copyright (c)ち ふ
絵じゃないかおじさんぐるーぷ
108 毎日が休みの日には何となく延々続く平たい暮らし
107 毎日が休みの日には何となく肉丼に漬物添えて
106 毎日が休みの日には何となく楽々として欠伸に背伸び
105 毎日が休みの日には何となく廊下すべって己に気づく
104 毎日が休みの日には何となく忘られぬ歌口ずさむ宵
103 毎日が休みの日には何となく冷暖房の不要な季節
102 毎日が休みの日には何となく夜明け前のやっとの薄明かり
101 毎日が休みの日には何となく安楽安心安全安定
100 毎日が休みの日には何となく野良犬の姿まったく見えぬ
099 毎日が休みの日には何となく浪費の昔もう昔のこと
098 毎日が休みの日には何となく留守にしょうか待っていようか
097 毎日が休みの日には何となく優雅に見える朝の喫茶店
096 毎日が休みの日には何となく黙々と続ける趣味のブログ
095 毎日が休みの日には何となく認め印憩う玄関の隅
094 毎日が休みの日には何となく封筒の束なかなか減らぬ
093 毎日が休みの日には何となく追想の日々ただに重ねる
092 毎日が休みの日には何となく朝刊配達飛ばされてみたり
091 毎日が休みの日には何となくおはぎの餡のうまそうな誘い
090 毎日が休みの日には何となく寂しさつのる限りある時間
089 毎日が休みの日には何となく遠慮がちに一隅に這う
088 毎日が休みの日には何となく面倒な事起こるなと念ず
087 毎日が休みの日には何となくなじみの散歩道嵐の後模様
086 毎日が休みの日には何となくぬるめのお風呂で時送ろうか
085 毎日が休みの日には何となく固めのご飯時に噛みたくて
084 毎日が休みの日には何となく屁理屈こきのテレビのお馴染み
083 毎日が休みの日には何となくいらいら募る日だまり貯金
082 毎日が休みの日には何となく鼻毛の伸びに日の流れ感ず
081 毎日が休みの日には何となく蒸し蒸しした日引きも切らずに
080 毎日が休みの日には何となく若かりし頃の華やいだ足取り
079 毎日が休みの日には何となくいらつく藪蚊眉あたり襲う
078 毎日が休みの日には何となく季節の変わり目が薄らいでゆく
077 毎日が休みの日には何となく隣人の咳が突き刺さって来る
076 毎日が休みの日には何となくクーラーのあるわが暮らし
075 毎日が休みの日には何となく掃除機の音あちらこちらに
074 毎日が休みの日には何となく扇風機の首忠実に動く
073 毎日が休みの日には何となく冷蔵庫内すっきり空っぽ
072 毎日が休みの日には何となく洗濯機の中汚れ置き場
071 毎日が休みの日には何となくテレビとの付き合い半世紀越え
070 毎日が休みの日には何となくぼたもち食っておはぎ食べて
069 毎日が休みの日には何となく静かな町並み年中無休
068 毎日が休みの日には何となく喧嘩相手の影がちらつく
067 毎日が休みの日には何となく鳥の鳴き声しじまを破る
066 毎日が休みの日には何となく安売り求めチラシサーフィン
065 毎日が休みの日には何となくご飯の固さなぜかひっかかる
064 毎日が休みの日には何となくスーパー廻りで特売漁り
063 毎日が休みの日には何となく食べたいものも思い浮かばなくて
062 毎日が休みの日には何となくテレビのアンテナ羨んだむかし
061 毎日が休みの日には何となく幼き頃の粗末な食事
060 毎日が休みの日には何となく真っ青な空に蝶のつがい
059 毎日が休みの日には何となく下駄の履き心地足裏の違和感
058 毎日が休みの日には何となくそこはかとなく軽やか気分
057 毎日が休みの日には何となく猫の居眠り犬の欠伸
056 毎日が休みの日には何となく精一杯の遠出歩きす
055 毎日が休みの日には何となくうっそうとした重ね曇り空
