先日の山行きで、友人の乗る750Rが、雪解け水で荒れた路面にて転倒してしまいました。
彼はかなりの使い手なのですが、事故った場所にはスライダーの破片があったり
ラジエター液らしきものも路面に着いていたことから、先客がいらしたということですね。
たいして攻めていたわけではないのですが、突然リヤがスリップしたと言ってますので
まあ、先客の残した物による洗礼を受けたみたいな・・・
幸い大した怪我もなく(といっても全身打ったみたい)よかったのですが
バイクの方はって言うと、ちょっとあちこち痛めてしまいました。
このバイク、今は亡き友人の形見として乗っているものなのですが
その初代オーナーも、事故などでダメージを与えており
カウルには多数の亀裂が入っている状態です。
今回、結構ダメージがあったので、ここはこの際直してしまおう!
ということで、持ってきてもらいました。
まずは備忘として、現状とカラーリングの記録
こうやって見ると、さほど傷んでいないようですが
あちこちひび割れているため、全体の剛性感がありません。
下手をすると、バキッ!と割れてしまいそうです。
最終的に欠損部分はFRPによって再生しますが
まずは、亀裂部分の補強のため、半田ごてにより樹脂を溶接しました。
これ臭いので、十分換気しながら行わないと、頭が痛くなります。
亀裂をコテで溶かして、双方を混ぜるような感じで溶かし込んでいきます。
表面は荒れますが、固まってからヤスリで整えてパテ整形しますので
気にせず十分に溶かしていくことが大事です。
感じとしては樹脂の厚みの半分くらいまで溶かすような。
一通りの溶接が終わったら、欠損部分の再生を行いました。
こんな感じで、再生する部分が上手く馴染むように
ボール紙にガムテープを貼ったもので、土手を作ります。
ポリエステル樹脂をそのまま流し込むのは無理なので樹脂パテ方式でいきます。
ガラス繊維をハサミで細かく切り刻んで(1~2mmくらい)
こんな綿のようなものを作ります。
そして樹脂に硬化剤を混ぜて、すぐにこの刻んだ繊維を入れて
十分に攪拌すると、こんな樹脂パテが出来上がります。
これ、ほぼ流動性は無いので、横向きの部分に塗っても流れてしまうことはありません。
おまけに繊維入りですから、強度も十分あります。
仕上げは普通のボディーパテを使わないときれいになりませんが
厚く塗りたいとか、強度を持たせたい時には、非常に便利です。
で、先ほど土手を作ったところに、押し込むような感じで塗っていきます。
押し込んだら、中の気泡を出来るだけ抜くように、叩くというかつつくというか
とにかく、内部に十分行き渡り隙間が出来ないように押し込みます。
ガムテープには樹脂が密着しないので、離型剤を塗らなくてもOKで
こういう簡単な修理には便利です。
最近では色々な種類のガムテープがありますが、
出来れば表面がなるべくツルツルしたものがいいです。
今日みたいに夜で15度もあるような暖かい日だと
主剤:硬化剤の比率が、指定では10:1程度なのですが
およそ10分程度で硬化が始まってしい、のんびりしてられませんでした。
ある程度固まったら土手は外してしまいます。
完全に硬化してからだと、ちょっと剥がしづらいですね。
こんな感じに、欠損部分の再生が出来ました。
純正のカウルなどは、ABS樹脂で出来ていますので
FRPが同化するわけではありません。
むしろ下地を荒らしておかないと、密着がわるいかもしれませんので
ちょっと荒すぎかな?って思えるくらいに傷をつけた方が、しっかりします。
ちなみに、私は100#のサンドペーパーで荒らしています。
これが完全に乾いたら、あとはひたすら面出しして塗装に移ります。
怪我が無くて良かったじゃん?バイクは¥かければ直るけど
¥で治らない怪我はある…
なんかね…書類はダメみたい(^^;
とりま、火をいれて温まった状態のアイドリングで
エンジンの健康状態を見てみる予定…
ゴミだったら売るか!www
ちなみに¥交渉不可…アヒー!(゜Д゜)www
書類がダメってGX? 車体は何とかなっても、書類はねえ~