参議院選挙が始まりました。
各党が性的マイノリティのことについてどうとらえているか?
今日は選挙公約でみる各党の様子をみていきます!
今回の選挙公約で性的マイノリティのことを取り上げているのは
「自民、民進、公明、共産、社民」
選挙公約には見当たらなかったのは
「おおさか維新、生活、こころ、幸福」
ずいぶん多くの政党が、性的マイノリティのことを考えてくれるようになってきましたが、今回なによりスゴイのは、あの自民党が選挙公約にまで入れたことでした。
自民党として、先に、性的マイノリティの国民理解を増進し偏見を解消していこうといった党の方針が示されたところですが、この参議院選挙の公約にまで入ることになるとは!
指示がどんどん早くなってきていますね。
自民党に理解してもらうことは、日本社会の意識を変えて行くとても重要なポイントだと考え、自分も積極的にロビイングをしてきました。
推し進めてきた者としても、どこか、ホントかな~?と思いながらでしたが、本当に載ってますね(笑)選挙公約にまで掲載されるほどになりました!
長く政権の実績がある自民党に、しっかりと向き合ってもらうことは、多くの当事者にとって大変大きな影響があることは言うまでもありません。
一番分かってもらえないのではないか?と思ってきた日本社会の壁が、壁で無くなっていくということは、自分たち自身の安全保障につながる重大なことと自分は考えてきました。
なので、この変化は日本のLGBT史上最大級の前進ではないかと考えています。
自民は自民なりに党として変わっていこうとしています。
それは他の党よりは遅れたものですけれど、保守政党には保守政党の変化への難しさがあるだろう中、そう踏み切ってくれたのでした。
それは国民一人ひとりを大切にしなければという政権党としての自負でもあったろうと思いますが、多くの仲間たちが長年声を上げてきたことが、ようやく伝わり、対決でない話し合いが出来た時、無碍にはされなかったのでした。
相互理解を進めてきた活動者として、素直に嬉しく思った出来事でした。
政権党が選挙公約で取り上げるということは、本当に実現できることしか書けない、ということがあります。逆を言えば、今後実現していく、ということでもあります。
それにしても
自民、民進、公明、共産、元気、社民 と、主要な政党がずらっとLGBTのことを謳ってる!
社会はようやく本格的に前進し始めたのだな!という実感です。
初めて公約に載ったという事で自民党のことをつらつら書きましたが、LGBTのことは国民一人ひとりの基本的人権のことですし、すべての国民への声掛けとしても、各政党すべてが今後も当然のように取り上げていってほしいものだと思います。
どうせ自分たちが生きやすい社会を目指せる選挙じゃないし!
ヘテロ社会の為の選挙でしょ?・・と
今までのけ者にされてきたので、そんな考えを持つ仲間も多いと思いますが、少し変わって来てますよ。
主体的に国民の一票を投じてみませんか?
それは、この社会づくりに自分たちも関わっていくぞということでもあります。
投票にあたっては、各党の公約で、どのように表現されているか?など各自参考にしてみてください。
もちろん、投票にあたってはLGBTのことだけで判断はできないと思います。
経済政策、防衛や安保のこと、憲法改正などなど、さまざまな観点から各自しっかりと判断していきましょう!
以下にリンクで載せている各党の分厚い政策集ですが、読んでみる良い機会ですよ
生活にまつわるあれこれが、こんなに事細かく方針が書かれてあるもんだと感心すると思います。
一応、このように明記しながら政治は進められています。
勝手にやっているのではないのですよ・・
以下、各党の選挙公約で性的マイノリティについて取り上げているところを抜粋まとめてみました。
Y.AKASUGIさんのNOV'S BLOGで取りまとめていたものを参考にさせていただきました!
