それでも生きるために

「生きづらい」人びとのためにいくらかでも役に立つ情報を提供したり、共に生きるための提案や呼びかけをしたいと考えています。

結核という病気の意味

2009-01-08 | 労働
 結核と聞いても若い方にはあまりピンとこない病名かもしれません。戦前は国民病として社会問題にもなっていた病気です。1935~55年にかけて死亡原因の第1位でした。ちなみに私の両親も結核患者でした。
 結核は結核菌による感染症ですが、栄養不良や過労などによる免疫力の低下が発病の要因となります。現在でも低賃金で重労働を強いられ、健康診断も受けられない方に患者が多いと言われています。その意味で結核とは貧困や劣悪な労働条件などを背景とした社会的な病気であると言えるでしょう。
 失業した派遣労働者の中に結核患者がいたというニュースを聞いてこの記事を書きました。

メンタルな病気と「生きづらさ」

2009-01-08 | 「つながり」をつくる
 メンタルな病気(統合失調症、うつ病、対人恐怖など)で仕事ができなくなり通院中であるが、作業所やデイケアなどの福祉サービスは利用せず、閉じこもりがちな生活をしている方がかなりたくさんおられます。最近の厚労省の調査では55万人とも推定されると示されていました。
 メンタルな病気になると、病気それ自体の苦しさに加えて、社会的な偏見や理解不足から仕事や人間関係で困難が生じたり、心が傷つけられたりすることもあります。自死(自殺)を考えたり、それを実行する方が多いのも現実です。
 こうした方が人との「つながり」をつくっていける手がかりが切実に求められていると思います。