ピンズ屋のひとりごと

オーダーメイド専門のピンズメーカー「ピンズファクトリー」のスタッフが、交代で日常を語っていきます。

楽しい(のか?)パン作り

2008-02-27 19:18:59 | Weblog
春一番吹き荒れた先週土曜日のこと。おびただしい砂塵にまみれた外界から逃れるべく、「遅れてきた世紀末だ~!」となかばはしゃぎながら友人宅に避難。こんなときはおうちでのんびり、パンでもこしらえましょうかね…。

「パン作りは結構な荒仕事だけど、むしゃくしゃしたときのストレス解消にはなる」と述べていた友人がおりましたが、今回はそんなんじゃない画期的製法。今を時めく人気パン屋さんが考案した、「こねない」レシピにて。作業量は少ないし、手順も簡単です。しかし、数値がいちいち細かい…。93ccなんてかなり微妙。2gやら3gなんてのもやっぱり微妙。一番のクセモノは、温度調整。「室温(24℃)」と、淡々と言ってのけられてますが、「室温」を「24℃」に「維持」し続けるのは、結構な骨折り。それでもこのレシピ、料理教室向けにやや易しくアレンジしたもののようで、友人が入手した本による正式な(?)レシピともなると、数値はさらに苛酷。1.8gとかって出てきちゃって(もちろん0.1gまで正確にはかれよ、との指示があって)、って何?実験?上皿天秤+分銅(しかも小さい板状の?)+ピンセット+薬包紙…の世界?そしてまた、温度の指示もさらに厳しく。これだとちょっとハードル高め。

とりあえず、計量と温度調整さえ乗り切ったら、あとはたやすいもので…。ちょちょいと混ぜて、呑気に愉快にDVD(この日の選択は『GOLDEN EGGS』)なぞ鑑賞しつつ発酵待ち、といった具合。そして最後にオーブンへ送り出せば、次第に部屋はパンの焼ける匂いで満ち満ち、ほわわ、シアワセな香り。日頃、焼き立てのパンを買うと、袋に顔を突っ込みながら(←匂いをかいでいるらしい)歩行しちゃったりするくらいの自分には、まさに至福のとき。

果たしていい感じにできあがったのを確認し、さあ焼き立てを食べましょう、かと思いきや、訳あって(カレー屋さんにイタリア料理を食べに行くという、それは妙な裏切り行為によって)、パンは置き去りに…。結局、その日作ったパンを食したのは翌日。時間が経ってもそれでも、なかなか美味なのが嬉しい~。しかもヘルシー。バターたっぷりのリッチなパンとは正反対の、とってもリーンな(油脂類は一切入れてない)パンなので、メタボ対策、はたまたバター不足が叫ばれる昨今には、うってつけのレシピかも。今後積極的にパン作りしようとは思いませんがね…。


PINS FACTORY(ピンズファクトリー)は
ピンズ・ピンバッジ製作のプロフェッショナル集団です。
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コメント
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