大阪芸大ジャーナリズム研究会

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7月のコロナ学内感染者、6月の9倍に 下宿生は自宅療養のための備蓄を

2022-08-04 11:45:00 | ニュース

 新型コロナウイルスの第7波を受けて、大阪芸大の7月の感染者数は学生教職員合わせて273人(8月1日発表分までの合計)でした。これは6月の9倍。第6波のピークだった1月に比べて2.3倍の人数にのぼっています。激しい倦怠感や高熱であっても自宅に帰される場合が多く、特に下宿生は、感染や自宅療養に備えて飲料水や食料の備蓄が必要な事態になっているという指摘があります。<宮原裕>

 大阪芸大の学内の感染者は、第6波を大きく上回る感染者がでています。保健管理室の発表の数字でみると、第7波を迎えた7月は6月の9倍。第6波のピークだった1月に比べて2.3倍にのぼっています。

▽1月 119人(学生109人、教員5人、職員4人)。
▽2月  50人(学生39人、教員4人、職員5人)。
▽3月  13人(学生13人)。
▽4月  60人(学生62人、教員2人)。
▽5月  42人(学生41人、職員1人)。
▽6月  31人(学生28人、教員2人、職員1人)。
▽7月 273人(学生251人、教員12人、職員10人)。
 ※7月の数字は、8月1日発表分までの合計。

▼大阪芸大公式サイト「新型コロナウイルスに関する本学の対応について」= https://www.osaka-geidai.ac.jp/topics/corona_taiou2022

 7月11日と20日は、保健管理室に20人を超える感染者の報告があり、電話がひっきりなしに鳴る状態になりました。


●2、3時間で一気に39度台に急変

 関係者の話では、今回の第7波では、2、3時間で一気に38、39度台まで発熱する場合があり、容態の急変が見られる事例が複数あったということです。
 登校後や、深夜の体調急変がある事例もあったということです。
 高熱に加え、激しいだるさ、喉の痛み、下痢、嘔吐、めまいや動悸を訴える学生もいたということで、救急車を読んだ事例も複数あったということです。


●下宿生は飲料水や食べ物の備蓄を

 倦怠感が激しく高熱の場合でも、若年層の感染者はホテル療養にならず、下宿に帰されています。
 一人で高熱などの症状に耐えなければならない下宿生は、あらかじめペットボトルの飲料水や、高熱や咽頭痛があってもカロリーを摂りやすいアイスクリームやプリンを冷蔵庫に備蓄する必要があると、学生に呼びかけている学科もあります。


●マスク外しての会話が危ない 後遺症も心配

 ある教員によると、報告のあった感染や濃厚接触の事例の多くは、マスクを外しての会食だということです。
 下宿に数人集まって宿泊したり、焼肉店での飲食などの場面で、マスクを外したまま会話を続けたという事例で数人の濃厚接触者が発生した例があったということで、「とにかく『手指消毒』『換気』とともに、『黙食』を守ってほしい」と話しています。
 テレビリポーターのように、口に食べ物を運ぶときはマスクを外しても、そのあとすぐにマスクをつけてから会話をするという「黙食」のマナーを身につけてほしい、と呼びかけています。
 「一度感染したから大丈夫、という人もいますが濃厚接触に指定されると自宅待機になりますし、2度目の陽性になる人もいます。激烈なだるさや喉の痛み、40度の発熱の人がいます。後遺症も心配されています」と、気の緩みは禁物だとこの教員は話しています。
 「自分は感染しても大丈夫、と思っているかもしれませんが、回り回ってあなたの大事な両親や、祖父母の命を奪うことにつながることに気づいてほしい」と指摘しています。


●異変あれば、まず大学の保健管理室に電話を

 大阪芸大は、少しでも体調に異変がある場合は、保健管理室に電話で相談するようにしてほしいと話しています。また、マスクを外して会話するなどの場面があった友人には、念のため注意を呼びかけることも必要です。
 夏休みでも、陽性の診断を受けた場合や、感染が疑われる場合は報告が必要です。

 大阪芸大 保健管理室
 0721-93-3806(直通)
 月-金10:30から17:00
 土曜 10:00から17:00

 なお「濃厚接触者の待機期間」が、7月22日の文部科学省などからの通達で短縮され、「接触の日から7日目まで」だった基準が「接触の日から5日目まで」になりました。

 また、最終接触日から2日目、3日目に実費検査で抗原定性検査(国が承認した医療用キットを使用)を受け、それぞれ陰性だった場合、陰性となった時点より3日目から解除となります。大学は「(この適用を受けるには)職員証又は学生証と共に2日間分の陰性を示すキットを撮影したものを保存し、保健管理室で提示する必要がある」としています。
 

