ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

LGBTで語り合う中学生たちがスゴイ!

2019-06-09 21:46:41 | Weblog
先日の虹力(にじから)スペースには中学生や先生たちがたくさん集まってくれました。
丹原東中の皆さんによるLGBT現地研修です。

なんと虹力(にじから)スペースに43名もの人が入りました!(笑)
(今日の写真には写ってない奥にも手前にもまだまだいます)
肩寄せ合いながら、いろんな話をしたよー。
(結構な人数ですが、もう少しなら入れ込めそうだな!?なんて無理なことを密かに思ってた)

もう何年目になるでしょうね。
全国でも珍しい、学校をあげてLGBTの人権学習に取り組んできた丹原東中の皆さんは、校長先生が何人か変わっても毎年虹力(にじから)スペースに貸し切りバスでやってきてくれます。

今回の参加は中学2年と3年のみんな(行きたい!と応募も多かったらしい)
そして初めての先生方や教育実習の方もたくさん来てくれました。

当事者との懇談ということで、LGBT側も応援に駆け付けてくれたのが8人も!
嬉しかったなあ

全員の自己紹介の後、生徒の皆さんからはたくさん質問を用意してくれてて
みんなでお答えしていきました。

今年はどのように進めようかなあ?と考えてたのですが
なるたけここにいるみんなで話ができるといいなあと思い立ち
LGBTの側からも生徒のみんなや先生にも質問をしてみよう!ということでLGBT・生徒・先生の対話の時間にすることにしました。

一番最初にLGBTのことを学んだのは中1の時ですか?と聞いたところ
みんなから「いやいや、小学生のとき!!」との答え!

そうそう、丹原東中の生徒さんたちは地域の小学校に出向いて小学生たちにLGBTのことを教えるという取り組みをしてくれていたのだった。

だからこの日来てくれた皆さんは、先輩から小学校の時に教えてもらっていたのです
小学5年の時、6年の時だとのこと

その時どう思った?と聞いてみると(ここからは順繰りにマイクを回してみる)
それぞれ思い出しながら話してくれます。

ここからが彼らのすごいところで、みんな饒舌にかつ簡潔に話してくれるんですよ!

「ふーん、そうなんだー」という感じだった
「そりゃそうだろうなあ」と当然のことだと思った

というのです。
偏見のない無垢な時期だからこそ素直に受け止められるのでしょうか
「今度は自分が小学生に伝える番になると、どうやって話すと良いかなと考えてる」といった話も

自分たちの方が感心しながら聞き入ります。

お父さんやお母さん、家族の人や地域の人とか大人の人とLGBTのことを話してみたことある?
という質問にもみんなアルアル!という反応

それぞれに聞いてみると、その時の様子や大人の反応を詳しく話してくれました。
多くの親御さんはマイナス的な受け止めはなかったようで、ずいぶん親世代も変わってきたんだなと感心。
中には難しい答えがあった人も数人、その話を聞いて生徒さん同士も驚いたりといろいろ分かったことも多かったみたい。

親からどうなんだろ?といったことを言われた方は、もう話しをするのをやめようと思った。といったことも話してくれて、当事者の側もそれはそうだよねと悲しく共感。

親御さんから悪く言われなかった方たちは、そのときホッとしたみたいで、なんだか自分事のように考えてくれてたんだと嬉しかったです。でもこれは当事者のためにというだけではなかったかもしれませんね。
おおらかにいる自分の親を確認できて、なにか自分も他と違うことがあっても大丈夫かもなと安心できたのかも。そんなことを想像しながら聞いてました。

先生方にとっても生徒がこんなことを考えてたんだ、そんな話を家族としたんだと興味深く聞いてたそうです。

しかし、LGBTのことをとても良く分かって考えてきている生徒さんたちの言動はさすがだったです。
これは一日のものではないな!と唸らせられました。

生徒さんたちがしっかり発言してくれたので、じゃ今度は先生たち!ということで
先生たちにもみんなの前で発言してもらおうとこんなことを聞いてみました

LGBTのこと、おかしくないって子どもたちに教えていくことに難しさはなかったですか?といったことを質問

今ではLGBTに取り組んだ当初の先生の大半は入れ替わっているそうなのですが、それぞれの思いを話してくださいました。
生徒さんたちのように素直な気持ちを聞いてみたかったけど、大人ではありました。
でも校長先生などからも熱い思いが伝わってくるなど、生徒さんたちもそれぞれの先生の言葉を興味深く聞いてました。

