今年は珍しく、本の話題が続いています
渡さんが亡くなって、もうすぐ丸二年。
弟さんの渡瀬さんもそうですが、なんかこう、実感がないというか。
どこかでお休みされてて、ふと現れそうな、そんな気がしてます。
亡くなった後、出版された、聞き書きと思われるご本人の著書をつい(失礼)買ってしまいました。
微笑んでるような。でも…
照れくさくて微笑んでないけど、「生き様」が溢れ出たような、渋すぎるこの表情。
この顔が素敵すぎて、つい
渡哲也著「流れゆくままに」
そんな思いで買った本なのに、なかなか開くことができなくて。
先日、ようやく読みました。
聞き書きのようなので、あちこち話題が行きがち。少し読みにくいですが(失礼)人生を振り返ると、思いつくまま話があふれ出てくるのかな?
ご両親やお子様のことなど、割と赤裸々に。
それにしても、こんなにいろいろなことが起こるものかと。
とにかく、若い頃からケガや病気との闘い。
それは、社長である石原裕次郎さんも同じ。
あれだけ続くと、仕事を辞める、いろんなことを諦める、そんな境地になりそうですが・・・
あれだけ続くと、仕事を辞める、いろんなことを諦める、そんな境地になりそうですが・・・
それを乗り越える、というより、葛藤の末、やり過ごして生きてこられた。ガンの後のストマの件などは、経験者ならではの、リアリティのある話でした…
仕事についても、運というか、タイミングというか。
自分なりに流れに身を任せつつ、守るべきところは頑なに。
そう、まさに「流れゆくままに」というスタンス。
守るべきもの(「石原プロ」という会社)を一番に思いつつ、どこかで「役者」としての葛藤もあったようで、率直に語られていたのが印象的でした。
ボスが亡くなった時、石原プロを辞めていたら。
もしかしたら、役者として違う道があったかもしれないけれど、晩年のような渋みあふれる方になれていたかどうか・・・それは誰にもわかりませんが。
どちらが良いとか悪いとかでもなく。
どちらが良いとか悪いとかでもなく。
傍から見て、どんなに恵まれているように見えても、その人にとっては、思うようにならないこともある、ということで。
葛藤、苦闘の連続で。それでも、渡さんなりの解決法で乗り越えてきた。誰にでも真似できる。。という訳ではないですが。いろいろと考えさせられました。
葛藤、苦闘の連続で。それでも、渡さんなりの解決法で乗り越えてきた。誰にでも真似できる。。という訳ではないですが。いろいろと考えさせられました。
また、幼少期過ごした淡路島の話がよく登場しました。
やはり、遠く離れれば離れるほど、どんな方でも「故郷」は大切なのでしょうね。
やはり、遠く離れれば離れるほど、どんな方でも「故郷」は大切なのでしょうね。
タイプの異なる弟さんとは本当に仲良かったようで、渡瀬さんの話題もよく上りました。
同業で、しかも男同士、歳をとると縁遠くなりそうですが、家のこと、お母様のこと、お互いのことなど、よく話し合われていたようです。
同業で、しかも男同士、歳をとると縁遠くなりそうですが、家のこと、お母様のこと、お互いのことなど、よく話し合われていたようです。
また、淡路島に行きたくなったなぁ。
巻末には、体調不良で話が聞けなくなった渡さんに代わって、出版社の方、石原プロの方が文章を残されています。
最後まで、尊敬するボスを立てながら、預かってきた「石原プロ」の行く末を思い、看板を下ろして、人生の幕も閉じた渡さん。
肩の荷が下りたのでしょうか。
石原プロの社長としてだけではなく、役者としての「渡哲也」をもっともっと見てみたかった気もします。
肩の荷が下りたのでしょうか。
石原プロの社長としてだけではなく、役者としての「渡哲也」をもっともっと見てみたかった気もします。