●喉の痛みや違和感は危険信号

 今年に入って広がっているオミクロン株は、喉の違和感、それに頭痛、鼻水などで発症に気づくことが多いとされています。
 報道では、肺炎などで重症化しにくいとの情報もありますが、体のだるさ、頭が痛いなどの症状のほか、喉の激しい痛みが特徴だという報告もあります。医療関係者は、「万一、呼吸がつらい、状態が急変したなどの場合は、ためらわずに救急車を呼んでほしい」と話しています。

 大阪芸大の2022年1月以降の学内感染者の数は次の通りです。

【1月の新型コロナ陽性者報告数】119人
 6日(木)学生1人
 7日(金)教員1人
 8日(土)学生1人
 9日(日)学生1人
11日(火)学生2人
12日(水)学生5人
13日(木)学生4人
14日(金)学生4人
15日(土)学生6人
16日(日)学生2人
17日(月)学生9人
18日(火)学生9人、教員1人
19日(水)学生7人、教員1人
20日(木)学生6人、教員1人、職員1人
21日(金)学生3人
22日(土)学生6人
23日(日)学生6人
24日(月)学生4人、職員1人
25日(火)学生4人、教員1人、職員1人
26日(水)学生2人
27日(木)学生4人、教員1人
 ※1月27日から府内「まん延防止等重点措置」
28日(金)学生4人
29日(土)学生6人
31日(月)学生13人、職員1人

【2月の新型コロナ陽性者報告数】50人
 1日(火)学生5人、教員2人、職員1人
 2日(水)学生5人、教員1人、職員1人
 3日(木)学生1人、職員1人
 4日(金)学生4人、職員1人
 5日(土)学生3人
 6日(日)学生1人
 7日(月)学生2人
 8日(火)学生2人
 9日(水)学生1人
10日(木)学生2人、教員1人
12日(土)学生3人
14日(月)学生1人、職員1人
15日(火)学生1人
16日(水)学生2人、教員1人、職員1人
17日(木)学生2人
19日(土)学生1人
22日(火)学生2人
25日(金)学生1人


【3月の新型コロナ陽性者報告数】13人
 1日(木)学生3人
 5日(土)学生1人
 8日(火)学生1人
15日(火)学生1人
 ※3月21日に府内の「まん延防止等重点措置」解除。
22日(火)学生2人
23日(水)学生1人
27日(日)学生1人
28日(月)学生3人

【4月の新型コロナ陽性者報告数】60人
 1日(金)学生1人、教員1人
 2日(土)学生1人
 3日(日)学生1人
 4日(月)学生4人
 5日(火)学生2人
 6日(水)学生2人
 7日(木)学生2人
 8日(金)学生1人
 9日(土)学生2人
10日(日)学生4人
11日(月)学生2人
12日(火)学生1人
13日(水)学生2人、教員1人
14日(木)学生1人
15日(金)学生3人
16日(土)学生7人
18日(月)学生1人
19日(火)学生2人
20日(水)学生2人
22日(金)学生1人
23日(土)学生1人
25日(月)学生4人
26日(火)学生3人
27日(水)学生3人
28日(木)学生2人
29日(金)学生2人
30日(土)学生1人

【5月の新型コロナ陽性者報告数】42人
 3日(火)学生2人
 4日(水)学生1人
 5日(木)学生3人
 6日(金)学生4人
 7日(土)学生1人
 8日(日)学生2人
 9日(月)学生3人
10日(火)学生1人
11日(水)学生3人
12日(木)学生3人
13日(金)学生2人
14日(土)職員1人
15日(日)学生1人
16日(月)学生1人
17日(火)学生1人
18日(水)学生3人
20日(金)学生1人
21日(土)学生1人
24日(火)学生1人
25日(水)学生1人
26日(木)学生3人
27日(金)学生2人
31日(火)学生1人

【6月の新型コロナ陽性者報告数】31人
 1日(水)学生1人
 2日(木)学生1人
 3日(金)学生1人
 4日(土)学生2人
 7日(火)学生1人、教員1人
 8日(水)学生3人、教員1人
 9日(木)学生3人
10日(金)学生1人
11日(土)学生1人
13日(月)学生2人
14日(火)職員1人
16日(木)学生2人
22日(水)学生2人
23日(木)学生1人
24日(金)学生1人
26日(日)学生1人
28日(火)学生2人
29日(水)学生1人
30日(木)学生2人

