読売巨人軍の内紛は色々な意味で勉強になる。天下のナベツネこと渡辺会長というのは巨人の親会社の読売新聞グループ本社会長・主筆ではあっても、巨人では平取締役であり、「鶴の一声」で球団コーチ人事をひっくり返し、清武氏のGM職を剥奪しようとした事実が問題なのだが、日本社会には往々にしてこのようなことが起きるのである。
鳩山元首相が突然辞任したのも、菅さんが持論でもない消費税のアップを突然言い出したのも、野田さんが党内の意見も無視し、TPPへ参加表明したのも、すべては巨人軍と同じことで、いわゆる権力が二重構造になっているからだ。
巨人のゼネラルマネージャーとは、読売新聞のというか、ナベツネさんの意向を踏まえたうえで、その範囲の中なら自由にやってもいいよということだったのだ。これが暗黙の了解だろね。
で、日本の首相はどうなのか?本来は与党の代表が就任するのが普通だから、当然その方針は与党の方針そのもののはずである。しかし自民党時代と異なり、どうもそうなっていないのである。要は、自民党の議員たちは長い与党時代を経験してきたため、日本の政治の暗黙の了解、つまり二重構造を知っているのだ。
だから内閣の決定にはまず反対することは少ない。しかし、与党になって間がない民主党は、閣僚になって宮中で認証式を受けた時に初めて天の声の存在を知るのである。
「そんなこと聞いてないよ」では通らない。きっと彼らは驚いただろう。平安時代から続く大和朝廷がいまでも存在していることに。しかし、巨人軍と違うのは、その存在を口に出すことは許されない。
今、この記事を書いている間にドラゴンズが日本シリーズ第6戦を制した。勝つのが仕事である監督なのに、リーグ二連覇を達成した落合監督が中日を首になるのである。これも巨人軍とどっこいどっこいで、ファンよりも新聞本社の意向の方が重大なのだ。まあ、明日の試合がどうなるかはお楽しみだが、仮に日本一になったりすると、来年の高木監督はやりにくいだろね。
鳩山元首相が突然辞任したのも、菅さんが持論でもない消費税のアップを突然言い出したのも、野田さんが党内の意見も無視し、TPPへ参加表明したのも、すべては巨人軍と同じことで、いわゆる権力が二重構造になっているからだ。
巨人のゼネラルマネージャーとは、読売新聞のというか、ナベツネさんの意向を踏まえたうえで、その範囲の中なら自由にやってもいいよということだったのだ。これが暗黙の了解だろね。
で、日本の首相はどうなのか?本来は与党の代表が就任するのが普通だから、当然その方針は与党の方針そのもののはずである。しかし自民党時代と異なり、どうもそうなっていないのである。要は、自民党の議員たちは長い与党時代を経験してきたため、日本の政治の暗黙の了解、つまり二重構造を知っているのだ。
だから内閣の決定にはまず反対することは少ない。しかし、与党になって間がない民主党は、閣僚になって宮中で認証式を受けた時に初めて天の声の存在を知るのである。
「そんなこと聞いてないよ」では通らない。きっと彼らは驚いただろう。平安時代から続く大和朝廷がいまでも存在していることに。しかし、巨人軍と違うのは、その存在を口に出すことは許されない。
今、この記事を書いている間にドラゴンズが日本シリーズ第6戦を制した。勝つのが仕事である監督なのに、リーグ二連覇を達成した落合監督が中日を首になるのである。これも巨人軍とどっこいどっこいで、ファンよりも新聞本社の意向の方が重大なのだ。まあ、明日の試合がどうなるかはお楽しみだが、仮に日本一になったりすると、来年の高木監督はやりにくいだろね。