表情)を盗み見た記憶がある。
それからまもなくに、ちっちゃいイヴさんが拾われてきて、ミューに子猫たちと一緒に乳をもらって生き延びて。
そのイヴさんも、最近老衰で亡くなっている。

クッキーは、一番ののんびり屋さんだった。
ねこじゃらしで、よく遊んだ。
我が家の記憶を、一番知っている子。
いろんなことが、あったね。笑っている時にも、泣いていたときにも、どこかに猫が居た。
病む人が居たり、亡くなった人が居たり、結婚したり、いろんな事が、クッキー、キミにはどういう風に見えていたんだろうね。

本当は、春先から「あぶないなぁ」とは思っていたんだよ。
やせて、毛並みもばさばさしてきて、よろよろしながら居たから。
食欲も落ち込んで。なのに、櫛をかけられるのを嫌がって。
でも、あたしの顔をみると「にゃーー」と、声にならない声で呼びかけてくれた。
いつも、あたしを見ると正座してくれた。
お行儀のいい猫だった。

ずっと、そばに居ました。
前の日には、トロを細かく刻んであげたら、少し食べてくれたし、温めた牛乳も飲んだし。
でも、頑張ったよね。
最後は、本当に「枯れる」ように、あたしに背中をなでられながら、静かに静かに、逝きました。
亡母が亡くなった時のことを思い出してしまった。

五日は、よく晴れていましたもので、山に埋めてきましたよ。
飼い主?である妹と一緒に穴を掘って、掘りながら「こんなに大きな猫だったんだねぇ」ってあらためて思いました。

すがりついて泣くようなことは無かったけれど、気がつくと涙が頬を伝っています。
まだまだ、二桁の数の猫たちが居ますから、気を抜くことはできませんけど。
一つの時代が終わったなぁ、という感じは、しています。

猫は、家族です。
皆様の飼い猫さんたちも、うんと長生きしてくれますように。合掌。

4 コメント

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合掌 (まきぼう)
2008-09-06 13:14:34
お悔やみ申しあげます。
どうか安らかに。
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ありがとうございます (otikomi)
2008-09-06 17:12:41
お悔やみ、ありがとうございます。
きっと、花畑を駆け回っていることでしょう。
すぐそばには、大好きだった父親猫も、優しかった母猫も
お気に入りの叔母さん猫、兄弟たち、それに乳兄弟のイヴさんまで
みんな居ますから、一緒に思い出話でもしているのかも。

ミッキーちゃん、今夜はまきぼうひゃんに会いに来てくれるかもね~(*^。^*)
来てくれるといいねっ
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Unknown (白湯)
2008-09-07 00:36:38
大往生やったんやね。
何にゃん一緒にいても、どの子が、何歳で
旅立っても
それはやっぱり寂しいもんだよね。
ご冥福をお祈りします。

これからも彩女ちゃんや猫ズのことを
見守ってくれるような気がします。


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ありがとうございます (otikomi)
2008-09-07 01:21:12
そう、大往生、って、あんな感じだよね、って見本みたいな。
最後のあたり、名前を呼んだら、横になったままで足を「けりけりけり・・・」して。
きっと、元気だよ、って走って見せたかったんだね。
呼吸が間遠になって、そろそろ、だなぁ、って判って。
なんかねぇ、しおれていく花のような、空気が抜けていく風船のような
静かな静かな感じに、いつの間にか次の呼吸が無くなって。
でも、もしかしたら、また「はぁ~~~」って呼吸するんじゃないかな?って
ずっとずっと側にいて。

うん、きっと、ずっと側に居てくれると思うよ。
体から離れた魂が、そこらで「うろうろ」遊んでいそうな気がするよ。
古くなって、くたびれた肉体から離れて、自由になって
昔みたいに元気に軽々と走り回って遊んでいそうだよ。

何匹、見送っても、なかなか慣れないもんだよね。
正直、淋しい。
でも、寂しがるのもわがままなのかな、って。
良い猫生だった、と思ってあげなくちゃ、ね。

お悔やみ、ありがとうございます。
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