GX750 点火時期調整

2012年08月17日 | GX750

足回りも良くなって、ぼちぼち近所ばかりですが走り回っています。 

この暑い時期になると、どうも心臓部が熱くなりやすく 

信号待ちなどで、プスンと止まってしまうことがあります。 

しばらく点火時期調整をしていなかったので、日曜の峠遊びに備えて 

点火時期を見ることに。 


GX750のポイント周りは、クランクケース左側で、こんな感じになっています。 


もうポイントを使う車体などは、現存数も少ないと思いますが 

見た目には、こういうメカメカしい感じは好きです。 

3気筒なんで、ポイントが3つとその傍にコンデンサーが3つ見えます。 

マニュアル通りの調整ですが、まずは1番が基準になるので 

そこから調整します。 

ポイントのギャップ(開いたときのクリアランス)を0.3~0.7mmに合わせます。 

これは、コンタクトブレーカーの台座を留めているネジを緩めて 

マイナスドライバーで、台座を左右にゆっくり動かします。 

ポイントギャップの調整が終わったら、こんどは点火時期の調整に入ります。 

一番大きな丸い円盤は、3つのネジで固定されていますので 

まずはそれらを緩めて、台座をネジ穴(長穴になってます)の中心に合わせます。 


まずはここで点火時期を合わせるのですが 

中心の大きなナットはクランクシャフトの先端になっており 

こいつを時計の反対周りにゆっくり回して、クランクシャフトに付いている円盤(写真奥) 

の、”1F” と書いてある部分が、合わせマークに来たところで 

コンタクトブレーカーが開き始めればOKです。 



じゃあ、実際にどういう手順かと言うと 

まず、1Fより手前に、2本の縦線がありますので(車種によっては違うと思いますが) 

これより少し手前に位置させて、イグニッションキーをONにします。 

1Fに到達するまでの間は、コンデンサーに電気が蓄えられているのですが 

クランクを回していって、1Fに到達した時(コンタクトブレーカーが開いて導通が切れる) 

コンデンサーに蓄えられた電気が、逆起電力(なんか難しい説明がネットに出てます) 

とかいう作用によって、コイルへ流れるそうです。 


写真左の円筒形のものがコンデンサーで、黒い線がコンタクトブレーカーと 

繋がっており、同じ部分にオレンジの線がありますが、これがコイルへ繋がっています。 



コンデンサー端子にテスターを当ておいて、コンタクトブレーカーが開いた瞬間に針が振れる 

(電気が流れるので)ので、その時の位置が合わせマークと合っていれば 

点火時期が適正であるということになります。 

で、実際にテスターで計測している写真はないのですが(両手ふさがってます) 

適正な位置になるまで、円盤の位置を変えて、調整します。 


ちなみに、ポイントが閉じている時は 


開いている時は 


写真だとよくわからないですね。 

これを1回転ごとに繰り返しているのですから、ご苦労さまです。 


1番が基準ですから、1番を合わせたら、続いて3番、2番(順序はどちらでもいいのかな?) 

を同じように合わせていきます。 



調整が終わったら、さっそく試乗なんですが 

走り始めて少しすると、なんかブスブス言い出しました。 

こりゃ止まったら重くて帰還出来ませんから、なんとかごまかしながら戻ります。 

アクセルから手を離すと、プスン!と止まってしまいました。 

こりゃ調整失敗か~ ってことで、もう一度開けて見てみます。 

でも位置は狂ってないなあ~ 


さっきと同じように、テスターで計測してみると 

1番のコンタクトブレーカーが開いても、電気が流れません。 


いじったことを思い出しながら、あれこれ見ているうちに 

ちょっとおかしな部分を見つけました。 


この写真中央付近に、白いものがありますが 

これはコンタクトブレーカーを動かすカムに給脂しているフエルトで 

これもちょこっと外したのですが、どうも位置がおかしい・・・ 


1番のコンタクトブレーカーに近づきすぎています。 

よ~く見ると、接触ギリギリ 

更に、コンタクトブレーカーを開く方に動かすと、接触してました。 

要は、ここでショートしていたみたいです。 


フエルトを支えているステーを曲げ直して、接触しないように 

十分なクリアランスを確保しました。 


いや~ まったく別物。 

上り坂でもグイグイ引っ張ってくれます。 


去年、新品に交換した時は、同じように気持ちよく走れたのですが 

最近、ちょこっとグズっていたので、こりゃエンジンとの会話が足りませんね。 

な~んて思ったところです。 

しばらくは気持ちよく走れそうです。