copyright (c)ち ふ
11・夫婦が気ままなことをして、家庭を省みなくなると、
子供がグレてきます。
(地獄の恐さの宣伝に、努めています。
悪い事をしなくなってくれればと、
思っているのですが・・・)
良ヒネ
12・少年院も、そうそうは増えないので、
小さい犯罪は、見逃すようになります。
(それなりの人には、それなりの映り方を
サービスしてあげます)
ヤッタール
13・少年たちは図に乗って、だんだんと、
大胆な犯罪を犯すようになり、それにつられて
大人たちの犯罪も、エスカレートしてきます。
(オッさんたちの地獄通りに、目こぼししました)
サン鬼
14・犯罪は犯罪を生み、凶悪犯罪があふれてきます。
そうすれば、地獄へゆく者が増え、地獄が栄えます。
(道路に落ちていたプルトップを、
少しだけ拾いました)
私ドン作
金鬼たちが、二人で相談を始めた。
「まあ、いいだろう。ジゾ坊の紹介でもあるので、
合格だ。但し、用事が済んだら、さっさと出てゆけよ」
「こらっ、そこの鬼、ちょっと待て!
エンマ大王様の休暇許可証、持っているか?」
「あっ、えっ、そんなモノいるのですか?」
「当たり前だろ。お前、脱走したのか?」
「とんでもありません!!」
「じゃ、見せろ!」
ヤバッ!
私は、咄嗟にヤッタールに頼んで、
金鬼の心の中に入って、許可証のイメージを、
盗んでもらうことにした。
手鏡の反射光を、そっとその金鬼に当てた。
数秒後、コピーも終わっただろうと思い、
手鏡をドン・ガラッキーに当ててやった。
金鬼の心の内にあるエンマ大王の許可証を盗み読みし、
ガラッキーの心に伝えて、同じものを作り出させるためだ。
「サン鬼、忘れモノだよ」
ガラッキーが、偽造許可証を手渡す。
「あっ、ありがとっ。これ、これ」
サン鬼も、なかなかの芝居上手だ。
「ちゃんといつも持っておけよ」
「はい、はい」
「はいは、一つでいいっ!」
「はいっ」
これで、晴れて全員が、
天国を満喫出来ることになった。
どんな楽しみが待ち受けているのだろう。
心が踊る。
つづく