http://novsblog.blog37.fc2.com/blog-entry-496.html
●自由民主党
「319 性的指向・性自認に関する理解の増進
性的指向・性自認に関する広く正しい理解の増進を目的とした議員立法の制定を目指すとともに、各省庁が連携して取り組むべき施策を推進し、多様性を受け入れていく社会の実現を図ります。」
(1)「政策パンフレット2016」の「自民党政策BANK」内、「Ⅳ.安全安心」項目の「社会・生活・消費者」小見出し項目中に。
https://special.jimin.jp/political_promise/bank/#b04
(2)「総合政策集2016 J-ファイル」の項目319番目に。
https://jimin.ncss.nifty.com/pdf/pamphlet/sen_san24_j-file_0620.pdf
●民進党
「性的マイノリティへの支援
・性的指向による差別や偏見をなくすよう、支援団体と協力して性的マイノリティに関する政策を充実させます。
・少数派が暮らしやすい社会こそ誰もが暮らしやすい社会です。あらゆる人が孤立したり、排除されたりしないように支援し、差別解消と社会の一員として生活できるための法制を検討します。
・LGBT差別解消法を制定します。」
(1)「民進党の重点政策:国民との約束」の「11.国民の自由と人権を守る」の中に。
https://www.minshin.or.jp/download/29196.pdf
(2)「民進党政策集2016」の「内閣(男女共同参画・子ども)」内、「性的マイノリティへの支援」
https://www.minshin.or.jp/compilation/policies2016/50091
●公明党
・国連人権理事会決議やオリンピック憲章に基づき、性的指向や性自認を理由とする差別のない社会をめざし、性の多様性を尊重し、性的マイノリティーへの理解の促進を図ります。そのための法整備を推進します。
・性同一性障害特例法の見直しを含め、性別適合手術の保険適用化や安心して使えるトイレの普及など、性同一性障害の当事者が、医療や職場、学校などで抱える困難の解消を図ります。
・「性同一性障害や性的指向・性自認に係わる、児童生徒に対するきめ細やかな対応等の実施」(教職員向け手引き)を基に、教員向けの研修の強化、相談体制の充実などを図ります。
「Manifesto2016 参院選重点政策 『希望が、ゆきわたる国へ』」の「2.若者・女性が活躍できる希望社会へ」内、「9.人権、性的マイノリティーの支援」の中に。
https://www.komei.or.jp/policy/policy/pdf/manifesto2016.pdf
●日本共産党
「力あわせ、未来ひらく-日本共産党 参議院議員選挙政策」の、「47、性的マイノリティ」の中に。
http://www.jcp.or.jp/web_policy/2016/06/2016-sanin-bunya47.html
日本共産党は、民進党など野党4党共同で、「性的指向又は性自認を理由とする差別の解消等の推進に関する法律案」を5月27日に衆議院に提出しました。同法案は、性的指向(恋愛対象)や性自認(心の性)を理由とする差別について、行政機関や事業者における「差別的取扱いの禁止」を定め、職場や学校などでの差別を解消する方策を盛り込み、実効性確保のために主務大臣が指導や勧告などをおこなうとしています。
上記の法案は、通常国会の閉会により継続審議になっています。日本共産党は他の野党はもとより、与党とも協力して、上記法案のすみやかな成立のために全力を尽くします。日本共産党は、次期国会で、共同提案した野党をはじめ、すべての党に協力をよびかけて、法案の審議をすすめ、性的マイノリティの一人ひとりが、社会や地域、企業、学校のなかで自然な存在として溶け込み、そうしたなかで「ありのままの自分」を肯定できるようになるため、当面、次のような施策を推進することを求めていきます。
・公的書類における不必要な性別欄を撤廃する
・すべての自治体で、東京都渋谷区や三重県伊賀市などで導入したような、同性カップルを「結婚に相当する関係」と認定する条例や施策を実現する
・それぞれ企業が、規模に応じて、相談窓口の設置や福利厚生、社内研修など適切なSOGI、LGBT対策を実施する
・国、自治体としてSOGI、LGBT対策に積極的にとりくむ企業の顕彰をおこなう
・「性同一性障害特例法」を見直し、未成年の子どもがいても性別の変更を可能とする
・保険適用に性同一性障害をくわえ、治療のできるクリニックを拡充する
●社会民主党
LGBT差別禁止法を制定します。同性婚についても実現を目指します。
(1)「参議院選挙公約 2016ダイジェスト版 」の「CHANGE.2 くらし」内、「人権」項目の中に。
http://media.wix.com/ugd/354569_8c4001c6bba44c26ba79b221e58b5040.pdf
※性的指向=同性愛、異性愛、両性愛、無性愛といったもの
※性自認=自分のありたい性 性同一性障害もここに含まれる
各党が性的マイノリティのことについてどうとらえているか?