【7月の新型コロナ陽性者報告数】273人※
 1日(金)学生5人
 3日(日)学生1人
 4日(月)学生3人、職員1人
 5日(火)学生5人、職員1人
 6日(水)学生4人
 7日(木)学生7人
 8日(金)学生9人、教員3人、職員1人
 9日(土)学生4人
10日(日)学生6人
11日(月)学生21人
12日(火)学生12人
13日(水)学生11人
14日(木)学生8人
15日(金)学生8人
16日(土)学生5人
17日(日)学生8人、教員1人
18日(月)学生1人、教員1人
19日(火)学生11人、職員2人
20日(水)学生13人
21日(木)学生20人、教員1人、職員2人
22日(金)学生15人、教員1人、職員1人
23日(土)学生11人、教員1人
24日(日)学生3人
25日(月)学生17人、教員2人
26日(火)学生5人、教員2人
27日(水)学生6人、職員1人
28日(木)学生10人、職員1人
<8月1日発表>
 7月16日(土)から30日(土) 学生19人、教員3人
<8月2日発表>
 7月27日(水)から8月2日(火) 学生8人、職員1人
<8月3日発表>
 7月31日(日)から8月2日(火) 学生6人

※8月1日発表分までの合計人数。

(写真下:保健管理室は総合体育館棟の2階にある)

 

 


府が「無料検査センター」設置 「オンライン診療」も開始 若年の軽症者対象

2022-08-04 06:00:35 | ニュース

 新型コロナウイルスの第7波を受けて、府は、8月3日から、若年軽症者を対象に、「無料検査センター」を各地に設置。「オンライン診療」もスタートさせました。<新型コロナ取材班>

(写真:大阪府庁 資料写真)

オミクロン株の派生型「BA.5」で急拡大

 7月12日には大阪府の吉村知事が「第7波に入った」との認識を示し、13日には新たに1万人、20日には2万人を超える過去最多の感染者が報告されるなど、府全体で感染者が一気に増えています。
背景には、感染拡大力が強いオミクロン株の派生型「BA.5(びーえー・ふぁいぶ)」の広がりがあるとみられています。

大阪府が「BA.5対策強化地域」に

 7月27日に、大阪府は病床使用率の上昇を受けて、府独自の「医療非常事態宣言」を発令。
8月3日には、国の「BA.5対策強化地域」に大阪府が同日付で位置づけられました。お盆の帰省で高齢者と接する場合などは、事前に検査を受けるよう呼びかけています。

府の「若年軽症者無料検査センター」診断開始

 感染急拡大を受け、大阪府は8月3日から、府内在住の20~49歳の若年軽症者を対象に、発熱外来を受診しなくても、検査や診断が受けられる新たな仕組み「若年軽症者無料検査センター」を設置しました。府内の歯科や薬局も含まれ、発熱外来に患者が殺到する事態を解消する狙いがあります。

 対象は、
▽府内在住20〜49歳
▽発熱、咳等のみの軽症者 
▽基礎疾患のない人 
▽妊娠していない人
で、電話かオンラインの予約制。保険証、学生証などが必要です。

 詳しくは大阪府の電話相談窓口06-7177-9542(土・日・祝日含む9時〜21時)まで。

府内の「若年軽症者無料検査センター」の一覧は「大阪府サイト」参照(随時更新)。 https://pref-osaka.viewer.kintoneapp.com/public/6b230b0a253f8243e732ede56f476d22ca120d6853b9c3e35a0dd9e695867fb6#/


「オンライン診療」も受け付け開始

 また、若年軽症者を対象に、自宅で検査キットを使用し、陽性が確認されると、府のホームページを通じてオンラインで診療を受けることができる仕組みも8月3日に開設しました。検査キットは「医療用の抗原定性検査キット」で、自身で購入したもの。8月5日からは事前予約で薬局で無償配布を受けられると、大阪府は話しています。

 初日の様子について、一部の報道は、かなり申し込みが混み合っていると伝えています。

対象は、
▽府内在住20〜49歳
▽発熱、咳、倦怠感等の軽症者 
▽基礎疾患のない人 
▽妊娠していない人

 オンライン診療機関は、陽性を確定し、保健所への届け出を行い、患者は処方箋や薬を受けとることができるというしくみです。
 まず2つの事業者が受け付けを開始。8月3日(水)から8月27日(土) の9時から20時に受け付け。ただし、1日当たりの受付上限数に達した場合には、受付をいったん停止し、翌午前9時に再開します。

 府内の「若年軽症者のオンライン診療受付」は「大阪府サイト」から。
https://www.pref.osaka.lg.jp/kansenshoshien/jitaku_ryouyou/index.html#touroku