ピンズ屋のひとりごと

オーダーメイド専門のピンズメーカー「ピンズファクトリー」のスタッフが、交代で日常を語っていきます。

☆ふたりの、やすじ☆

2011-08-02 16:14:27 | Weblog
見ているだけで幸せになるモノ。
そんなモノが世界にどれくらいあるかは知りませんが、
その作品を見る度に必ずワタシを幸せにしてくれる、ふたりの男性がいます。
ひとりはアニメーションの神様、森康二。
もうひとりは暮しの手帖創刊者の、花森安治。
どっちもやすじ、ついでに花をとったらもりやすじ。
お二人とも既にお亡くなりですが、今なお彼らの作品やスタイルは
アニメ・出版界において脈々と受け継がれ、コレもやすじさんだったのね、
と思わされることしばしばの、スーパーやすじさんなのである。
今回は東京駅丸善での展示を見てきたばかりのやすじさん(アニメのほう)
について書かせて頂こうと思いますじ。


森康二

宮崎駿、高畑勳、小田部洋一、大塚康生、前の二人は誰でも、後の二人はアニメ好き
なら誰でも知っている面々かと思いますが、彼らの先輩にあたるのが森康二。
有名作品だと、アルプスの少女ハイジやフランダースの犬、
ちびまるこちゃんのキャラクターデザインや作画をした人です。
他にも絵本の挿絵もたくさん描かれていて、どれも素晴らしいのだけど、
ワタシがいちばん好きなのは、動物のイラスト。
森さんの、愛らしく心の深い場所をぎゅっと掴まれるようなタッチで描かれた
動物たちを見る度に、時間を忘れ我を忘れ、幸せな気分に包まれます。

真実をズバズバ言い当てることがまるで優れた才能であるかのような昨今で、
人を言葉でメッタ斬りにしたりされたりなテレビなんか見てると
その瞬間は面白くても、結局疲れちゃうのだけど、森さんの絵ってそういうのの
対極にある気がするのです。
生きていくことから、悪意や醜い気持ちを無くすことはとても難しいし、
動物たちが楽しく踊る森は、この世にはないかも知れないけれど、
彼の心の森ではいつも動物たちがニコニコしていたんだろうなぁと思うのです。

心という、伸縮自在な不思議な装置に森康二。
ワタシのそれを随分伸ばしてくれました。にょーん。

おハナでした。

PINS FACTORY(ピンズファクトリー)は
オリジナル・デザインのPINS(ピンズ・ピンバッジ・ピンバッチ)を
受注製作する専門メーカーです。
http://www.pins.co.jp
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ひと味違う理由 | トップ | 常識とは? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事