先日、マルをいただいた「舞踏会のあとで」。
調性が h moll と言われて、『どうして、AとCの間が、BではなくHなんだろう』と素朴に疑問に思い調べると、こちらのサイトに詳しい記述がありました。
スガナミ楽器
【ドイツ語ではなぜシの音をhと呼ぶの?】
ドイツ音名h(ハー)の謎に迫る!!
こちらのサイトが参考にした『調性で読み解くクラシック』も読んでみると、昔、不協和の強い音程は「悪魔の和音」などとも呼ばれ、忌み嫌われていたそうな。
そして、その最たるものが、ファとシの「増4度」であり、これを生み出す「3全音」は「悪魔の3全音」などと呼ばれ、古典音楽では禁忌。
で、この「シ(B)」の音は要注意ということで、「少し低く歌う」という指示として「b」というマークを付けることにしたと。
これが、♭(フラット)の起源。
この注意マークの「b」、「少し高く歌う」ときも使っていて分かりにくいということで、四角いbをデザイン化したのが、♯(シャープ)、元に戻す♮(ナチュラル)は、「♯でも♭でもない角ばったb」として考案されたものなのだとか。
で、このシの♮(ナチュラル)が印刷の具合で、♮→hになった説が有力とのこと。
図は、スガナミ楽器さんのサイトから拝借しました。
この説明が書かれている『調性で読み解くクラシック』、読みやすいし分かりやすいし、内容も勉強になることばかりで、最近、読んだ本の中ではかなりのヒットなので、いずれ改めて投稿したいと思っています。(^-^)