社交辞令じゃない

俺がまだまだ不慣れな状態なのに

第二の職場へメインで行くようになった頃

仕事の流れを色々と教えてくれた受付のお姉さんがいた

その彼女が3月いっぱいで第二の職場を去り

同業他社さんの所へ就職したのだった

…

同業他社さんと言っても

部署によっては全く会わなくなる

転職してから会わなかったのできっと

事務職をやってるんだろうなぁと思っていた










今日の第二の職場に彼女の姿があった

他の業者さんとお話している後ろ姿を見て

すぐに彼女だと分かった

俺は彼女の視界の隅にチラチラと見え隠れするように変な動きをしてたら

『あ！！にゃびさん！！』

『お～Yちゃん！なんだ？遊びに来たのか？』

『いえ～ピンチヒッターですよ～』

いつもその会社から第二の職場へ来ている女性スタッフが

今日は都合で来られないらしく代理で来ているとのこと

いやいや…何か嬉しい

ずっと元気だろうかと気にしていた

色々と相談を受けたりもしていたから

その後どうなったのやらとも思っていた

彼女の腕を掴んで自動販売機の前まで連れて行き

『俺、今日は特別にYにジュースおごってやるから。好きなの飲め！』

『え～いいんですか～』

『一番高いジュースでもいいぞ！』

って言うと

本当に一番高いジュースを買っていた…許す

たった160円でガタガタ言わない俺だ

ちなみに俺のは130円だ

Yちゃんと一緒に話していたおばさんも

『アタシも～』って言うからゴチした

俺は太っ腹だ







相談されてた事も

この場では『どうなった？』なんて聞けなくて

『全然、メールしてくれねぇし』って言うと

『にゃびさんもしてくれないし』という

ちょっとした、してくれないし合戦に。

仕事中だったのであんまり話せず

『メールしてね～』で別れた








夜になって彼女からメールが来た

久しぶりにお会いできてよかったです

もっと話したかったけど忙しかったですもんね～

みたいな内容で。

『いつかランチするって約束したのまだだったな』

『あ、いいですよ♪行きましょう♪』

って具体的な話になってきた

9月か10月

休みを調整して飯を食いに行く事に。








メールするとか

ランチするとか

社交辞令だろうと思っていたけれど

現実的になってきた…

『あのジジイ、一回は飯を食わないといつまでもうるさいからな…』

って思われてたら悲しいけれども。







でもね

俺よりもずっと年下で若い子だけれど

本当に、世話になった…

彼女が教えてくれたことで

俺は何とか第二の職場の仕事を覚えたようなところもある

…

ランチは当然、ゴチしようと思う。（当たり前じゃ！








ランチすることは決定したのだけれど

若いお姉さんと飯を食う時

一体、どういう所へ行けばいいのですかね…

今から店選びドキドキします

あんまりシャレてるとこだと

俺、ライス大盛りとか注文できないからさ（待て待て

いいコンビ

ヒロルが休みなので

今日はずっと36歳君と二人で組んで仕事をしていた

…

仕事が入っていて

あれこれと忙しかったのだけれど

夕方の片づけ、明日の準備の時に思った

俺と36歳君は『阿吽の呼吸』で動けているなぁと。







二人でやった方が早い仕事は

どちらが言うでもなく手伝ったりして

一人でも出来る仕事の時は

お互い自然に別々に作業をして

実に効率がいい

アレをしたらコレをして…と言う順番も

頭の中で考えてるのがほとんど一緒で

本当にスムーズに仕事がすすんだ

無駄な説明もなく

スイスイと仕事が終わって

気分がいいなぁと感じるレベルでした








5時の定時で帰るのは難しいかと思うほどだったのに

キッチリと定時で帰れるように終われた

このコンビすごいなと、自画自賛。

最高のデコボココンビです

あはは

あははって笑えたらいい

あははって笑いたい

何にも心に引っかかりがなくって

気持ちの隅々まで空っぽにして

あははって笑っていたい







しかし心の中には

いっぱいささくれ立ったところがあって

触るとピリッと痛い

誤魔化して笑ってばかりいると

何だかささくれもひどくなる

あの事や

この事や

色んな事でピリッと痛い

そんな自分に気づいて

だらしなく笑う

あはは…








新しい今日が始まった

もう二度と来ない時間を

今日も過ごしていくんだ

絆創膏を貼って

走り回る子供みたいに

笑ってるうちに治っちゃえばいい

あはは

あはは

そんな風に過ごしてたいんだけどな

そんな風に笑ってたいんだけどな