ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

黒ひゲイ危機一発?発売抗議のこと

2005-12-27 01:40:20 | Weblog
「黒ひげ危機一発ゲーム」トミーが発売しているあの樽を串刺すあのゲーム
それのハードゲイ版が話題になっいる。

樽から飛び出すキャラクターが黒ヒゲ姿の海賊をレイザーラモンHGに変えて今月30日に発売するんだとか。
名前も「黒ひゲイ危機一発」

これに対し、先週「セクシャルマイノリティ教職員ネットワーク」が発売中止を求めて抗議した。
ネットニュースや新聞記事にもなったのでご存知の方も多いと思う。

「同性愛者やそれを連想させる人物を樽に入れ、剣で突き刺して楽しむ玩具の発売は、同性愛者に対する差別で、子供に偏見を植え込む恐れがある」と文書で抗議。

これに対してトミーは「剣で縄を切って、樽の中のキャラクターを救出するというのが当初からの商品コンセプト。ご意見はしっかり受け止めて私どもの見解をお伝えしていく方向です」といっているとか。

俺も以前にレイザーラモンHGはゲイネタで茶化し笑いをとることで同性愛差別を助長させる芸風ではないのか?どう捉えようか?という文を書いた。

家庭に性的なことを明るく笑って持ち込む効果もあったし五分五分だなあと大目に見て、なーんとなくおさめたところだった。

この商品、はじめてみた時は単純に「面白いもん作るなあ」と思った。
抗議なんては思いつかなかったけれど、あのレイザーラモンを苛めるゲームならそれもいいな?くらいに捉えてた。

けれど今回の抗議行動を記事で見て、以前から自分自身の内部でモンモンと思っていた、ハードゲイキャラを手放しで笑えない思いを少々払拭できる気がして若干溜飲下がったところもあるんだよね。

こういう抗議もいいじゃないかなあ。
「こういう視点もお忘れなく!」とは社会に一応言っておきたいじゃないか。

ネットで検索すると、この騒動へテロでも波紋を広げているようだ。

たとえば、
・レイザーラモンは同性愛者ではない、何でもかんでも抗議するな、筋違いな抗議だとか。
・感情論で非難するなら、プエルトリコ人(元の海賊キャラ)が刺されるのはえーんかあ!とか、
・たかが玩具に目くじら立てるなとか。
・誰も差別意識を持ってないのに問題とすることで新たな差別を生み出すのでは?とか
多数の過剰反応を批判する文書があった。

なんとなくこれらの論調にはゲイなんて自己主張するな!大人しくしてろ!みたいな感じも受ける。

こうやってネットで話題になったり新聞などで取り上げられたことは、同性愛差別は人権問題ですぞ!と伝えておくに効果あったと思いたいな。

同性愛者の教職員がつくる団体の存在を知らしめたことは衝撃だったようだ。

様々な意見があっていいのじゃない?
まずは、問題提起からでしょう!

中にはレイザーラモンHGは同性愛者に対する世論の理解に多大に貢献を果たしていると思っていたが抗議文を読んで認識を変えたと書いている人も多少みかけた。

でも、あのゲーム、剣で縄を切って「救出」するゲームだったんだねえ。
知ってました?

ほとんどの人はちょっとイジメ的ゲームだと思ってませんでした?
(ゲームに参加する自分自身にもいじめだけど、でも救出した人が勝ちじゃないよね、このゲーム・・)

ゲーム自体の問題も発覚してきましたね。
このゲーム「青木さやか 危機一髪」というのもあるらしいです。
これは・・救出するゲームでは無いでしょう~トミーさんも確信犯だよね。

付け足して思うなら、この抗議文はトミー社と玩具を企画した番組プロヂューサーに送っていて、レイザーラモンHGには送っていない。
抗議文によると彼の芸風は認めているようなのだ、ここは迫力がかけちゃったかな~。

そうそう、俺の勤める会社の忘年会にやっぱりハードゲイが登場したんだよ。
衣装もメイクもよく出来ていてね~、感心した。写メ撮っておいたくらい。

それと嬉しかったのは着替えた後で俺の席に来てくれて「あれ、どーでした?」とちゃんと挨拶してくれたこと。
踏まえた上でやってくれたんなら怒れないよね。

セクシャルマイノリティ教職員ネットワークのサイトにトミー社とのやり取りが載っています。http://homepage3.nifty.com/stn/



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