チームしましま

我が家のカフェ猫たち、その名もチームしましま

夢は想うものではなく叶えていくもの

2017-03-08 12:10:00 | 旅行記 ケアンズ編

 

 甘えんぼでお昼寝していたらってくん

 フルメンバーねこ団子で嬉しいね。

 シャッターの音で目が覚めちゃって 

 おめめをしょぼしょぼしていましたが

 

いつもは甘えんぼのらってくんだけれど

 

 今日はちーのくんをべろんべろんするんですって。

 一生懸命べろんべろんしているけれど

 それじゃあちーのくんのおめめが覚めちゃいそうよ。

 

パロネラパークの続きです。

 

パロネラパークとは

スペイン人ホセ・パロネラが1930年に作ったお城の跡。

お城をつくる、と言いますと、

例えば織田信長が安土城を建てた、と言っても

実際建てたのは当然大工さんたちです。

でもこのパロネラさん、

実業家ながらホントに自分で設計(なんと脳内で)施工

お城をDIYしたのです。

子どもの頃の夢であった「自分のお城を持つこと」を

あらゆる方向から実現した訳ですね。

子どもの頃から貧しい暮らしをし

夢を求めてオーストラリアに来るも厳しい肉体労働の日々。

それでもパロネラさんは夢を叶えるため必死に働き続け

ついには夢を叶えたのです。

「夢は想うものではなく叶えていくもの」という

パロネラさんの言葉を形にしたお城、

それがパロネラパークなのですね。

プラス妻や子どもたちへの愛情も詰まったこのお城は

テニスコートや映画館、展望台、レストラン

結婚式場として営業されていました。

しかし洪水で壊滅的な被害を受け、負けじと再建するも

今度は自らの病に苦しみます。

1948年、パロネラさんは60歳の生涯を閉じました。

その後家族によって経営は続けられましたが

度重なる洪水の被害を受けとうとう再建不能になり売却

何度かオーナーが変わる中1979年には火災で建物が全焼、

1986年の台風、洪水の大被害によりついに放棄され

廃墟化してしまったのでした。

時は流れて1993年、

オートキャンプで旅をしていたある夫婦、

パロネラパークの噂を聞いてどんな所だろうと訪れてみました。

熱帯雨林に埋もれた古城に心を奪われた夫婦は

気になってこの城のリサーチをしたところ

ホセ・パロネラの情熱と愛情を知るところとなるのです。

パロネラパークはこの夫婦の努力によって蘇り

再び多くの人々に愛される城となりました。

 

 

暗い森の中を進んでいくと

 

 

 

 割とあっさりお城に到着。

 「天空の城ラピュタ」のモデルになったといううわさもありますが

それはガセです。

スタジオジブリが公式に否定しております。

 

この通りボロボロですので立ち入ることはできません。

基礎の骨組みにはキュランダ村のベンチに使われていた

ご存じ、古いレールが使われております。

 

壁に波打った模様があります。

これはパロネラさんが手で壁を塗って付けました。 

 暗闇に浮かび上がる古城

妻マルガリータさんとのハネムーンでヨーロッパの数々の城を見て回り

調査を重ねたパロネラさんですが

やはりたどり着くところは故郷スペインのお城だったようですね。

ガウディの建築物も参考にしたというお城

 幻想的でとても美しかったです。

 

再び暗い森を進んでいくと水音が聞こえてきました。

視界が広がった先には

 

ハイ

大・大・大好物の滝

あまりに整った形なので人口の滝かと思ったら

自然のものだそうです。

 パロネラさん、このミーナ滝に一目惚れして

この土地を買うことを決めたんですって。

 滝を利用した水力発電所もつくられており、

長らく使えませんでしたが2009年に完全復活

現在は100%自家発電を実現しています。

 

滝の上に宵の明星。夢のような光景

 あんまり水量が多いとこの滝が太い一本になってしまうのですが

本日はベストな水量でした。

 

いつまでも眺めていたい景色ですが

 次のポイントに参りましょう。

 

この先の大階段はパロネラさんが初めて工事に取り掛かった場所。

一段一段手作りの階段ですから要足元注意となっています。

階段を上って左に曲がると小道が続いています。

 

恋人たちの小道です。

恋人が手をつないで二人並んで歩くのに

ジャストサイズに作ったそうですが

 にしてはちょい広めでした。

 

