いままでの不調の原因ですが、あれこれ調整や交換をしてみて
行き着いたところは電気系のようでした。
原因としては、キャブなどもあるのですが、根本としては・・・
・点火時期の同調が取れておらず、ヒートの原因となっていた
・点火時期の狂いで、十分な爆発力が得られていなかった
・発熱?によるコンデンサーのパンクで、プラグに十分な火が飛ばなかった
ザッとこんなところではないかと思います。
そこで、ポイント周りの部品交換を行ってみました。
まず、以前の日記でも書きましたが、コンデンサの交換
これはひとまず死んでしまった1つを交換したのですが
その後に、もう1つ死んでしまいました。
いずれ残りの1つも死ぬだろうなあ~ ってことで、3つ共に交換です。
で、前回に日記で、夜走りの結果として、電装系がダメになってしまったわけですが
動かなくなってしまった、直接原因はコンデンサのパンクにしても
点火時期がえらいことになっていました。
調整出来る範囲であれば、調整のみでいいのですが
どうやらコンタクトブレーカーのヒールという部分が磨耗してしまって
点火時期の調整幅を超えてしまっているようでした。
まずは新品との比較です。
左が新品、右が古いものです。
この写真見ただけでは、何が違うのかな・・・?って感じです。
問題のヒール部分の高さを計測してみました。
まずは新品
ちょっとボケ気味なんで、ノギスのメモリが見づらいですが
ヒール(ノギスで挟んでいる黒っぽい部分)の高さは、6.4mmあります。
次は古い方
ヒールの高さは、5.4mmでした。
0.5mm程度でも、結構変わってしまうようなことを、色々なサイトで見かけましたが
1mmも差があったとは・・・
これでは、調整で対応出来る状態ではないですね。
実際に目視でもわかるくらいの差がありました。
新品
明らかに磨耗しているのがわかります。
これらを交換して、新しくなったコンタクトブレーカーのヒール高に合わせて
点火時期調整と、ポイントギャップ(開いた時の隙間)調整を行いました。
いや~ こんなに調整しないと合わないの? ってくらいずれていました。
このヒールが何に当たるかっていうと、ポイント中心にガバナー(自動進角装置)の
シャフトがあり、カムシャフトのようにシャフトの円周に盛り上がっている部分があります。
この盛り上がっている部分にヒールが当たると、ポイントが開いて
それまでコンデンサに溜まっていた電気が、一気に2次側コイルへ流れて
プラグに高圧な電気が流れるという仕組みを繰り返しているわけですが
ヒールが磨耗してしまうと、ポイントの開き始めが遅れるため
コイルに流れるタイミングが、結果的に遅れて遅角状態になるわけです。
また、ヒールの磨耗により、ポイントが閉じている状態(ドエルタイム)が長くなり
もしかしたら、電気の流れすぎが、コンデンサのパンクを誘発したかもしれません。
いずれにしろ、機械式の点火システムは、それなりのメンテが必要であり
逆に、きちんと調整さえされていれば、プラグに電気が飛ぶ時間が長いですから
よい燃焼状態になり、「いいトルクのエンジン」になるわけですね。
現代の高回転エンジンには向かない(追いつけない)ポイント点火方式ですが
こうやって考えると、どちらかというとロングストロークエンジンのGXには
案外、この点火方式が合っているのかもしれません。
な~んて、無接点式じゃないから、若干ひがみが入っているのも事実です・・・
そろそろ電気のお勉強をひと段落させて、本当の気持ちよい加速を味わいたいものです。
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