ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

高速ツアーバス・格安競争

2007-05-03 01:56:26 | Weblog
NHKスペシャル「高速ツアーバス・格安競争」を見た。
ちょうどさきほど再放送してました。あまりにムゴイ無い様に記事を
書くことにしました。

規制緩和でバス会社が乱立して、駐車場や税金の安い田舎の場所に
小さなバス会社がたくさん出来た。

そこへWILLER TRAVEL(ウィラートラベル)といったネット系バス会社
が、また規制緩和を利用して進出してくる。

ネットでの予約で都市間高速バスを格安運行している会社だ。
WILLER TRAVELは下請けバス会社や孫請け会社を利用して、格安の
バスを運行し、格安をうたいほぼ満席の高成長を遂げている。

規制のビジネスモデルを規制緩和などで新しい発想でぶち壊す。
ブックオフなどが同じように思い浮かぶ。
既存の古本屋は一律100円の古本に淘汰された。

いままで数百円で買い取られていたものを1円2円で買い取って100円で売る。
それでも雑利益は95%を超える。

WILLER TRAVELにしてもネットで客を集め、その力で下請け会社をたたいて
格安の運行に追い込んで成り立っていた。

その分は、下請けバス会社や勤務運転手に添加されていた。
月に4日くらいしか自宅に帰れず、東京都の夜間往復を続け、東京と
会社の仮眠室で過ごして、以前600万稼いでいた60歳前の大学生を持つ
運転手は年収400万に下がった。

会社はWILLER TRAVELの社長にバス料金の適正化を求めようとするが
そのような発言をした数ヵ月後には一切の発注がとまった・・・

WILLER TRAVELの新入社員は1万の中から選ばれた人たち。
輝かしい未来を信じて入社式に臨む。

下請けバス会社は、昔に若かった人たちがギリギリまで頑張っている・・

下請けバス会社たちは国土労働省にツアー会社に適正価格で発注するように
指導を求めるが、法律上責められるのはバス会社。

適正価格で請け負わないのが悪い・・

さらにWILLER TRAVELからは恐ろしい提案が
お客様に乗車したバスのアンケートを取ってサービスや安全の評価にし
その結果をネットで公開したい・・

強い立場は際限なく要望を出してくる。それも自分は何も傷付かない形で

WILLER TRAVELの社長を見ても特に羽振りよい感じでも無い。
これはこれで必死な様子。

その社員も、その正解で必死の様子なのだ。

いったい何のためにこのようなシステムになっているのか?
誰も幸せにしない日本の格差社会。

その進行を、新たな分かりやすく安いサービスに
お客は単純に飛びついて無関心なままだ・・・

なかなか見せるNHKスペシャルだった。

取材を受けたWILLER TRAVELは番組を見た人は悪者に見えると思うけれど
天下のNHKに取材されたことでWILLER TRAVELの存在を広めれたら
それでよいのか・・・

確かに俺もWILLER TRAVELのことはこの番組で知った。
安くする努力をしているその会社のことも、俺の感覚では責められない
とこもある。

コメント
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