ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

神戸プライドマーチ歩いてきたよ!

2008-05-21 03:00:20 | Weblog
神戸LGBTIQプライトマーチが5月18日(日)にありました。
http://kobepride.s4.zmx.jp/top2.html
仕事が休めることになったもんだから、ラッキーとばかりに参加してきました。

日曜の朝、松山を出発して高速バスで4時間ぐっすり寝て!?
橋を渡れば、もうそこは神戸・・いやー都会よねーやっぱり!!

人の数も、建物の数も松山とは大違いです(笑)

さて、神戸のパレードは今回3回目
俺は去年に続いて2回目の参加となりました。

昼過ぎからのオープニングイベント(L.T.mini)で盛り上がった後
会場で出会った久しぶりに会う皆さんと懇談、一緒に昼食をしに行って
カミングアウトレターズの編者のRYOJIさんともお話させていただきました。

ホットなインドカレーを食べながら、海外のテレビ番組の話などワイワイ
こういう出会いや時間を過ごせることも、イベント参加の醍醐味ですね。

3時半には出発地点に集合ですが、街中お祭り騒ぎなんですよ
もうすごい人の数、他団体のパレード参加者もいっぱいだし、
あちこちでイベントで太鼓はたたくわ、大騒ぎ!!で何処に集合か迷ったくらい。

スタート1時間前から待つのですが、これが結構きついんですよね。
仕方ないのですけどねー。

そうそう、うれしいことがありました。
神戸のメル友の方が現場に来てくれていて、初対面が出来ました!
嬉しかったなー。

さすがに地元なので一緒に歩けないとのこと
そういう方も沢山いらっしゃることでしょうね。集合場所にいるだけでも
どう思われるか分からない、誰が見てるか?・・と不安に思う人もいるでしょう。

でも市民のお祭り騒ぎの中では、それくらいは気にならなかったみたいです。
その方も、地元ながら今回初めて現場に来たそうですが、しばらく待ち時間を
一緒に過ごしました。

また、その待ち時間の間には、市民の方たちと交流できたりもします。
ドラァグクィーンにはカメラの嵐でしたよ。キレイキレイって

今回、俺も特に変な声や変な眼差しは、ほとんど感じられなかったんですよね。

過去2回のことを聞かせてもらうと、1回目はきついことを言う人もいたそうです。
でも2回目は1回目よりは少なくなり、今回はほとんど感じられなかった。

こんな声を聞いた方もいました。
「ああ、去年も参加してた団体だね。今年も頑張ってるんだー!!」

毎年続けることで、市民の眼差しが変わってきてるということですね。スゴイ

俺も一緒に歩いてて、暖かい視線・応援を感じることが多かったんですね。
沿道のおばさん、おじさん、お年寄りの方から温かい声援がありました。

東京や大阪、札幌のパレードは
独自主催のイベントで、市民から見れば突然歩いてくるもの

神戸は市民祭りのパレードに団体参加する
沿道に、シート引いて待ち構えている中を歩いていくんですね。

新聞で同性愛者のパレード参加と書かれたといっても
自分たち団体の正面のプラカードには「神戸LGBTIQプライトマーチ」
と書かれてあるだけですから、実際のところ同性愛者をはじめとした
様々な性的少数者たちの団体がプライドマーチしている、と分かって
みている人がどれほどいたのかは分かりません。

聞いてみたいかも・・という衝動にかられる気持ちはありましたけど(笑)

途中途中で、このようなアナウンスが流れました。

~私達は、セクシュアルマイノリティの当事者として多様性を、そしてHIV・AIDS予防啓発活動から、ともに生きることの大切さを学んできました。今回のPRIDEは、さまざまな違いを乗り越え、その違いを認めあい豊かさに変える事が出来る地域社会へ向けて、セクシュアリティの象徴色であるピンクをイメージに、全国の仲間から寄せられた愛のハンカチと、多様性の象徴の虹の旗を掲げ、華やかに楽しく神戸市民のみなさまと笑顔でパレードします。~

分かる人には分かる、いや結構踏み込んだアナウンスのアピールではあったんですね。
こういうやわらかいアピールの仕方が、市民にだんだんと受けいられていく
土壌作りになっているのかもしれません。

パレードの参加も毎年のことになっていけば、
やわらかいアピールであれば、ゲイやレズビアンといった言葉もうまく出して
いけるかも知れませんね。大きな垂れ幕にそれをうまく表現して、
参加者が持って歩いてもかまわないかな?ってことになってくるかもしれません。

少しづつ、少しづつなんですね。

隠れた当事者にもやさしく、市民のまつりを共に祝い、
共に盛り上げて、市民と共に生きる・・凄く大切なことだと思います。

何か理解の出来ない、顔の見えない、関わりがたい集団となってはいけないですもんね。

この神戸まつりの沿道からのパレード見学者総数は46万5千人だそうです!
まあ、人が凄かったですもん。すごい数!

その中を100名近くの仲間たちが誇らしく歩いてきましたよ!!

去年はブラスバンドも先頭に集めたのですが、今回は都合出来なかったそう。
去年より参加人数が少々少ないように見えますが、ブラスバンドの人数がいない
ことを考えると、一般の参加人数が増えたということでは?と思いました。

夜のクロージングイベントでは、関西クイアフイルムフェスティバルの
ミニイベントもあり、小編映画を数本みんなで見て、マーベラスさんの踊り
を堪能させていただいた後、パレードや映画の感想を参加者全員で話し合うという
機会も用意されてました。

これがまたとても意義ある時間だったと思います。

神戸の今年のパレードも、準備にあたってはスタッフ間で紆余曲折があったようで
今年のテーマ「今違いを超えて、豊かさに」とありますけれど、スタッフ同士の
違いを乗り越えられなかった・・という反省点もあったのだそうです。

それでも、何としてでもパレードの継続だけは!!との想いで
ようやく開催することが出来たということだったのだそうです。

去年より大きなものにならなくても良い、継続することが一番

「もっともっと、みんなで話をしていくべきだった」との反省の声が上がるのを
聞いて、本当に頭が下がる想いでした。
大変だっただろうスタッフの皆さんへ感謝の気持ちでいっぱいです。

その、「継続」ということの大きな意味を
俺も2回目の参加ではありますけど、十二分に感じさせられた
神戸プライドマーチでした。

















コメント
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