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ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

高校の先生方に同性愛を話したときのこと

2010-09-02 03:42:17 | Weblog
7月末にお伺いした教職員向けの「性的マイノリティ」の人権研修。
愛媛県立松山中央高等学校の先生方に話しをさせてもらいました。
http://blogs.yahoo.co.jp/deep8822/61628822.html

今日は研修後に書いていただいたアンケートを皆さんに読んでもらおうと思います。
ずいぶん前に届いていたのですがようやく整理ができました(すみません!)

熱心に皆さん書いていただいています。打ち直しするのに大変でした(笑)
あらためて読み直しながら、頑張る価値があることだと気合を入れ直しているところです。

もし、こうやってあまりに無関心・無意識である現状が変わっていくとしたら・・
いや、もう変わり始めている。この流れは、堰を切り始めていると思う。

自分たちも自分のことにもっと向き合って、準備しておく必要があると思う。
以下読んでいただきながら、皆さんそれぞれに考えてみてもらえたらと思います。


●今日の講演を聞いての感想、気付いたこと●

・ほとんどの人はもしかするとバイセクシャル、性的指向のグラデーション図で自分が見聞きしてきた経験に対して非常に納得がいった。(30代)

・同性愛者の割合に驚いた。同性愛者自身の方に話していただいたので子供のときからの様子が良くわかった。(30代)

・私の知り合いの方はとても明るくポジティブなので今日の話で聞いたような苦しみや悩みを抱えていたかもしれないとは全く考えていませんでした。そうであると私に告白したときどんなことを考えていたのか、その時とった私の行動や態度で傷付けたりしなかったか、現在はどうか、もっと考えるべきだったと感じました。もっとその方と向き合っていきたいと考えています。ありがとうございました。

・テレビ等で言葉自体は聞いたことがあったけれど、そんなにたくさんの割合で居るとは知らなかったので驚きました。(20代)

・今までなんとなく分かってるつもりになっていたことが実は間違った知識であったり、不十分な理解であることが多くあって、それが差別や偏見を生む元となっていることに改めて気付かされました。(40代)

・教え子に卒業後カミングアウトされたことがあるが、高校時からその傾向があるのではないかと感じていたので何も「あーそんなんか」としか思わなかった。今でも付き合いは続いているが本人がいろいろ悩んだり大変なこともあるだろうなと感じることは多い。(30代)

・マイノリティと言ってもこれほどの割合であればもっと大きく人権問題として取り上げる必要があると感じた。正しい理解しか差別の解消につながらない(40代)

・これらの問題はごく少数の特殊な問題であると認識していただけにことの大きさに改めて驚いた。教育現場においては目の前の生徒たちの中に何人かいるのであるといった意識で接していく必要性を強く思った。(50代)

・人権問題として必要なものであることが分かった(40代)

・同性愛と人間愛の区別が本当にできるのか考えさせられた。性的指向で考えた場合どこかで異性愛に無理やりしてないか。本当の同性愛者と思い込みでなっている人の区別が付かない、外からでは分からないのではないか。性的マイノリティについていろいろ学ぶことができた。(40代)

・他の差別以上に感情がからむので取り扱い取り組みは相当難しいのではないかと思った(50代)

・同性愛は病気ではない、性癖でもない。自分が理解できないことを普通ではない、おかしいと思うことが偏見を生むことが分かった(50代)

・クラスに居てもおかしくない%なので学校現場としても研修をし意識をしておく必要があると思った(40代)

・自分の性的な自立をするにあたり誰もが思い悩むと思います。話を聞いて今の自分にたどりつくまで大変な思いをされたんだろうと思いました。支えあえる仲間は誰にも必要ない存在ですね。私も頑張ります。(30代)

・自分自身を見つめ考えることは10代によくあるが、性的マイノリティの皆さんは自分の存在意義についてより深く考えてきたのだろうと改めて感じた。その悩みはすべての人間に共通しているものだろうと思う(40代)

・偏見や差別は良く分からないものに向けられる、という言葉に周囲の方との関わり方や自分の考え方を再確認するよい機会となりました。(30代)

・性別と一言で言うけれど、実は白黒はっきりつけられるものではないのだと再確認できました(30代)

・差別や偏見は良く分からないものへと向けられる、この言葉がすべての人権問題に通じていると強く感じました。(30代)

