それでも生きるために

「生きづらい」人びとのためにいくらかでも役に立つ情報を提供したり、共に生きるための提案や呼びかけをしたいと考えています。

知的障害者が「被害者」になる時

2009-01-22 | いろいろ
 少し前に、ある殺人事件の容疑者として逮捕された男性が知的障害者であることが報道されました。私は障害者福祉施設で介護の仕事をしていることもあって、「知的障害者=他人に危害を加える危険な存在」というイメージがまた広がることを心配しています。
 現実には知的障害者が虐待や悪質商法の「被害者」になるケースがたくさんあります。しかも被害を受けても訴えることができない、被害を受けたことを認識できないでいる方も多いと想像されます。施設の職員からの虐待、職場での虐待、訪問販売で高額商品を買わされる、意味を理解できないままにクレジットカードを作らされて負債をかかえるなどさまざまなケースがあります。

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私の事務所では障害のある方やそのご家族から、生活、福祉、権利擁護などのご相談に応じております。メール相談(有料)もできます

すほう行政書士事務所 障害のある方のための業務


「事件」の報道と「生きづらい」人たち

2009-01-22 | いろいろ
 ある「事件」が起きて容疑者が逮捕された時、その容疑者がひきこもり気味であったり、精神科に通院していたり、知的障害があることが報道されることがしばしばあります。そうすると、同じような境遇にある「生きづらい」人たちの中には、「自分もそのような人間として見られるかもしれない」、「自分もこういうことをしてしまうかも」といった不安を感じる方もいるかもしれません。私の事務所にも、知的障害のある子どもの保護者の方から「一人で外出させて何か事件を起こしたらと思うと心配です」という相談が以前ありました。
 「生きづらい」当事者やご家族の方がどのような悩みや不安をかかえて生きておられるのか、容疑者となってしまった方の実名よりも私が知りたいことです。