はぎおの「ツボ」note

興味がかなり偏ったはぎおが「ツボ」にはまったことを、のんびりと、時に激しく?!思いつくまま綴ってます…

刑事物語'85

2019-02-10 16:20:46 | 記録:刑事ドラマ・サスペンス

刑事ドラマは数あれど、なぜか、なかなか再放送されないものもあります。
その1つ

刑事物語’85

BS日テレで放送が決まった時は、もう嬉しくて嬉しくて!
つい先日まで再放送されていました。


85年といえば、まだ「太陽にほえろ!」「特捜最前線」も放送中。
各局、刑事ドラマや2時間サスペンスも多数放送され、にぎやかな時代でした。

この「刑事物語'85」は、その中でも「社会派」の渋い刑事ドラマかな。
若干「ドキュメント」的な要素もあったり。
スタッフも他の番組で拝見したようなお名前が。堅実な作りで目新しさはないかもしれないけど、「刑事たちの個性のぶつかり合い」は見ものでした。

 

ハネケンさんこと、羽田健太郎さんの、哀愁漂うトランペットが響くテーマ曲を聴くと、ゾクゾクっと身震いするほどカッコよくて。


何がすごいって、レギュラーの刑事さんたちの顔ぶれったら

渡瀬恒彦さん筆頭に(以下敬称略)
中条静夫、佐野浅夫、川谷拓三、柄本明、萩原流行、船越英一郎、堤大二郎

という面々。
こう見ると、亡くなった方が半分。寂しくなりましたねぇ。
ただ、いまやベテランの柄本さんが30代、船越さん・堤さんに至っては20代前半という、みんながイキのいい、まさに「個性派」の集まり。
「刑事ドラマ」でなくても、別の「社会派ドラマ」ができそうですよね。

中心は渡瀬さん演じる本庄刑事。
渡瀬さん。すでに名前は知っていましたが、多分初めて「ドラマの主役」として見た記憶があります。
まだまだギラギラしていて、カミソリのような鋭さがあって、それでいて、ふと見せる表情が「苦み走った渋さ」を絵に描いたような・・・人。そうそう、初期の「十津川警部」に通じるキャラでした。
仕事の鬼でありながら、萬田久子さん演じる色っぽい学校の先生が彼女・・・という、なんとまぁカッコいい人で。


川谷さん、柄本さんは、家庭持ち。片やニコヤカ、片や無口で、それぞれ持ち味が違いつつ、どちらも罪を憎む気持ちは人一倍。このお二人、いい味出してたのですが、ちょいちょい「欠席」されてて、それは残念。
それにしても、川谷さん・・・いや拓ボン、亡くなるのが早すぎましたよねぇ。


ベテランの佐野さん。
はぎおには「時代劇」のイメージだったのですが、こちらもいい味で。若手には「鬼刑事」の印象がありながら、リーダー的存在の渡瀬さんの良きアドバイザー的存在。


一番ツボだったのは、流行さん演じるインテリ刑事。
当時導入され始めた「コンピューター」を得意として、人とあまり馴染まない。
まるで、「太陽!」のマイコンのようですが、決定的に違うのは、スリーピースのスーツをビシッと決め、笑顔を見せず、発言が鼻につくところが際立っていて。当時の流行さんにピッタリ。
彼のような「異分子」的存在も尊重するのが、この刑事部屋の良いところで。
流行さんも、まだまだ見ていたい存在でした。キザな役をやらせたら天下一品!ホントに残念。


船越さんはいわゆる「チャラ男」的な、軽い若者。堤さんは、まだまだ青くて真面目な若者。
85年といえばバブル期真っただ中だと思います。学生だったはぎおには、当時の若者像はピンとこないのですが、船越さんタイプの人が当時の若者のイメージだったのかな。実は、こういうキャラを演じていた船越さんが結構好きでした


それを仕切るのは、「あぶ刑事」でもタカとユージという超問題児?!を抑えていた中条さん。
「馬鹿もん!」という名台詞はなかったけれど、原点はこのドラマにあったのかな?抜群の安定感、安心感です。
趣味か?接待か?頻繁に行くゴルフのウェアが良くお似合いで。 

 

ここに、渡瀬さんの彼女役で萬田さんと、堤さんの彼女?役でデビュー間もない安田成美さんが花を添えてました。

 

これに加えて、ゲストも今見ると豪華でね。
いまや司会で世の中を席巻してる、坂上忍さんをはじめ(以下敬称略)
光石研、村井国男、大地康雄、西岡徳馬、平泉成、酒井敏也、片桐竜次、中西良太・・・・
今でも、舞台やドラマ、映画で大活躍している面々が、犯人やチョイ役で登場します。
彼らの若かりし頃を拝めるのも、楽しみの一つで。

 

ただ、これだけの面々を集め、時代に即したテーマで作られたドラマでしたが、半年で終了。
(最終回は、まるで「豊田商事事件」を彷彿とさせるもので、まだ事件から日が浅かったはずなのに、よく取り上げたなと今にして思います。)
当時もとても残念な気持ちでしたが、再放送を見ていて、結構「欠席者」が多かったこと、「ここでエンディング?」と思わせるあっさりした作りは、「海外ドラマ」のようで、ちょっと時代には早かったのかなと。
でも、また再び見ることができて、本当にありがたかったです。もちろん、全話録画しましたよ 

 

ちなみに。
このドラマが放送されていたのは、日曜9時。
後番組は、中村雅俊&根津甚八主演「誇りの報酬」、そしてその次は「あぶない刑事」だそうで。
刑事ドラマの黄金枠だったんですね。
「誇りの報酬」もなかなか再放送されない番組の一つ。BSでもCSでもいいので、ぜひお願いします
m(__)m


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2 コメント

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スタジオのセットが……!(汗) (銀色のピエロ)
2019-02-11 12:32:38
こんにちは。

「刑事物語’85」、懐かしいですね!
当時、結構好きで観ていました。

田口計さんのナレーションに味があって、それも好きだった要因。

個人的に一番印象に残っているのが、萩原さんが刑事課に配属されて山手署の今のメンバーが揃う、“エピソード0”的な回。

エリート然とした萩原さんが、地道な聞き込み捜査にに音を上げて「こんなに大変だとは思わなかった……」とボヤくシーンが、今でも記憶に残っています。

昨年、たまたまBSで谷隼人さんのゲスト回を観たのですが、スタジオのセットが安っぽくてビックリ!(^_^;)
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時代ですね(^^ゞ (はぎお)
2019-02-11 13:32:58
>銀色のピエロさん
こんにちは。

あの曲と、硬派な感じが、私も好きでした。ナレーションも含め渋くて、当時としては異色作だったのかと。

やはり、萩原さんのエリート気障ぶりが秀逸でしたよね!

この頃からでしょうか。ビデオ収録が主流になってきたのは。ビデオだと、どうしてもセットの粗が目立ちますよねぇ(^^;
90年代になると、時代劇もビデオになって、カツラの境目が目立つようになったのが残念で・・・
せっかくいいお芝居されてても、そちらに目がいっちゃって。
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