ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

オバマ大統領、ゲイプライドを宣言

2009-06-24 04:22:59 | Weblog
アメリカでは6月はゲイプライド月間です。
28日にはサンフランシスコのパレード、他様々なイベントが予定されているそう。

その6月が始まる1日、アメリカのオバマ大統領がゲイプライド月間のはじまりを宣言したのだそうです。
今日はその宣言文をご紹介します。

いやはや、すごいなあ~


1969年にニューヨークのストンウォールでおきた、ドラァグ・クィーンたちの蜂起に言及し、そこに生まれたアメリカのLGBT権利の歴史は40年に及んでいます。

その後綿々と続く権利獲得運動には、多くのLGBTが多大な貢献をし続け、ビジネスやアートの分野でも多くの活躍があり、またHIV/エイズのパンデミックにおいても重要な役割を果たしてきました。

その結果として、以前よりも多くのLGBTが自分のセクシャリティをオープンにしてそれぞれの人生を歩めるようになってきています。

しかし、こういった大きな進歩が実現したにもかかわらず、LGBTの若者たちがハラスメントをされずに安全に学習できる環境を整備し、LGBTの家族やシニアが彼らの尊厳が大切にされ、周りから敬意をはらわれながら生活できるようになるためには、まだまだ多くのことが成されなければならなりません。

私の政府は、LGBTコミュニティとパートナーシップを組んで、様々な発議をしていく準備が整っています。

国際的には同性愛を違法とする国へ法改正を迫る国連の運動に参加し、アメリカ国内ではLGBTにあらゆる分野における平等性を獲得するための対策を支援する。

その対策には、ヘイト・クライム法の厳格化、LGBTカップルのシビル・ユニオン(結婚に次ぐもの)へのサポート、連邦レベルでの権利の保障、職場でのセクシャリティをベースにした偏見差別の禁止法律の設定、養子縁組の権利の保障、軍隊におけるDon’t Ask, Don’t Tell ポリシーの廃止、そしてHIV感染予防とHIV感染者へのケアとサポートの提供などです。

これらの問題はLGBTコミュニティだけではなく、アメリカ全体に影響を及ぼす問題である。すべての市民への平等性の確立がいまだなされていないということは、アメリカ市民全てに影響を及ぼしている問題であることを意味します。

もしここでわれわれが建国の理念の実現に向けて、協力し合い前へ進むために、ともに働くことが出来たならば、全てのアメリカ市民はその恩恵を受けることが出来るのである。

LGBTプライド・マンスにあたり、私はLGBTコミュニティ、連邦議会、そしてアメリカ市民に、全ての人々に平等な権利が実現することを推し進めるために、セクシャリティやジェンダーアイデンティティを越えて、ともに働くことを要請するものである。

したがって今、私、アメリカ合衆国大統領、バラク・オバマは、アメリカ合衆国憲法と法律によって私にゆだねられている権限に基づき、2009年6月が、ゲイ、レズビアン、バイセクシャル、そしてトランスジェンダー(LGBT)のプライド・マンスであることを、ここに宣言する。

いまだ存在する偏見や差別をを阻止するため、アメリカ市民の参加を要請するものである。

バラク・オバマ


ホワイトハウスページ 本文はこちら
http://www.whitehouse.gov/the_press_office/Presidential-Proclamation-LGBT-Pride-Month/
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