農薬のモベントフロアブルを使用して、ようやくチャノホコリダニの被害は落ち着きました。ところが今度は下の写真のような傷のあるナスができてしまいました。が〜ん。
何かと擦れてできた物理的なキズか?? 縦方向のかすり状のキズ、といえばアザミウマ被害でしょうか。浸透移行性と残効性に優れるモベントフロアブルはアザミウマにも効果があったはずなんですが。農薬散布後にどうして被害が出たのかはよくわかりません。アザミウマは土中で蛹化するので、農薬散布時に回避したものが加害したとかが考えられるでしょうか。農薬が効きにくくなる厄介な昆虫でもあるんですよね。
果皮の被害部分を輪切り方向に薄くスライスして顕微鏡で観察してみました。すると・・
上側が外果皮で下の白いのが中果皮部分。表皮の左側は、紫色をしており正常。右側の黄色くなっている部分が被害箇所です。
これをみると、被害箇所では外果皮の正常細胞が失われて荒れているのがわかります。それを補うためにその下にある組織が増殖したようで、やや深いところまで正常箇所にはない細胞の集まりが見られました。
被害箇所が盛大にコルク化しないので、食味には大きな影響は無さそうにも思えます。なので 家庭菜園レベルなら気にしなければいいだけかも。ただ、ダニ同様にエネルギー工場である葉にも被害を与えるしウイルス病も運ぶことが知られているので軽く見てはいけない。ただ今後の予定ですが、既に8月末ですし様子を見ておいて被害拡大なければ農薬は使用しないつもり。できればアザミウマの種類の特定はしておこうかと考えています。
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