ぷりちー探検隊

ゆる~い感じで書いていきます。

『スウィーニー・トッド』(ネタバレ)

2008-02-07 | 映画
グロいのが苦手なひとは観ないほうが良いかも。血の量がハンパじゃないです。
バートン監督とジョニデのコンビなんで、面白いのは間違いないんですが、なにしろ血がドッヴァ~!、人肉がてんこ盛り~!
画は綺麗です。抑えた色調の中の真っ赤な血液。こういう毒々しさは監督のお得意ですね。
ジョニデの歌は、さすがにプロの歌い手さんのような技量ではないと思うんですが、その表現力というか伝わるものは充分にあると思いました。(出演者さんの中で歌手の方は居たのかな?)
お話は奇想天外。恐い。
トッド(ジョニデ)が銀色のカミソリを手に、客ののど元をね、すうっとね…キャー恐い~!
だけどもっと恐いのは、その死体を淡々とミンチにしてパイ作って売ってしまう階下のレストランの女主人、ミセス・ラベット(ヘレナ・ボナム=カーター)。
トッドを愛するがゆえなのか、残酷なことも平然とやってのけるし残酷な嘘もついてしまう、悲しい女。
私この女優さん大好きなんで、正直トッドよりもこのラベット夫人に注目しちゃいました。
目の下に作った黒いクマのあるメイクとか(トッドも同じでした)、結い上げた髪の乱れ具合とか、ぎゅうぎゅうに寄せて上げた胸の膨らみとか、とっても不気味で色っぽくて可愛いの。
この人、若いときの映画(『眺めのいい部屋』ね)でも、上流階級のお嬢様役ですっごく可愛いのにどこかクセがあるっていうか、底意地の悪さみたいなものが見え隠れするような感じがして好きだったんですよ。
バートン監督とは私生活でもパートナーだとか。きっとこれからも監督の作品に出続けるんでしょうね。
敵役のアラン・リックマンも良かったなー。
『ダイ・ハード』のテロリストとかハリポタシリーズのスネイプ先生とかやってますけど、どれも印象的で良い役者さんですよねー。

日本ではミートパイってあんまり馴染みが無いんで、「もうミートパイは食べられません」ってことはないと思いますが、ハンバーグが食べられなくなった人はたくさんいるでしょうね。
わたしはぜんぜん平気♪