054 毎日が休みの日には何となくラジオ体操漢字の書き取り
053 毎日が休みの日には何となく暇つぶし為のカネかからぬ趣味
052 毎日が休みの日には何となく目立つこと避け並並の道
051 毎日が休みの日には何となく災い避けてと日々の祈り
050 毎日が休みの日には何となく礼儀正しく服装正す
049 毎日が休みの日には何となく留守番避けて外に出掛ける
048 毎日が休みの日には何となくロウソク用意台風接近
047 毎日が休みの日には何となく油断めさるな時代劇の声
046 毎日が休みの日には何となく来年のこと早々と描く
045 毎日が休みの日には何となくリンゴ年中店の棚飾る
044 毎日が休みの日には何となく普段着のまま何日も過ごす
043 毎日が休みの日には何となく見ざる聞かざる言わざるの日々
042 毎日が休みの日には何となく向い風避けて追い風求める
041 毎日が休みの日には何となく餅などついてほお張ろうかな
040 毎日が休みの日には何となく矛盾いっぱい頭混乱
039 毎日が休みの日には何となく山の雨雲重く立ち込めて
038 毎日が休みの日には何となく戸棚の奥の整理思いつく
037 毎日が休みの日には何となく二階の音がやけに響いて
036 毎日が休みの日には何となく濡れ手に粟の甘い夢の誘い
035 毎日が休みの日には何となく猫と鼠の追いかけっこ
034 毎日が休みの日には何となく暖簾の模様色褪せてきて
033 毎日が休みの日には何となくなんでもない事気にかかり過ぎて
032 毎日が休みの日には何となく太鼓たたいて笛を吹いてと
031 毎日が休みの日には何となくせっぱ詰まって走り出したき
030 毎日が休みの日には何となくつまらない時貯まりすぎだね
029 毎日が休みの日には何となくちらついてくる昔の出きごと
028 毎日が休みの日には何となくたまらなくなるどうにもしようなく
027 毎日が休みの日には何となく素直な自分が顔を覗かせる
026 毎日が休みの日には何となくさわやかな風なぜかどこからか
025 毎日が休みの日には何となく九九でも唱えて頭の活入れ
024 毎日が休みの日には何となく新聞括ってゴミ整理など
023 毎日が休みの日には何となく靴でも磨いて汚れ払うか
022 毎日が休みの日には何となく着る物捜してタンスあらさがし
021 毎日が休みの日には何となく蟻の忙しさにしばし見とれぬ
020 毎日が休みの日には何となく英語の辞書捨ててしまおうかと
019 毎日が休みの日には何となく漫画本の粗筋浮かぶ
018 毎日が休みの日には何となく本棚の本繰り返し眺めて
017 毎日が休みの日には何となく欠伸出すのも日課のひとつ
016 毎日が休みの日には何となくうつらうつらで時間が過ぎる
015 毎日が休みの日には何となく朝の寒さに秋から冬を
014 毎日が休みの日には何となく変わりばえしない朝に昼に晩
013 毎日が休みの日には何となく独り言言って己を偽る
012 毎日が休みの日には何となく部屋掃除して気分転換
011 毎日が休みの日には何となく雨の日でも変化感じて
010 毎日が休みの日には何となく家の古さに天災を恐れる
009 毎日が休みの日には何となくこんな日々が昔からの夢かと
008 毎日が休みの日には何となく掃除の一つも手を出してみるか
007 毎日が休みの日には何となく外に出てみるが行くあては無し
006 毎日が休みの日には何となくひっそり出掛けこっそり帰る
005 毎日が休みの日には何となく買い物なんぞついて回るか
004 毎日が休みの日には何となく天井の古さ目に映り込んで
003 毎日が休みの日には何となく用事探してうろついている
002 毎日が休みの日には何となく想いだすのはどうでもよい事
001 毎日が休みの日には何となく早く目も醒め眠たくもなし
この項、ひとまず、おわり
ぶつぶつ(2”22”2)・・・・・