実は、先日スカイステージで見た、’82年初演の「夜明けの序曲」について書くつもりでしたが、突然のニュースに驚きました。(また後日)
元星組トップスター、峰さを理さんの訃報
2か月くらい前かな?スカイステージの番組で、普通にお元気そうにトークされてる映像を見たばかりだったので、ちょっと信じられませんでした。
それも、「宝塚の日本物」という特集で、とても、とても熱く語っていたので・・・今にして思えば、後輩たちへの強いメッセージだったのかな。
峰さんの舞台は、生で拝見することはできませんでしたが、はぎおが宝塚をテレビで見始めた頃にご活躍でした。
初めて見たのは、大地真央さん率いる月組の「二都物語」。
そして、次に見たのが、峰さん率いる星組の「紫子」でした。
当時は、そんなに宝塚に詳しくなかったのですが、ストーリーと、美しさ・色気、そしてのびやかな歌声に惚れ惚れして、食い入るように見たことを昨日のことのように覚えています。
あまりに衝撃的だったのか、1度のテレビ鑑賞で、峰さんはもちろんのこと、当時の主要な出演者をすべて覚えてしまうという、印象深い作品です。
「紫子」がとても印象的で、勝手に「日本物の名手」という思いが強いのですが、他にも
「我が愛は山の彼方に」
「哀しみのコルドバ」
など、後に何度も再演される名作の多くで、「初演」の主役を演じられてきました。(「我が愛~」は再演かな?)
テレビで見るだけでしたが、どれも印象深い作品ばかりです。舞踊で培われた所作の美しさ、口跡良く艶のある声、深い芝居。そんな峰さん率いる星組の実力で、後の再演に繋がる名作となったのかな、と。
全作品を見たわけではないですが、ご本人は明るい方のようなのに、作品では「悲劇」「内に秘めた情熱」が似合う気がしました。
ショーでは「ザ・レビューⅢ」!
「ボ~ンジュール タ・カ・ラヅ~カ~」
ではじまる主題歌が、ものすごく楽しくて明るくて、耳に残るメロディが今でも好きですね。
ショーの時には、ご本人の魅力があふれ、明るくて、弾ける笑顔が素敵でした。
トップ時代以外の印象的な役に、
「オルフェウスの窓」
のユリウスがあります。
それは、美しい「美少年」で、悲哀が漂い、主役ではないけど、すごく印象に残っています。
「ベルサイユのばら」と同じ、池田理代子さんの漫画が原作ですが、なぜか、再演されないですね。
今なら美形も多いし、どの組で上演されても楽しめるような気がするのですが・・・
退団後も、女優としてはもちろん、舞踊家・日舞の振付家としてもご活躍。
今の宝塚、日本物には欠かせない「先生」のお一人でしたよね。
「紫子」を手掛けた柴田先生も亡くなり、舞踊の第一人者として長年活躍されてきた松本悠里さんも先日退団されたばかり。
そこに峰さんの訃報。寂しいです。
宝塚でしか作り得ない「日本物」の世界を、大事に残していってほしいです。
現役・退団後、一度でも生で舞台、拝見したかったな。
「レ・ミゼラブル」のマダム・ティナルディエなんて、きっとイメージを覆すような。
何人か、OGさん達も追悼コメント出されてましたが、厳しいけれど、とても情熱的で、凛とした、明るくカッコイイ先生だったそうで。ホントにイメージどおりのお方だったんだなって。
まだまだこれからご活躍できるお若さ。残念です。
寂しい話題が続いて、辛いです。