続・床屋の穴掘り。

王様の秘密を知ってしまった床屋のように、時には穴を掘って思いっきり言いたいこともある。そんな日記。

微妙なライン。

2011-03-26 15:08:32 | 女の舞台裏。
先日、やっと伸びに伸びていた髪を切った。
それもかなりバッサリ切った。
今の私は、月並みな例えだが貞子もかくやというロングヘアから
一番長い部分が肩につくかつかないかくらいのショートに変貌している。

さて。
美容室へ行く前に「ヘアカタログのプリントアウトは持っていくか否か」
なんて事を気に病んでいたのだが、
不精を決め込んでいる間に予約システムが進化したようで
ヘアカタログの中からなりたいイメージの写真を添付して
予約出来るようになっていた。
更に美容師へのメッセージも一緒に送れるようになっているので、
当日恥ずかしい思いをしつつも「女優の○○みたいな感じで!!」と
小声で訴える手間が省けるのである。

いやあ、色々な事は日に日に進歩しているのだなあ。
もうおばちゃんついていけなくてマイッチング☆
等と便利さに浮かれながら予約を入れ、
当日は手ぶら感覚で美容室へと向かった私であった。

美容室に着くと、前回来た時には私のインフル対策でかいマスクに
怯えて震えまくっていたチワワのキャサリン(仮)が、
今回はマスクなしのせいか愛想良くお出迎え。
相変わらず可愛い。大きさなんか弥七の半分くらいだ。
オープン一番に行った為か、美容師さんはまだ開店準備が終わっていなかったようで
しばしキャサリン接客で待たされる。

ようやく準備が整い、今日の施術について打ち合わせ。
今回はカットしてデジパ、更に白髪対策を相談の予定。
しかし、デジパの上にカラーリングは負担が大き過ぎるという懸念と
染める程のレベルではないとの判断で、もうしばらく染めずにいく事に決定。
自分が気にしてる程目立っていなかったようだ。やれ嬉しや。

まずはざっくりカットしましょう、と髪の束を手にザックザックと切る美容師さん。
切った束は床に落とさず箱に入れられていた。
カラーリング無し・ぶっとい針金健康毛の我が髪の毛。ヅラにでもなるのだろうか。
困った人の役に立てるなら嬉しい事だ。
どうせ伸びるのも早いし、ぜひガンガン使って欲しい。
等と妄想を逞しくしている間に、前総理の奥方チックな髪型に。

そこで一回洗髪、更に詳細までカット→何やら液をつけて頭上に円盤回転
→一回流して更に巻き巻き→電飾の付いた機械を付けられ加熱。

その間、普段雑誌を一切買わない私は若い子ちゃんの盛りメイク特集だの
何とかOLの100日着回し!だのの特集を読みふけったり、
時たま思い出したように美容師さんとアホな話をしたり、
周りをちょこまか回って「ねえねえ膝乗りたいんだけど」と訴えてくる
キャサリンを宥めたり、コーヒー飲んだり半分寝かかったりした。

長丁場で腰が痛くなってきた頃、ようやくパーマの加熱が終了。
カーラーを取ったら、見事なクルクル。
よくある、西洋の天使みたいなクルクル頭になっていた。
あれ?私は確か、直毛にゆる~く大きなカールがついたような髪形を
オーダーした筈???
と一瞬疑問に思うも、「この後ゆすいだりすれば緩くなるのかも☆」とスルー。

しかし、やはりと言うか何と言うか、完成時点で鏡の中にいたのは
「短いグリグリパーマ、しかも前髪パッツン」なアラフォー女であった。

ほ、ほわ~?!これってどういう事?!
と本来なら思わねばならない所だったのだが、プロのスタイリングマジックか
その日着ていた森ガール系統の服のなせる業か、その時は

「うわ~、ちょっと可愛くなったじゃん!!」

と勘違いしてしまったのである。
いや、勘違いは正確ではない。確かに可愛かったのだ。出来上がりは。
服にもとても合っていたし、自分にも似合っていると思った。

その時は。

しかし、危ういバランスで成り立っていた繊細なヘアスタイルは、
自宅に戻り自分でスタイリングをする際に
「かなりの高確率でオバちゃんパーマに成り下がる難易度の高い髪型」
という本来の姿を現したのであった。

この長さ。この容赦ないグリグリさ加減。そして、この微妙なパッツン前髪。
私服の時はまだいい。
それが例えばスーツなんか来た日には、一気に「保険の外交のオバちゃん」
へと変貌してしまう老けマジックの恐ろしさよ。
なまじっかデジパなばっかりに、カールのキープ力はガッツリで伸ばすのもままならない。
乾けば乾くほどカールを主張するデジパが、今は恨めしい。
旦那は「おかしくない。似合ってる」と言ってくれるのだが、
私の心中は「グリグリ。。。グリグリ。。。」とそればかりである。

何故にこんな事態になってしまったのだろう。
ちゃんと写真で指定したのに。
もしかして、しょっぱなで
「ガッツリ小顔になる髪型にしてください!!」
と鼻息荒く言い放った事で美容師さんの動揺を誘い、
本来の希望髪型が頭から吹っ飛んでしまったのかもしれない。
それとも、「お前にはこの髪型の方がお似合いだYO!」という
プロからの無言のメッセージなのだろうか。

色々思うところはあるが、なってしまったものは仕方ない。
どうせすぐ伸びるし、
「デジパをかけておきながら、一年近くも放置なんて有り得ません!」
と悲痛な叫びをいただいたので、肝に銘じて年末くらいにはカットに行きます。
たぶん行くと思う。もしかしたら行くかもしれない。行けたらいいな。
この激しいかかり具合は、あまりにも間を空け過ぎる私への抗議か?
と反省しつつ、グリグリ頭で街を闊歩するアラフォー女なのであった。




P.S.
コメントにて「どのような髪型か知りたい」とのご要望をいただきましたので、
近いと思われる画像を示したいと思います。
恐らく一番近そうなのがこの二名。↓

    斉藤和義氏。  なんじゃあこりゃあ!!!  

頑張っておしゃれっぽく整えてみた場合はこんな感じ。↓

       デジパ.jpg  実際はもっとずっと黒髪・剛毛でごわす。

大体のイメージは掴めましたでしょうか。
スーツ等堅い格好が本当に合わない。。。というか妙なハマり方をするので、
老けて見られない為には結構な労力を要します。
似合う・似合わないは別として、最初のオーダーとあまりに違うのは確かなので
一度美容室へ相談に行くか現在悩み中。。。
少なくとも、オフィスカジュアルに合わせるのはキツいよねorz

以上、世界一どうでもいいpada情報でした。
ご覧いただき、誠にありがとうございました☆




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