最後はLGBTの方から、こんな話をしてみた。

いろいろ大変そうに伝わっているだろう性的マイノリティのこと、
当事者たちもそれぞれ幸せは見つけて結構楽しく生きてるよ!ということも今回は意識的に伝えてみようとみんなに幸せを感じることについて発表してもらったんです。

パートナーとの楽しい生活の事、友達や恋人とのこと、趣味やスポーツのことなど
笑顔あふれる話をそれぞれしてくれた。

たぶん皆さんと何も変わらない些細な日常の幸せがあるんだと思ってもらえたんじゃないでしょうか。

そんなこんなで2時間半はあっという間
また会おうね!とみんなが笑顔を残して帰っていきました。

とても充実した良い時間だったなあ。

文科省の指定校としてLGBTの人権学習をすすめられた時と違って今は多くの授業時間は取れてないと思います。今はどのくらい取ってるものですか?と聞いてみると、あえてはつくってないかもしれないとのこと!

なんと、それでここまでの生徒さんたちになるものなのか!!
先生たちも多くが入れ替わっているのに!

どうやって?と関わってきたエディでもハテナが出ます。

新しい先生たちには春に残った先生からのレクチャー
その先生方から日頃からの伝わりで生徒たちも育っているのか?
この学校の伝統となってきている深い何かがそうさせているのか??

丹原東中の奇跡ということはよく言われますが
エディもいろんな先生と話してもまだはっきりこれが奇跡の理由だなと思える話を聞けたことはないんです。
今回のしっかりした生徒の皆さんと触れ合って、ますます奇跡としか言いようのないものを感じます。
子どもたちによる可能性のすごさなのかもしれません。

しかし、ここだけの特別の奇跡にしたくない!
まだまだ関わらせてもらって自分も探求させてもらいたいと思います。

今回の展開には彼氏くんもいろいろアイデアだしてくれて、取り入れたことが大成功だった。
何より来てくれたLGBTたちのおかげで、レズビアンにゲイ、Xジェンダーと多様な立場を伝えられました。応援に来てくれた皆さん!ありがとう。校長先生からも深く感謝されてました。

さて、この中学生たちの研修なんですが、また来週土曜にもあるんですよ!
来週6月15日(土)も13時過ぎから、今度は西条市立河北中学校の皆さんがやってきます。

なので15日の方も応援に来てくれるLGBTたちを募集しています。

実は先日来てくれた当事者の多くは今度は予定が合わないんですよ。
なので、新たな応援者が必要なのよー
良かったら連絡ください(学生さんなど見学してみたいという方もご連絡を)

お願いします!



えひめLGBTセンター 虹力(にじから)スペース
http://rainbowpride-ehime.org/shisetsu/
(同性愛や性別違和、LGBTQ+かな?という皆さんや支援者の方が気兼ねなく過ごしてもらえる場です)運営 レインボープライド愛媛 http://rainbowpride-ehime.org/

開館日時

6月 9日(日)13:30 ~18:00 ゲイのおしゃべり会
6月15日(土)13:30 ~18:00 中学生研修2
6月16日(日)13:30 ~18:00 カレッジ
6月22日(土)13:30 ~22:00 夜ニジカラはじまる!?
6月23日(日)13:30 ~18:00 
6月27日(木)14:30 ~18:00 この週は木曜日開けます
6月29日(土)13:30 ~22:00 夜ニジカラはじまる!?
6月30日(日)13:30 ~18:00

正確な開館情報はサイトのカレンダーをチェック
http://rainbowpride-ehime.org/shisetsu/
(利用にあたってスペース維持のためにカンパにご協力お願いします)


●ゲイのおしゃべり会
6月9日(日)14:30~17:00頃
ゲイやバイセクシャルでディープな語り
ここだけの話!!年齢不問 
参加費500円以上のカンパ(カレッジ参加者は300円~のカンパでOK)

●中学生たちが虹力(にじから)スペースにやってくる2
6月15日(土)13:00~15:00頃
西条市河北中の生徒さんたちが現地研修に来ます。
LGBTのこと話せる皆さん応援にきてください。

●えひめLGBTカレッジ
6月16日(日)14:00~17:00頃 
学生や若いLGBTのみんなで交流会(10代20代あたり)
中高校生も、専門学校生もOK!学生でない若者もぜひ!
参加費300円以上のカンパ

●レインボープライド愛媛・家族の会
7月21日(日)18:00~21:00
LGBTの親御さんや家族のための交流会
食事会もあるので当事者の参加もOK


NPOレインボープライド愛媛
http://rainbowpride-ehime.org/












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