ピンズ屋のひとりごと

オーダーメイド専門のピンズメーカー「ピンズファクトリー」のスタッフが、交代で日常を語っていきます。

「だにえるさ~ん!」

2010-09-27 19:17:38 | Weblog
夏が暑過ぎたせいでしょうか。
秋雨が降り続いてもさほど苦に思わない9月の午後です。
こんな雨の日はちょっとセンチな映画を思い出して再び観たくなるんでございます。

いろんな候補の中から選んだのは、これ「ベストキッド2」。
※近頃ジャッキーチェンがリメイクしましたがそのオリジナルシリーズです。



僕が高校生の時に何かの拍子に観たのですが、
いかにも青臭いアメリカ人の主人公が空手を通じて成長する
「ベストキッド」シリーズの続編です。

「2」は沖縄で主人公=だにえるが日本人の少女クミコに恋をするのです。
そのクミコの髪はいつもほつれていて、
その幸薄そうな少女がアメリカ人の主人公=だにえるに淡い恋心を抱く姿が切なくて。
そんなクミコに対して、当時、男子高校に通っていた僕は
いとも簡単に情が湧いてしまったんですね。



あのときのセンチな感情をトレースしたくて
心拍数を高めながらDVDを借りて観ました。

そしたら、これっぽっちもそんな感情が湧きませんでしたよ。
何度、途中で観るのをやめようかと思ったことか。
理由は色々あるのですが。

まずクミコの髪がほつれ過ぎ。
すだれか?
日本の女性、そんなにほつれてナイヨ。



全壁面が障子張りの家に住んでるから、
台風が来ると避難壕に村中の人々が集まっちゃって。
そもそもジャパニーズ障子はそんなに頑丈じゃナイヨ。
雨戸はどこ行っちゃったんだよ。

そんな作りの自分宅に主人公の師匠(日本人)が帰ると、
「いらっしゃいませ~」と、うら若き女性に出迎えられるし。
そんなこと言われたら、いくら空手の師匠でも
ちょっと良い気分になっちゃうでしょうが。

主人公=だにえるがライバルにブッ飛ばされた時。
ライバルが「どうだ!」っていうセリフを主人公に浴びせるのはまだ理解できる。
「いかほど!」ってなんだよ。
実はライバルはオネエだったのかよ!
知らなかったよ。

もうひとつクライマックスのラストシーンで強烈な極め付けがあるのですが
それは観てからのお楽しみにしておきましょう。

とにかく洋画にありがちな日本文化の誤認で
思いっきり笑わされたのと同時に、
軽く奥歯をかみしめちゃったわけです。
しかし、大人な僕はそんな釈然としない気持ちを胸に納めて
日米間の誤認問題を涼しい顔で処理したのでした。



小林朋広

PINS FACTORY(ピンズファクトリー)は
オリジナル・デザインのPINS(ピンズ・ピンバッジ・ピンバッチ)を
受注製作する専門メーカーです。
http://www.pins.co.jp
コメント
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