突き当りまで行くとまた建物。

建物に向かってライトを当てないように注意があります。

ここはトンネルの入り口。

建設に使うための土を掘っていたら通り抜けちゃって

その先に滝を見つけたのでトンネルとして整備したのだそうです。

滝はテレサの滝と言います。

このトンネル、

愛娘テレサちゃんへの誕生日プレゼントなんですって。

 

というステキなエピソードですが

現在はコウモリが住みついちゃって

ライトを当てると一斉に飛び出してくるデンジャラスポイントになっております。

 

ガイドのともちゃんが何かを捕まえました。

雨上がりの蒸し暑い夜なので蛍が居たんですね。

何とも言えない優しい明かり、

日本の蛍の二倍くらい点滅するのが興味深かったです。

 

次に向かったのは

カウリアベニューです。

 スカイレールのレッドピーク駅で見た大きな木です。

このカウリパインは100年間伐採しないことを条件に

オーストラリア政府からものすごく安く

(タダでは無かった気がする)譲渡されました。

立ち並ぶ巨木の姿がまるで神殿の柱のようです。

 

カウリアベニューを後にして

 

 

 

ここで

 

とても素敵な感動の演出があったのです

 

でもそれは秘密にしておきます。

このナイトツアーに参加した人がわたしたちと同じように

びっくりして、そして感動して欲しいから

 

 

このお城はテニスの試合の観覧席や

レストランとして使われたものです。

 お城の前には美しい噴水が。

 皆さんがこの噴水とお城をバックに

記念撮影をしているというのに

 

夫よ、何故そこでウロウロするのか

 夫が写り込んでしまった皆様、申し訳ありません

 

シャンパンのサービスもありました。

キュランダ高原鉄道で「マモーサ」を頂いたので

シャンパンも大丈夫、イケる、と思ってチャレンジしてみました。

 

美味しく頂きました

 

 お池の中の植栽も素晴らしいですね。

 オーストラリアに来るときに

スペインに恋人を残してきたパロネラさん。

せっせと送り続けたラブレターが届くことはありませんでした。

十数年のち、ようやく祖国に帰国したパロネラさんは

恋人の元へ急ぎますが

彼女は既に別の男性と結婚し、お母さんになっておりました。

失意のパロネラさんは一人の女性と知り合います。

なんと

元恋人のおかあさんたら、

「独身の妹がいるのよ」とパロネラさんに紹介してくれたのです。

やがてこのマルガリータさんと結婚したパロネラさん。

パロネラパークには少年の頃からの夢と

マルガリータさんへの愛が詰まっているのでした。

というようなお話を

この幻想的な風景を見ながらガイドのともちゃんから聞き、

感動の嵐とともにパロネラパークナイトツアーは終了です。

感動は感動でも

ちょっとやそっとのレベルじゃないほど感動しました

 

感動したんです、本当に。

しました、が

 

見てしまったんですよ、ギフトショップで

何って、それはね…

ガイドブックに載っていたパロネラ夫妻の婚礼写真を。

 

マルガリータさんには何の罪も無いんだ

あまりにもステキなお話だったので

勝手にイメージが膨らんでしまったのがいけないんです。

 

姉は結婚して子どももいたけれど妹は独身だった…、うん、納得。

お母さんが「妹は独身よ」と売り込んだ…うん、納得。

パロネラさん、

オーストラリアで死に物狂いで頑張ったので

故郷に里帰りした時は相当の資産家になっていたんですよね。

でもでも、

いくら花嫁のビジュアルがわたしのイメージとずれていようと

パロネラ夫妻の愛は変わらず光り輝く真実なのです

 

ケアンズ最後の夜に素晴らしい体験ができて大満足。

さて、いよいよ帰り支度を始めなければなりませんね。

この作業って…

何度やってもこの上なく寂しい

 

で、このテーブルの上の山問題が出てくる訳です。

 続きます。 

 

 

 



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6 コメント

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Unknown (おかっぱ)
2017-03-08 18:06:10
フルメンバーのお団子は、やっぱり圧巻ですね。
並びも、もかきりちゃん・ちーのらってくん・りんちゃんと、
皆さん、満場一致の配置なのでは(笑)?
パロネラパーク、幻想的ですね。
ついに危険地帯へ?という想像を超えた美しいお城や滝に、
うん、探検より数倍行ってみたいと思いました(笑)。
しかも個人の強い意志で作っただなんて、驚きです。
パロネラさん、今こうして世界中から人々が訪れていると
知ったら、きっと喜んでおられるでしょうね。
私ね、もちろん感動とともに、やっぱり気になったのです、
奥さんのことが。調べに調べた結果、婚礼写真は、
観る事叶わずでしたが、老齢のご夫妻らしい写真は
探し当てて、なぜか会社のPCに保存しちゃった、なぜか(笑)。
そして、ついに、あの山積みの件が、
記事になるのですね。
あぁぁ、楽しみです!
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Unknown (柚子)
2017-03-09 14:01:02
らっちゃんたちの間にぐいぐいぐりぐり押し入りたいです
きっとブーイングの嵐ですね^^;

パロネラパークというのはお城なんですね
周りの物にもお城にもそれぞれいわくがあって・・・
歴史のあるものってそれだけでロマンチックな感じがします
滝も程よい規模で、夜のそぞろ歩きにはお誂え♪
感動的な「秘密の」演出…
行った方にしか味わえないのですね(^・^)
いつか行ってみたいです☆

マルガリータさん・・・
きっと性格美人だったんですね(*^_^*)
アンの娘たちのお話を思い出しましたよ~
想像に止めることの重要性^^;
(確か虹の谷…の一幕)

とうとう帰り支度…そこはかとなく寂しいものですね!
でも・・・
そうそう、楽しみにしていたテーブルの上の山問題!!
解き明かされる時が来ましたねぇ~☆
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おかっぱさま (ぴんぽんくま)
2017-03-09 21:11:44
みちみちねこ団子シーズンももうすぐ終わりです。
今シーズンもぎゅうぎゅう良くくっつきましたね。
唸り屋りんちゃんがねこ団子だとほぼ毎回らっちゃんにくっついているのが本当に不思議ですけれどね。

パロネラさんの時代に結婚式を挙げたご夫婦が再開を知って再び訪れることもあるそうですよ。
とにかくいい話てんこ盛りなんです。
そんなこんなでついついね、
美しい女性が脳内に浮かんでしまったんですよね。
その写真ってパロネラさんがギターを弾いている写真?
わたしも探してみたけれどそれしか見つからなかったんですよ。
マルガリータさんはフォルムとしては花嫁さんの時からあんな感じでした。
っていうか、おかっぱさんたら、仕事中にググりましたね‼
もうもう、パロネラさんのせいで親切な社長に申し訳ない。
しかも会社のPCに保存しちゃったなんて…。
もしも社長や大先輩にばれた日には
パロネラさんの感動の物語をお話しして
どうにかこうにかごまかしちゃってみてください。
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柚子さま (ぴんぽんくま)
2017-03-09 21:29:51
あんなにみちみちくっついているくせに
わたしがくっつくといや~な顔をするんです。

この辺りもともと水害の被害が多かったらしいです。
水量の多いときの滝の写真を見ましたがまるでダムの放水のようでした。
滝の上にかかった橋は昼間は自由に渡れるらしいんです。
今度は昼間に訪れて自由に散策してみたいです。
感動の演出は本当に素敵で夢の中のようでした。
もし今度こそケアンズに訪れることが出来たら
是非パロネラパークのナイトツアーに参加してみて頂きたいです。
後退気味のセバスチャン氏にもあえるかも~?

ありましたね~、そんなエピソード。
ザ、現実、みたいな人だったんですよね。
でもこんな夢のような世界を見てしまったらつい美しい花嫁さんを思い浮かべてしまったんですよ。
ガイドブックの写真をみて、夫と二人絶句してしまいました。
性格美人、なんとも優しい柚子さんらしい捉え方
きっとそうなんでしょうね。

テーブルの山問題、
お察しかと思いますがいつものようにヤツがやらかしてくれました
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Unknown (ume)
2017-03-19 15:05:26
不謹慎にも
ディズニーのアトラクションのコースの
ほんまもん版だ!!などと…思っちゃいました。
見入っちゃいました。
写真見てからエピソード聞いたら
絶句することもなかったでしょうね。
想像力のなせる技ですね。

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umeさま (ぴんぽんくま)
2017-03-20 19:36:07
そうそう、そうなんです。あんな感じでしたよ~。
異次元でしたね。
確かに先にわかっていたら何とも思わなかったんです。
こんなエピソードを聞いたらほっそりした美しい女性を思い浮かべてしまいますってば。
ガイドブックを手に夫と二人絶句してしまいました。
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