・クラスに1,3名いる可能性があることに驚きました。発言に気をつけているつもりでも傷ついている生徒がいるかもしれないと改めて言葉の重さに気が付かされました。(20代)

・今まで自分の身近なこととして考えたことがなかったのですが、この問題で心を痛めている方々がいると気付きとても考えさせられました。自分の経験として語っていただいたので説得力を感じました。すべての人が安心して自分らしく暮らせる社会にしていかなければと思いました。(40代)

・小学生の頃、幼い頃から分からない偏見や差別を受けてきたことを当事者の声と聞き初めて知りました。あたり前であることではないこと、無知による偏見、差別が起こりえることに対し今日のような活動による正しい知識や理解の必要性がより分かりました。(40代)

・当事者の方のお話を伺う機会というのはなかなかないので(本当は見えてないだけなのですが、カミングアウトしている人は多くないから)非常に有意義だと思いました。最初に身体的な性と心的な性と性的指向について、同性愛、異性愛などと性同一性障がいについて分かりやすく説明があると良かったです(40代)

・もしかして生徒の中にもいるかもしれないので言動には気をつけないと改めて考えさせられました。(20代)

・普段ホームルーム等では取り上げないテーマなので教職員も学習不足であると感じ教職員研修を行えればと思っていました。当事者ご本人からお話しいただいたことで多くの人が真剣に考えなくてはならないと感じてくれたようです。(40代)



●生徒にどのような関わりで伝えたいと思われましたか●
人権課題としての性的マイノリティについて皆さんで出来る具体的な取り組みや啓発方法等を教えてください

・被差別の問題で「寝た子を起こすな」という考え方で学校で教えるから差別が残るという人がいる。しかし今日の性的マイノリティについても同様で、よく分からないことに対し差別してしまうため正しい知識を知って理解し、人間としての尊厳が守られ自分らしく生きれる社会を目指すことが大切であると教えていただいた。(30代)

・偏見を持たないように指導していきたいです。(20代)

・私自身を含めてすべての人が正しい知識を持つことがあらゆる差別や偏見をなくしていく第一歩であると思います。(40代)

・知ることは大事。レインボープライド愛媛のような活動等を知る、考えるなど、身近にいることをまず知ることが大切だと考える(30代)

・生徒の中にも自覚しているものと、それほどはっきり自覚してないものとがいると思うので伝え方は非常に難しいと思う。(40代)

・少数派も大切であると伝える。正しい知識を知ることが大切である。(40代)

・同和問題と同レベルでの扱いは困難であるが人権を無視したり差別的な発言は自ら避けたい(50代)

・人権教育の中で「人間の尊厳」「自分らしい生き方」という観点から伝えたいと思った(40代)

・自分も人も尊重することが大切と伝えたい(40代)

・HR活動や授業の中で人権教育に関する話をすることがあります。クラスにも1,2名の性的マイノリティの生徒がいると思いながら発言しなくてはと思いました。(30代)

・教え子の一人が同性愛者だったと間接的に知った。とても近しい友人(既婚)が実は精神的には同性愛者だとさらっと言われたことがある。あのとき「そんなこと気にしないよ、あなたはあなただから」と言った行為は彼女にとってどうだったのかと人権問題を考えていて悩み後悔することすらある(40代)

・ホームルームの中で伝えるタイミングはいくらでもあると思います。人権問題を考えるえる時間だから・・などという型にはまったものではないと考えます。普通とはいったい何か分からないものだとも思います。自分の殻に入り込まない考えを持つことを伝えたいです。(30代)

・実はひそかに悩んでいる子たちもいるのではないかなあと思っていましたが本人は隠している場合が多いと思うので教員が直接力になってあげることは難しいかもしれませんね。カミングアウトしてくれれば良いですが・・たぶん無理。せめてホームルームの授業でテーマとして取り上げ自分のこととして考えさせる。(30代)

・さっそく生徒にこの研修の内容を伝えます。(30代)

・もっと勉強し理解してから取り組み、正しい知識を伝えるべきだと思いました(20代)

・現代文の授業の中で生き方とか自他の距離をどうとるかとか現代社会における問題点などについて生徒たちと話し合うことがたくさんあります。自分の価値観をすべてだと思わないで多様な生き方があるということを大前提にして授業をしていきたいです(40代)