今日は選挙公約でみる各党の様子をみていきます!
今回の選挙公約で性的マイノリティのことを取り上げているのは
「自民、民進、公明、共産、社民」
選挙公約には見当たらなかったのは
「おおさか維新、生活、こころ、幸福」
ずいぶん多くの政党が、性的マイノリティのことを考えてくれるようになってきましたが、今回なによりスゴイのは、あの自民党が選挙公約にまで入れたことでした。
自民党として、先に、性的マイノリティの国民理解を増進し偏見を解消していこうといった党の方針が示されたところですが、この参議院選挙の公約にまで入ることになるとは!
指示がどんどん早くなってきていますね。
自民党に理解してもらうことは、日本社会の意識を変えて行くとても重要なポイントだと考え、自分も積極的にロビイングをしてきました。
推し進めてきた者としても、どこか、ホントかな~?と思いながらでしたが、本当に載ってますね(笑)選挙公約にまで掲載されるほどになりました!
長く政権の実績がある自民党に、しっかりと向き合ってもらうことは、多くの当事者にとって大変大きな影響があることは言うまでもありません。
一番分かってもらえないのではないか?と思ってきた日本社会の壁が、壁で無くなっていくということは、自分たち自身の安全保障につながる重大なことと自分は考えてきました。
なので、この変化は日本のLGBT史上最大級の前進ではないかと考えています。
自民は自民なりに党として変わっていこうとしています。
それは他の党よりは遅れたものですけれど、保守政党には保守政党の変化への難しさがあるだろう中、そう踏み切ってくれたのでした。
それは国民一人ひとりを大切にしなければという政権党としての自負でもあったろうと思いますが、多くの仲間たちが長年声を上げてきたことが、ようやく伝わり、対決でない話し合いが出来た時、無碍にはされなかったのでした。
相互理解を進めてきた活動者として、素直に嬉しく思った出来事でした。
政権党が選挙公約で取り上げるということは、本当に実現できることしか書けない、ということがあります。逆を言えば、今後実現していく、ということでもあります。
それにしても
自民、民進、公明、共産、元気、社民 と、主要な政党がずらっとLGBTのことを謳ってる!
社会はようやく本格的に前進し始めたのだな!という実感です。
初めて公約に載ったという事で自民党のことをつらつら書きましたが、LGBTのことは国民一人ひとりの基本的人権のことですし、すべての国民への声掛けとしても、各政党すべてが今後も当然のように取り上げていってほしいものだと思います。
どうせ自分たちが生きやすい社会を目指せる選挙じゃないし!
ヘテロ社会の為の選挙でしょ?・・と
今までのけ者にされてきたので、そんな考えを持つ仲間も多いと思いますが、少し変わって来てますよ。
主体的に国民の一票を投じてみませんか?
それは、この社会づくりに自分たちも関わっていくぞということでもあります。
投票にあたっては、各党の公約で、どのように表現されているか?など各自参考にしてみてください。
もちろん、投票にあたってはLGBTのことだけで判断はできないと思います。
経済政策、防衛や安保のこと、憲法改正などなど、さまざまな観点から各自しっかりと判断していきましょう!
以下にリンクで載せている各党の分厚い政策集ですが、読んでみる良い機会ですよ
生活にまつわるあれこれが、こんなに事細かく方針が書かれてあるもんだと感心すると思います。
一応、このように明記しながら政治は進められています。
勝手にやっているのではないのですよ・・
以下、各党の選挙公約で性的マイノリティについて取り上げているところを抜粋まとめてみました。
Y.AKASUGIさんのNOV'S BLOGで取りまとめていたものを参考にさせていただきました!
