紀伊半島 大台ヶ原

2006-11-06 | 登山
紀伊半島には大峰山脈と台高山脈という2つの山脈がありますが、
大台ヶ原は台高山脈の中にある1300~1600m程度のピークが連なる比較的平らな土地です。
日出ヶ岳1695mが主峰で、その山頂からはお隣の大峰山脈の連なりがよく見え、
一つ一つピークの形もはっきりと分かります。
この辺りとても、山深いのです。
また空気が澄んでよく晴れていれば、
遠く乗鞍や御嶽まで見えるそうです。

このあたりの山は、全国的に見ても非常に雨の多い土地ということで、
下草や笹、苔がとても良く育っています。
苔のある景色が大台ケ原のイメージと言っても、そう間違いでもないと思います。



まあ、なんと言いますか、
私は「苔」とか「樹間から漏れる日の光」とか、
要するに大台ヶ原のようなところの写真を撮るのが異常に好きなので、
嬉々として撮影をするのでありました。



山道としては、山歩きというよりはハイキングのイメージ、
家族連れや犬連れも非常に多く、しっかりした靴を履いている人は逆に少ないくらい。

それもそのはず、山頂近くまで、「大台ヶ原ドライブウェイ」が走っているのです。
日出ヶ岳まではその終点から歩いて30分強で着きます。



ただ、緑の苔のイメージの反面、
実は鹿の食害によって木の皮がはがされて立ち枯れになった無数の白い木々が
ばたばた倒れていたり、森の再生に取り組み中の山でもあるのでした。



そして実は、この山の魅力とは、無数の渓谷と美しい滝にあると言います。
深田氏もその著書百名山の中で、
「水は清く豊かで、渓谷の美しさは日本中で屈指といっていい。」
と言っています。エアリアの小冊子にも沢登りのルートが乗っているほど。
もうちょっと丹沢で修行を積んだら、われ等も今度は沢に遠征してこれるかしら。



この日は、次の日の大峰山を控え、
和佐又山の登山口にある和佐又ヒュッテのキャンプ場に早めにテントを張り、
キャンプ場のススキの海や紅葉の写真を撮ったり、
夕飯前なのに、でっかいぼた餅をヒュッテで買って食べたり、
(このぼた餅はなかなかお目にかかれぬ貴重なものらしい!
サトイモが入っているのだ)
昼寝をしたり、のんびりまったり秋の午後を楽しんだのでありました。



翌朝起床は4:00過ぎ。
満点の星空で、流れ星も見れました。
さて、2日目は大峰山脈最高峰(近畿地方の最高峰)八経ヶ岳に登ります。
今回の遠征ではちょっと頑張り系の、行程時間6時間程度の山です。





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いつの間にか、記事が折りたたまれなくなってしまっていました。
これは私が設定を変更したのではありません。
ある日gooの人が変えてしまったようですが、
ま、このままにしておきます。

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