ピンズ屋のひとりごと

オーダーメイド専門のピンズメーカー「ピンズファクトリー」のスタッフが、交代で日常を語っていきます。

☆17文字の跳躍☆

2013-08-23 18:22:12 | Weblog
おそるべき君等の乳房夏来る

去年の暮れ、ひょんなことから句会へ行くことになった。
それまで俳句と言えば、教科書に載っていた1、2句をうつろに覚えているだけで、
他人の句を読むこともなければ、自分で作ってみるなんて思いもしなかった。
そんなワタシに俳句先輩の粋な女の人が、
「あたしはこの人に逢わなきゃ俳句しなかったわ」と貸してくれた句集に入っていたのが、
冒頭の句である。

作者は西東三鬼。
戦前戦中戦後と、激動の時代を生きた人なのだけれど、
深刻過ぎずどこか洒脱、それでいて真実をズブリと掴み出すような
句や文章はとっても読み心地が良い。
なんとなく忌野清志郎GODに顔が似ているところも良い。


西東三鬼(1900~1962)

“おそるべき君等の乳房夏来る”は、戦後モンペを脱ぎ捨て、
華やかな格好をし始めた女の人を詠んだ句だそうですが、
文字から情景がバーンっと立ち上がるようです。
残念ながら恐れて頂く程の胸はないワタシですが、
とっても好きな一句です。

おハナでした。

PINS FACTORY(ピンズファクトリー)は
オリジナル・デザインのPINS(ピンズ・ピンバッジ・ピンバッチ)を
受注製作する専門メーカーです。
http://www.pins.co.jp
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