ピンズ屋のひとりごと

オーダーメイド専門のピンズメーカー「ピンズファクトリー」のスタッフが、交代で日常を語っていきます。

☆翼を持って生まれるよりも☆

2009-10-30 15:37:44 | Weblog
その日は休日なれど友人は仕事で、会う時間まで
ずいぶんと時間があった。
なもので、ひとり映画を観に行くことに。
先日、空気人形(ペ・ドゥナ、可愛すぎ)を観た
渋谷のちいさな映画館で「ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション」。

2007年に亡くなるまでに、ライアン・ラーキンが制作した
4本のアニメーション+ドキュメント2本で 40分ちょいという、短編集。
アニメーションは“ストリート・ミュージック”ってのがよかったです。
ライアン・ラーキンは、所謂転落人生な人で
28歳までに3作品を完成させて後、路上生活者となり
35年ぶりに制作活動を再会するも、 4本目“スペア・チェンジ 小銭を”
の完成前に肺ガンで亡くなっている。
たかが金で、されど金で、
たかが心で、されど心で。
ドキュメントに映された、年老いてなお彼を凌駕する
葛藤と苛立ちは、見ていて決して心地のいいものではなく
擦り切れなくては、いいものが作れないなら
擦り切れずにすむ、賢さか
擦り切れてもなお、立っていられる強さかを
手にしなければならないのか知らんと、逡巡してしまう。
もちろん、強さがいいのだけれど。

おハナでしたっ。

PINS FACTORY(ピンズファクトリー)は
オリジナル・デザインのPINS(ピンズ・ピンバッジ・ピンバッチ)を
受注製作する専門メーカーです。
http://www.pins.co.jp
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする