訪問買い取り

福岡市のエコルナというリサイクル買い取り業者から
同居している85歳の母に電話があった。
わざわざこんな田舎まで。
それも、午後3時頃と5時頃の二度も。

若い女性が家にやって来た。
古着とバッグ、動かない腕時計を鑑定した。

どうみても、値が付きそうにない代物ばかりだ。
そのお姉さんは、ルーペで腕時計を念入りに見ていた。
鑑定団でよく見る光景だ。
いったい何を見ているんだろうか？

しばらくすると、
「もう少しお待ち下さい。今、写真をオークション業者に送っています。」

えっ？いつ撮ったんだ？

「結果が来ました」

えっ？そのスマホ、着信音もバイブも止めているのかい？
それで、よくわかったね。すごいすごい。

「残念ですが、古着はゼロ円。腕時計は、100円です。
お売りになりますか？」

結局売らなかったよ。
ついでに、ウチの電話番号がどうして分かったのかも聞いてみた。

古い電話帳を見たそうだ。

へえ、今どき古い電話帳でセールスできるのかねえ？
年寄りと暮していると、いろいろ面白いのにでくわすよ。

1時間後に、その業者の事務所から電話が来た。
「先ほどお伺いした者の言葉遣いなど、いかがでしたか？」

なんとも丁寧な業者だろうか？

今後は訪問しないように伝えて電話を切った。
エコルナの社員さん、お疲れさまでした。

最近、送り付け商法も来たし、いろんな商売に触れることができて楽しいですなあ。