ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

新宿2丁目、アンテナ22(怒)

2006-05-16 00:56:17 | Weblog
禁断のってなんだよ!!

こんな風に描かれても、明日は堂々として頑張って仕事しなくてはなりません。
そうでなくても少数派の不安でいっぱいのなか生きてるのにね。

ヘテロ社会でも風俗は様々にある。
でも2丁目って場所に関しては色眼鏡で見る。

2丁目って世界を作っているのは俺たち自身なのだし仕方が無いって考え方では納められない。

まずは番組宣伝が気に入らない!

「真夜中の新宿2丁目、自由奔放な誘惑の街、怖いもの見たさのあなたに送る禁断のツアー」

新聞ラテ欄ではこう書かれてた
「真夜中の新宿2丁目 禁断の同性愛の楽園、潜入レズビアンナイト愛の修羅場」

もともと同性愛者に対する情報が少ない中、こういうところだけを光当てて、
それもちょっとマイナス的なイメージ発信を天下のテレビ局がする訳です。

全国の当事者たちはこういう番組宣伝を見ただけでも肩身の狭い気分になるでしょう。
そんなことお構いなしですか?

今日の愛媛新聞ではさらに、”見もの欄”にまで今日は載せられてました。
まあ、わざわざ載せていただいて・・

以下その”見もの欄”記事

~~世界最大のゲイタウンといわれる東京新宿2丁目をレポートする。
ゲイバーやレズビアンバー、おなべバー、ニューハーフクラブなどが集まる2丁目は
芸能人が遊びにくることも多く、意外にも若い女性が気軽に遊べる街だという。
また、裸同然の奇妙きてれつな装いで歩いていても驚かれないため、
家庭を持つ男性会社員が女装をして歩く姿も目立つ。
男子禁制のレズビアンイベントや、ゲイバーのママである若い男性、
太った人を好む人が集まるバーなどを取材する。~~

愛媛新聞、何でも載せますね。もう!

2丁目。
確かに、下世話な風俗文化の発信地ではありましょうけど・・・。

あんなふうに偏見に満ちて、興味をてらって見せていいの?
それも酔っ払っている人たちを撮って。
あんなのヘテロだろうがゲイだろうが羽目外すに決まっているじゃん。

一番許せなかったのは新宿公園でのオトリ取材(ムラムラ・・)

どうやって誘ってくるのか?と番組スタッフがマイクを忍ばせて座って待つんだ。
そして、誘ってくる様子をすべて公開。サイテー!!!マジサイテー。
これは人としてやるべきことではないと思う。

一般生活を送る市民としてのゲイの情報がどんどん発信されている上で
こういう番組ならまだいいんですけどね。憂さを晴らす風俗街の話であるならね。

そういう意味では2丁目の何でもありブリは、楽しいしヘテロたちには内緒の
ぶっ飛び世界で、こんなの他には無いだろー?って気分にはなるけどね。

でも、そもそも情報が少なく怪しい存在とされて偏見にさらされている俺たちを
さらにキワモノ扱いしやがって!

一応、黙ってるだけでは許されない番組になっていると思う。
いろいろ話し合って抗議なりしなきゃね。
レズビアンの人にも、同一性障害の人にも我慢なら無いだろう。

こんな番組がある中
5月17日、国際反ホモフォビアの日!
こちらのサイトで賛同者の署名を集めています。締め切りが迫ってます!
ぜひ署名を!ハンドルネームでOK
http://gayjapannews.com/idaho/input.html

参考 番組見てない人はこちらのページに少し情報あり
http://www.ntv.co.jp/22/

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1 コメント

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Unknown (円山 潤)
2006-05-16 02:00:39
何気なくTVを点けていたら、この番組が流れ始めたので、奴と一緒に終いまで見てしまいました。

 この手の新宿二丁目特集は、これまでも何度か見たことがあったのですが、今回の切り口は、通称=おなべ・バーやレズビアン・バーの存在を意識していた点に特徴があったようです。つまり、二丁目と言えばゲイ♂……だけではない側面をざっくり見せたことです。

 女性の肉体に違和感を感じ、乳房切除やホルモン治療などを経て、男性の肉体に近付いたトランスセクシュアル(女→男)の彼らが開いているバー……、そこには、まだ男性化していない心は男の女性たちが集い、本来の自分をさらけ出すのです。

 ある可愛らしいレズビアンの女の子が、レズビアン・バーでエンジョイしている場面や、彼女が女性パートナーと同棲生活している様子、また両親など家族への想いを語り、番組を通じての間接カミングアウト……?

 一般論として、同じ同性愛でもゲイ♂をレポートするだけだと嫌悪が先に立って視聴率が上がらない、逆に、レズビアンを描くと特にノンケ男性の目に留まる、との効果が、放送会社の立場として期待できたのでしょう。

 そのほか、番組では新宿公園で出会いを求めるゲイたちの姿(取材の映像はヤラセだと直感しました)、同性でも利用できるラブホ、普通のリーマンが女装コに変身、外人客が集まるミセ、……ガチムチ系のミセ、デブ専系のミセ、競パンナイト、ニューハーフショー、あの限られた時間内で、よくぞ、いろいろ説明したものです。

 デブ専系呑み屋のミセママへインタビューして、ゲイが抱えている孤独感のようなものを表現しようと番組制作者は試みたようですが、たしかに彼が語ったように、ゲイの心根には寂しさがこびり付いていると言えるかも知れません。ただ、私に頭に浮かんだのは、そんな孤独感や寂しさを、それじゃ、ゲイではない人たちが感じることは全くないのだろうか……との疑問でした。そんなことはないでしょう。ゲイもノンケも何も変わらないでしょう。「ゲイなんて、結婚もできない、子供も持てない」……だから生き続けた行く末がきっと惨めなものになるに違いなかろうという、つまらない固定観念を勝手に編集しないで欲しいと、私は心の中で憤りました。百歩譲ってそういう部分を否定できないとしても、それをゲイではない人たちの価値観や概念のフィルターだけを通して、いとも易々と言ってのけて貰いたくないのです(あの番組のナレーションは、あくまでノンケが語る前提の内容でした)。なぜなら、どんな侘しさや哀しさが襲ってきたって、私たち同性愛者は、生き抜くのですから。……生き抜くからこそ、この一生を、どうにかして独りぼっちでなく、惨めでも哀れでもなく、陽気にあろうとするのですから。

 私は、LGBT自身が積極的に、LGBTに関する特集番組を作らなくてはならないと感じました。放送制作者たちの中にだって、大勢のLGBTたちがいることでしょうね。

 あんな、固定観念をますます固定固着化させるだけで、ノンケの目から何の鱗も落とさない程度の番組を幾度放送しても、さほどの意味を為さないのです。むしろマイナスです。表現者との自覚があるのなら、ああいう番組を垂れ流すことに異議を唱え、やるのなら意味のある仕事をやって頂きたいと、心の底から残念です。
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