湘南発♪

音楽などなど。

パスカル・ドゥヴァイヨン

2008-11-03 22:58:26 | コンサート
朝から夕方まで約6時間、公開レッスンを聴講した。
コンクール受賞歴のたくさんある音高、音大生たちがモデル生徒で、かなりハイレベルな内容でした。

ラヴェル:水の戯れ
リスト:マゼッパ
ショパン:ピアノコンチェルト2番
バッハ:パルティータ1番
シューマン:クライスレリアーナ
ラヴェル:オンディーヌ

皆、とってもよく弾いているのだけど、総じて自分の音を聴いていない、そして案外きちんと音を鳴らしていない、という注意が多かった。
ピアノは紛れもなく打楽器なので、ハンマーがちゃんと弦を打たないと響きのある音は出ない。軽く早いパッセージはついつい腕を止めて浮かせてしまい、すかすかのタッチになるので輝きのあるクリスタルな音が出ない事も多い。

そんな説明をしてドゥヴァイヨン先生がお手本に弾いて下さると、あーら別物・・
さっきの生徒さんの演奏だって結構、悪くは無かったはずなのに、そんなに色彩豊かになるのですね。。とため息ばかり。すごく素敵でした!!

つい最近、某コンクールの審査をした時にも思ったのだけど、メカニック的に弾けても、ちゃんと音楽として理解し咀嚼しての演奏が本当に少ない。そのコンクールでは小学生や中学生がショパンのバラードを弾いていたのだけど、課題曲でも無いのになぜ、そんな曲を選んだのかが不思議。ひょっとして他のコンクールの課題になっていて腕試しだったかもしれないけど、そもそも小学生でバラード1番の1ページ目のあの、心の揺れ、焦燥感なんて分かるんだろうか???

私の世代では高校、大学にならないとやらせて貰えなかった曲がどんどん低年齢でも与えられ、なんとか弾いている、その事は進歩かなとも思うけど、でもどこか違うなーと強く思う今日この頃。これは時代錯誤な感想なのでしょうか?

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2 コメント

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Unknown (湘南)
2008-11-05 23:25:29
仕事の帰りにホールの前を通りかかった時に ↑のパンフレットを拝見し「あ、やっているな~」と思いました。聴きに行けなくて残念でした。
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★湘南様 (ししょう)
2008-11-06 15:12:38
本当に残念でした!
すごく勉強になりました。
私たちのまな板も同じ方向だなという確信も持てましたよ(=^_^=)向いてる「方向」はってことね(^^;
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