http://novsblog.blog37.fc2.com/blog-entry-496.html
●自由民主党
「319 性的指向・性自認に関する理解の増進
性的指向・性自認に関する広く正しい理解の増進を目的とした議員立法の制定を目指すとともに、各省庁が連携して取り組むべき施策を推進し、多様性を受け入れていく社会の実現を図ります。」
(1)「政策パンフレット2016」の「自民党政策BANK」内、「Ⅳ.安全安心」項目の「社会・生活・消費者」小見出し項目中に。
https://special.jimin.jp/political_promise/bank/#b04
(2)「総合政策集2016 J-ファイル」の項目319番目に。
https://jimin.ncss.nifty.com/pdf/pamphlet/sen_san24_j-file_0620.pdf
●民進党
「性的マイノリティへの支援
・性的指向による差別や偏見をなくすよう、支援団体と協力して性的マイノリティに関する政策を充実させます。
・少数派が暮らしやすい社会こそ誰もが暮らしやすい社会です。あらゆる人が孤立したり、排除されたりしないように支援し、差別解消と社会の一員として生活できるための法制を検討します。
・LGBT差別解消法を制定します。」
(1)「民進党の重点政策:国民との約束」の「11.国民の自由と人権を守る」の中に。
https://www.minshin.or.jp/download/29196.pdf
(2)「民進党政策集2016」の「内閣(男女共同参画・子ども)」内、「性的マイノリティへの支援」
https://www.minshin.or.jp/compilation/policies2016/50091
●公明党
・国連人権理事会決議やオリンピック憲章に基づき、性的指向や性自認を理由とする差別のない社会をめざし、性の多様性を尊重し、性的マイノリティーへの理解の促進を図ります。そのための法整備を推進します。
・性同一性障害特例法の見直しを含め、性別適合手術の保険適用化や安心して使えるトイレの普及など、性同一性障害の当事者が、医療や職場、学校などで抱える困難の解消を図ります。
・「性同一性障害や性的指向・性自認に係わる、児童生徒に対するきめ細やかな対応等の実施」(教職員向け手引き)を基に、教員向けの研修の強化、相談体制の充実などを図ります。
「Manifesto2016 参院選重点政策 『希望が、ゆきわたる国へ』」の「2.若者・女性が活躍できる希望社会へ」内、「9.人権、性的マイノリティーの支援」の中に。
https://www.komei.or.jp/policy/policy/pdf/manifesto2016.pdf
●日本共産党
「力あわせ、未来ひらく-日本共産党 参議院議員選挙政策」の、「47、性的マイノリティ」の中に。
http://www.jcp.or.jp/web_policy/2016/06/2016-sanin-bunya47.html
日本共産党は、民進党など野党4党共同で、「性的指向又は性自認を理由とする差別の解消等の推進に関する法律案」を5月27日に衆議院に提出しました。同法案は、性的指向(恋愛対象)や性自認(心の性)を理由とする差別について、行政機関や事業者における「差別的取扱いの禁止」を定め、職場や学校などでの差別を解消する方策を盛り込み、実効性確保のために主務大臣が指導や勧告などをおこなうとしています。
上記の法案は、通常国会の閉会により継続審議になっています。日本共産党は他の野党はもとより、与党とも協力して、上記法案のすみやかな成立のために全力を尽くします。日本共産党は、次期国会で、共同提案した野党をはじめ、すべての党に協力をよびかけて、法案の審議をすすめ、性的マイノリティの一人ひとりが、社会や地域、企業、学校のなかで自然な存在として溶け込み、そうしたなかで「ありのままの自分」を肯定できるようになるため、当面、次のような施策を推進することを求めていきます。
・公的書類における不必要な性別欄を撤廃する
・すべての自治体で、東京都渋谷区や三重県伊賀市などで導入したような、同性カップルを「結婚に相当する関係」と認定する条例や施策を実現する
・それぞれ企業が、規模に応じて、相談窓口の設置や福利厚生、社内研修など適切なSOGI、LGBT対策を実施する
・国、自治体としてSOGI、LGBT対策に積極的にとりくむ企業の顕彰をおこなう
・「性同一性障害特例法」を見直し、未成年の子どもがいても性別の変更を可能とする
・保険適用に性同一性障害をくわえ、治療のできるクリニックを拡充する
●社会民主党
LGBT差別禁止法を制定します。同性婚についても実現を目指します。
(1)「参議院選挙公約 2016ダイジェスト版 」の「CHANGE.2 くらし」内、「人権」項目の中に。
http://media.wix.com/ugd/354569_8c4001c6bba44c26ba79b221e58b5040.pdf
※性的指向=同性愛、異性愛、両性愛、無性愛といったもの
※性自認=自分のありたい性 性同一性障害もここに含まれる