日々是迷走中

まったく同じ名前のブログがあるけど、gooのがあたしの。
自称永遠の八歳。
ただし他称、宇宙人。

記憶の断片ーーままごと

2010-03-01 11:10:58 | 日常
家族間の圧迫に耐えかねたのか、父は、庭の中に小さな家を建てた。

たぶん、あたしが四年生だったころ。
小さな、本当に小さな家。
小学校一年の時に建て増してもらったあたしの部屋だって八畳間だったのに。
男が考えた、というか、そこには台所も風呂場もトイレも無かった。
階下が十畳、一間の入り口と、それに続く半間幅の細長い廊下、階段。
二階は八畳間と四畳。

寝に帰るだけだから。お風呂も台所も、母屋のを使えばいい。

トイレは元々庭にあったから、かえって近くなった。
母は、一階の窓の下にリンゴ箱を置き、その上にガスコンロを置いてそこで料理した。
コンロは携帯用のもので、一度にひとつの鍋しか載せられない。
雨が降ったら、中に取りこむ。
母は、とてもとても楽しそうだった。元気で陽気で美しかった。
あたしの勉強机は無くなったけど、こたつで毎日予習復習をした。
いつも母が見ていたので、さぼれなかった。無念。

母屋に食べに行った記憶が、無い。
お風呂は、裏手に銭湯があって、そこにたま~に行ったけど、たいがいは母屋のだった。

それを追いかけるように、おじいちゃまもあたしらの家の裏に建物を継ぎ足した。
そして、連結部分に台所とお風呂とトイレを増設してくれた。
新しい流し台はぴかぴかで、造り戸棚もあってガス台もたっくさんあった。

同居の家族は減ったけど、落ち着いた暮らしが戻ってきたのだった。

3 コメント

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思い出した (otikomi)
2010-03-02 13:35:24
昔、父と母が中央に旅行に行ったとき。
歩いていたらモデルハウスがあって、えらく瀟洒な感じだったので
おすましして入って見たことがあるんだって。
でも、買う気は無いから、かなり無責任に楽しんできたみたいなんだよね。

そこには、本気で見に来ていたお客様も数組あって、
父が無責任に
「これじゃあ、風呂は狭いなぁ。」
「これだと台所で振り向いたら、尻がぶっつかるぞ。」
とか連発していたら、後ろの方から、はっきり聞こえるように

『大きい家を買ったら、体が大きくなる、ってもんでも無いからなぁ!』

と言われた、ってさ。母が笑ってた。くすくす。
父は、当時、腹回り125センチの巨漢。
いや、確かに、普通の寸法だと「ぶつかる」のは事実なんだがr(^‥^;=)~ ポリポリ
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そうでもない。 (otikomi)
2010-03-02 00:39:49
他所に比べたら、広いわけでもない。
それに、昔は大工賃も安かったし、手伝いも多かった。
今なら、おいそれとは増築も改築も出来ません(´∀`;)
なにしろ、あたしが10歳にも満たなかった頃の話で。

あ、あたし、ここ(ネット)では八歳だった(-_-;)しまった。
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Unknown (まきぼう)
2010-03-01 19:48:55
きみんちの敷地は東京出身者にとっちゃ、
オイルダラーの宮殿のように感じるよ。
果てしなく広いなぁ(笑)

ついでにあたしの家も作り足してくれぇ(^^;
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