秋海棠粗雑な日々

飼育している爬虫類を中心に紹介していきたいと思います。

餌用ワラジムシの飼育について

2019-11-11 22:35:12 | 飼育設備
今回はワラジムシの飼育ついて綴ります。

ケージは毎度ですが自作したものです。側面は100番のステンレスメッシュが溶着してあります。
蓋はシリコンパッキンが付いたものです。ケージは乾燥と蒸れに気をつければどんなものでもよいの
ですが私の自作ケージは小バエ等の侵入を防ぐことができます。温度は25度程度なら問題無く冬場は
暖かい所にケージを置けば一年中殖え続けます。

それでは私流のセッティングです。
①まずは腐葉土を入れます。効果があるかどうかわかりませんが少量の堆肥を加えることもあります。
②画像のバークチップはシェルターを作るのに不適なものを使い裏面がえぐられていてワラジムシが
落ち着けるようになっています。これをジグソーパズルよろしくなるべくみっちりと配置します。
③ワラジムシを放します。数はそこそこいる方が良いので予算が許す限り多くします。
④餌としてレプトミンとカトルボーンを入れとりあえず終わりです。

乾燥に弱いので定期的に注水します。この時全体に水を蒔かず片側を中心にして多湿な部分とやや
乾き気味の所を作ります。餌のレプトミンは乾燥した方に蒔くようにすればカビが出づらくなります。
鯉の餌やフレークフードも与えてみましたがあまり食べてくれないようでした。レプトミンは餌の
作りがスポンジの様に多孔質ですから囓りやすいようです。これはカトルボーンでも同じことが
言え二枚貝の貝殻よりも格段に囓りやすいせいか好まれます。私は過去にいろいろな貝殻を入れて
みましたが結果は今ひとつでした。シジミの殻は恐ろしく時間を掛けて囓られた形跡こそありましたが
それより堅いアサリやホンビノスは無理なようでした。
落ち着けるシェルターあるとそこに多数が集まるようになります。おそらく集合フェロモンのような
ものを出しているのだと思います。導入当初はまだ個体が落ち着かずそわそわした感じを受けますが
一度落ち着いてしまえば爆発的に繁殖します。胎生の種なので沢山殖えればサイズを分けて小さな種
にも使用出来ますし、飼育している生体を食害するようなこともありません。
糞がたまってきたら腐葉土を足すか交換することとなりますがその時は土ごと生体のケージに入れて
しまえばロスがありません。もしも使用した土をプランターなどに使う場合は完全に乾燥させてしまうか
冷凍してしまえば良いと思います。ワラジムシの糞はよい肥料になると思います。