・クラスでも悩んでいる生徒がいると思って日々子供たちに向き合うことは大切だと思います。またレインボープライド愛媛さんのような活動についても紹介して教員に伝えられなくても誰かとつながりあえるきっかけを与えていくことは重要だと思います。私自身は自分の参加して学んだことを伝えたり本をクラスに紹介したりしています(40代)

・授業において性的マイノリティに関する事項を扱う際には生徒に偏見を植え付けさせないよう配慮していくのが大切であると思いました(20代)

・毎月「人権だより」を発行しているが、その中で教員が学習していることを伝え何かあれば相談できるという雰囲気づくりをしたい。日々の学校生活の中で差別的な発言をしないよう教員同士でも配慮を促していきたい。またこのような取り組みをされていることも紹介したい。(40代)



●自分の家族の問題となるとどうでしょうか。その他ご意見や感想など●

・子孫を残せないことをつかれるとどうしようもない気がする

・私自身まだ独身であるが子孫を残してないのは同じ状況である。子供ができない夫婦と同様に考えると子供ができないカップルでは養子をもらうことで解決するのか?と思う。そんな簡単に解決することではないことは分かりますが・・・(30代)

・やはり受け入れられるか不安ですが、一番辛いのは本人だと思うので自分は分かってあげようと思います。(20代)

・頭では理解していてもどのように向き合っていくことができるか自信はありません。ただ、逃げることなく真正面から向き合っていきたいと思います。ありがとうございました。(40代)

・驚くとは思うがどうしようもないことなので応援する。暖かく見守る。(30代)

・同性愛は先天的なものか後天的なものか分かりません。原因は?疑問がわいてきます。おかれている状況については理解できました。改善していくべきもの、対応できるようにならなければいけない。まだ知識が足りてないと分かりました。(40代)

・知らないうちに心無い言葉で傷ついている可能性が高いだろうなと思いました。自分の周囲にそういう人がいないという前提になってしまっていることが多いのだろうと思います。(30代)

・受け入れる(理解する)ことは難しいかも(50代)

・本人が自分らしく生きられるなら応援したいと思うがなかなか受け入れるには時間がかかるのではないかと思う(40代)

・本人が自分らしく生きることができ、幸せになることを望みます

・現段階では受け止められるか分かりませんが、一緒に考えていきたいと思います。(30代)

・家族が一番の理解者でなければならないと思う。ただ、この「いけない」という意識にまだまだ自分の未熟さを感じる(40代)

・自分の家族でも友人でも生徒でも同じ。家族の一員でも個々の人間です。助け合いながら生きるその割合は他人とは違いますが、自分は自分でありたいものです(30代)

・本人の幸せを一番に願っていることをまず伝えたいと思います。いろいろ現実的な面では面倒な問題も出てきて心細い思いをするかもしれませんが、とりあえず受け入れ体制OKです。(30代)

・驚くと思いますが自分らしくいて欲しいので受け入れたいです。(30代)

・自分の子供が大きくなってきて、親と子と問題意識や価値観が違ってあたり前だと最近になって思えるようになりました。子供が(性のことも含めて)安心して相談できる親であると思います。柔軟な感性を失わないようにしていきたいです。(40代)

・個人であることは変わりないこと、自分らしく生きることを尊重したいです。私には子供がいませんが、家を守ること子孫のこと、自分らしくいること、ワガママなのかもしれないと思うことがあります。ただ人の幸せを考えればそれだけではないと思うので自分が幸せに生きることが家族の幸せではないかと思います。(40代)

・ハーヴェイミルクの上映会や尾辻さんの講演など聞かせていただきました。今までよりもエディさん自身の経験談が多く改めて深く考えさせられました。マイノリティの存在に気づける自分でありたい。こういう講演のたびに、当事者さんが「分かって!」と声を上げないと気づけない、分かれない社会ってさみしいなと思います。少しでも生きやすい社会づくりをしていきたい。(40代)

・正直受け入れられるか分かりません(20代)

・手塚治虫さんのリボンの騎士が大好きでしたが今日のテーマと共通する面がある気がしました。他校の人権教育の先生にもお知らせしたいと思います。(40代)


レインボープライド愛媛(講演のご相談はこちらから)
http://rainbowpride-ehime.org/
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