なぜ、人の上に立つ人間は全てに後手後手の言い訳、謝罪をするのだろうか。
昨日、伊豆大島の大島町長が会見をした際こんな事を如何にもと言う顔で言っていた。
「あの大雨と暴風の中、非難命令を出すと被害が広がると判断した。」うっすら笑みを浮かべながら話していた。
自身は出張で他県に視察、急遽、自衛隊機で帰島していた。
私は誰が判断した?即座に違和感を覚えた。町長以外の役職職員がリーダーシップを発揮し留守をリードするほど残念ながら日本人は責任感が無い。
しかし、これは現象論で致し方が無い、自治体の危機管理が3・11を経ても地震津波のみのフォーカスであったと国の方針の偏差度合いであり一方的には断罪は出来まい。
が、しかし、伊豆大島には土石流発生までに800ミリ!の大雨が降り東京都半年分の集中豪雨に襲われていた。
さらに気象庁からは夕方に土砂災害注意報。夜9時頃には短時間集中豪雨注意報が発令され事実上、各自治体の判断が必要になるレベルになっていた。
自治体として苦悶するところだ。真夜中風雨が強まりどこの地区の住民をどこに非難させるべきか。。町長不在では、結果的には誰も判断は出来まい。
気象庁の警報運用の落とし穴も露呈した。新たに採用された「特別警報」。この警報は対象区域が「広域」であることが条件。独立した行政自治体が複数にまたがる場合のみの運用。島嶼(離島)や山間部の小さな集落には適応されないことになる。
その事が地方自治体に「周知」されていたのか、また、周知されていたなら今回の伊豆大島の短時間集中豪雨注意報が発令された時点で非難か否かの自治体判断が必要になる。
200ミリ降れば、もうこれは何かが起きてもおかしくは無いと思うレベルで人間の生理的な拒否反応が誘発されるのだけれど、大島町役場は500ミリ降っても風雨で聞こえもしない防災スピーカーで注意を促すだけだった。町の裏手には火山灰質で出来た砂防ダムを設置している山が迫っているにも関わらず。
先程、大島町長が会見をしていた。
昨日、コメンテーターが仕切りに言っていた言葉を使い、自己嫌悪擁護をしおった。
「このことが、片時からも頭から離れません。避難指示をだしていれば、もしかしたら、助かっていたかもしれない。噴火に対しては充分な知識と非難命令基準はあるのですが、台風に対しての知識は低いかもしれない、誠に申し訳御座いません。」
私は呆れる他ない。
首都東京よ。
台風27号が接近してくる。
そして、進路付近の皆さん、自分の命は責任を持って自分で守って下さい。何かを待つでは遅い場合があります。
過去の自然災害で九死に一生を経験した方々の言葉を思い出してくださいね。
東日本大震災の猛烈な揺れで日本の山間部、丘陵地には大きなダメージも残っています。
大雨は予想以上の災害をもたらすかもしれません。
まあ、大丈夫でしょ。
自然災害で亡くなった方々が一度は口にし、思ったフレーズです。
心の準備は必要と思いませんか?
paikaji