帝国劇場閉館、のニュースを聞いて、一度は行かなければと思っていたけど、やはり行けずじまいでした。。。
結局帝劇へは、2演目、トータル3回。でも、あの空間であの座席に座れたことは、今でも宝物です。
最初は25年前!演目は
1987年初演。当時まだまだミュージカルどころか演劇にも知識がない頃。それでも超話題になったことは覚えています。
それから13年後、やっと念願かなって見るチャンスが訪れました。
この年は、今では信じられないくらい「観劇イヤー」でして。
結構タイトスケジュール組んで、劇場を渡り歩いてました。
レミゼ観劇は12月末。
おかげさまで、21世紀初年の年末年始、東京旅行を楽しむことになりました。
で、レミゼですが。
鹿賀丈史さんのバルジャン1回と、山口祐一郎さんのバルジャン1回。
2度も味わうという、自分でもこの先ないであろう「贅沢三昧」だと自負しつつ、もう満喫13年待って良かった!と心から思ったものです。
それぞれ、持ち味が違って、同じ作品でも違うものを見ているかのような。
しかも、山口さんの公演は、前から数列目!
念願の公演、主演お二人の声が生で聞けただけで涙が止まらなくて、恥ずかしくて。
出演者もまだまだ存じ上げない方も多かったのですが、アンジョルラス役岡幸二郎さんに出会えたことは幸運でした。
日本に、こんな突き抜けた歌声の方がいるんだ!と。その後、ジャベール役でも拝見した、今でも気になる存在です。
こちらも念願だった村井國夫さんのジャベール、それに、エポニーヌは島田歌穂さん、本田美奈子さん、両方を堪能できて。。。
まだまだ書き切れませんが、本当に幸せな時間だったなぁと
2005年には、大阪で「レミゼ」を見ました(どんだけ好きなの?!)もちろん、素敵な公演でしたが、同じ演目でも、当たり前だけど演者や劇場が異なると、ちょっと違う空間を感じたような。
以降、演出も変わったということですが、それ以来見ていないのが残念。
当時はDVDの販売はありませんでしたので、映像は残っていない。
代わりに、初演の鹿賀さん、滝田さん、そしてその後加入された山口さん版の実況CDを買っちゃいました
劇場で見られなかった東宝版「エリザベート」も山口さんと、内野聖陽さん版、それぞれを買って脳内で観劇を味わってみたり。。
(散財、散在)
もう一作品は、2004年。
「ミス・サイゴン」
伝説の初演から12年後の再演、ということで、これは見なければと意を決して。
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で、どうしても見たかった、松たか子さんがキム役の回。
まだ、今ほど伸びやかな感じでなく、役も彼女の持ち味では無いので、ちょっと物足りなさも感じたけど、新たな一面を垣間見られた気がして、今思うと、貴重な舞台だったな、と。その後のご活躍は皆さん周知のところ。
市村さんのエンジニア役。これこそ「当たり役」というか、彼のための作品、と言っても過言ではないほど、圧巻でした。
その後、いろんな方が演じられてきたけど、持ち味はあれど、強烈さで彼を超えた人はいなかったなぁ。2022.4記事
キムは、本田美奈子さんの当たり役でしたが、こちらは残念ながら生では見ることができなかった。
どちらももう20年以上前の経験。
だけど、作品と共に、あの場所に入れた高揚感は忘れません。
あの空間は出る側も憧れだと思いますが、見る方も、ちょっと気合入れて行かないと太刀打ちできない、そんないい意味で「圧」を感じる空間だったな、と思います。
そういう、「特別な場所」が失われつつあるって、寂しいなぁ。
新たな劇場がどのような形態かわかりませんが、変に商業施設とか住居とか入ると、なんか「現実味」が出てきて、エンタメだけを楽しめない、そんな感じがして。
そういえば、「俳優座劇場」も閉館。。一度行ってみたかったな。
最後に上京したのは、いつのことでしょう。。(思い出せない)
そろそろ、すっかり変わってしまったであろう街並みを見に行きたいなぁ。
「レミゼ」よりもずっと前から、帝劇の定番公演だった「屋根の上のバイオリン弾き」を地方公演で見る予定にしています!
帝劇の空気感を少しでも味わいつつ、楽しみたいと思います。。。
が、それにしても、チケット代が高すぎるよ~