ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

卵子の老化、不妊急増の衝撃

2012-08-08 00:00:27 | Weblog
いま、全国の不妊治療クリニックに、30代、40代の女性たちが次々と訪れ、衝撃を受けている。
健康なのに、妊娠の可能性が低いと告げられるのだ。原因は「卵子の老化」。

女性の卵子は年齢とともに年を重ね、35歳の女性が出産できる可能性は20歳代の半分になる。
しかし、多くの女性はこの事実を治療に来て初めて知るという。晩婚化が進む現代、不妊は先進国共通の課題だ。しかし、日本は特異な状況にある。

不妊の検査や治療を受けたことのある夫婦は、6組に1組。不妊治療専門のクリニックが世界一多く、体外受精の実施数も世界一になっている。

女性の社会進出を進める一方で、いつ産むのかという視点を見過ごしてきた日本のひずみが現れている。
「卵子の老化」による不妊をさらに深刻化させる一因は、男性側にもある。実は、不妊の原因の半分は男性側にあるが、夫が不妊の検査に行きたがらず、ようやく治療が始まった時には、妻の卵子が老化しているというケースが後を絶たない。

専門家は「早くに気付いて治療すれば、自然妊娠が見込めるケースも多い」と指摘する。
番組では、全国の医療機関と不妊治療経験者を対象に、大規模なアンケート調査を実施。
“不妊大国”ニッポンの姿を明らかにする。そして、これまで個人の問題ととらえられてきた不妊が、実は、社会で向き合わなければ解決できない実態を浮き彫りにする。

以上NHKスペシャルより
http://www.nhk.or.jp/gendai-blog/100/108994.html

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経済的にも、自律的にも時間がかかるまま年をとり、忙しいまま恋愛機会も恵まれず
婚活で努力してようやく結婚したら30半ば過ぎになっていて、次は子作りだ!となったときには
手遅れになっていた・・・ひどい現実だ

不妊治療をしているカップルの数は6組に1組、大変な数だ。
晩婚化していることで、加齢により不妊も進んでしまうのが大きな原因とのこと。

健康的に出産をしようとすると20代のうちにということになるのだろう。

でも、そのころといえば、ようやく就職を決め仕事にまい進している頃。

結婚や妊娠ができる時期であろうか?
会社では入社数年で仕事を抜けるとなれば厳しい扱いを受けてしまうだろう。

社会のシステムは体の変化とまったく違う流れで進んでしまっている。

それこそ20代のはじめに妊娠した場合
相手や人生設計を考えて出産をあきらめるように仕向けているような社会ではないか?

自分の場合はゲイであるので、結婚とは(この場合は異性とということになるが)
自分の人生であってはならない不幸な選択だと思ってきました。

ラッキーにも彼氏にも恵まれ、子どもができることもないし、また子どもが欲しいとも思うことがなかった。

ゲイの中でも子どもは欲しいと思う人は多いけれど、自分や彼との話しではそのような望みは今のところない。

年をとっていくうちに考えが変わるのかもしれないけれど。
それこそ、そんなことを思いついたときには精子が老化しているのだろうが・・

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世の中の規範とか、人としての幸せを計るひとつの指標に、結婚後に子どもができるかどうかというのがある

これを外れると、とてつもなく不幸な人生と思わせられているところがある

6組に1組・・・不妊が他人事ではなくなった時代

少子化だ!婚活だ!早く生め!!
若者は生む機械ではないぞという悲鳴も聞こえてくる

生める環境も社会に用意されていないのに、無理難題を求めてくるのだ
この男女のカップルに向けられているプレッシャーは、大変なものだと思う

結婚しないと子どもを作るべきではない、その結婚が簡単にできず遅れている
それにそもそも、多くの男女が本当のところ結婚を望んでいるのかも不明だ
本当にそれが欲望的に望むものなら、こんなことにはなっていない気もしてくる
恋愛そのものへのエネルギーも少なくなっているのかもしれないし
恋愛で異性と付き合うことや結婚にメリットを感じない人が増えているのかもしれない

それはそれで、本人の選択によるものなのだから自信を持っていいのかもしれません
でも、世間の規範から外れた生き方は不安なようです

何かと息苦しい社会が作られていますが、そんな社会に翻弄させられないようにして欲しい

でないと、他人の生き方まであれこれ言って、どうにか他人を不幸にすることで自分を優位にして幸せを感じるような、そんな歪んだ社会を作っていくことに加担していく人になってしまうのだから

少子化とか晩婚化とか勝手なことを言われてるけど若い男女たちはどう思ってるんだろう?

少々おせっかいかもしれないけど??
今度のLGBTと市民の茶話会でテーマにしてみたらどうかと思っているのです。

こんな社会の中で、どうやって恋愛できる?いやしなきゃいけないの??

少子化の原因かのように言われてきたLGBTだからこそ、あえてLGBTからセクシャリティを超えた恋愛のしゃべり場をおせっかいにも企画してみたい!(爆)

おひとり様の先輩かもしれない自分らLGBTも一緒に考えてあげようじゃないですか??

コメント
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