Lupinus-ルピナス-

絵本のルピナスさんのように自分なりの「世の中を美しくすること」を見つけたいと思っています。

子供と音楽

2006年04月04日 | シュタイナー
子供に音楽に親しんでもらいたいと思っている方は多いと思います。そういう私もその一人です。
私自身一応音楽はやっていましたが(高校の時に吹奏楽部でフルート、大学2年間でマンドリン部でマンドチェロを担当)、私は音楽を始めるのが遅かったので、譜面を読んだりするのがとても苦手で、もちろん絶対音感はないし、リズムをとるのも苦手で(笑)。楽しむというよりは、こなすだけで精一杯という感じでした。
譜面を初見ですらすら読める先輩は、小さい頃からピアノを習っていたことを聞いて、やっぱりちいさいころから音楽に親しむと、そういうところは違うな~と思っていたこともあり、自分の子供には早めに音楽を習わせたほうがいいのかなと思っていました。

けれども、シュタイナーの本で音楽についての記述を読み、今、子供にとっての音楽について立ち止まって考えているところです。

シュタイナーによると、こどもの歌や民謡は多くがペンタトニック音階(半音なしのDEGABの5音)でできているそうです。ペンタトニックの音楽は終わったという感覚を与える音がなく、ずっと続きうるという特徴があり、そういう音楽は、まだ「完全には地上にいない」幼い子供にとくにふさわしいということなのだそうです。そのような音楽は、幼い子供を夢見がちな状態に留まらせ、多くのエネルギーがからだの健康な発達に使われることを可能にするということです。
そして、シュタイナーではクラシック音楽は7歳までの子供に聞かせるのは勧めていません。そして幼い子供が音楽のレッスンをすることは、子供の夢見がちな世界にプレッシャーと自己意識を入れてしまうそうです。(『親だからできる赤ちゃんからのシュタイナー教育』から要約・抜粋)

著者のラヒマ・ボールドウィンさんは、何をしてはいけないというリストを挙げているわけではなく、自分自身の知識と心の感覚の結びつきを信頼して、子供にとって何が最良かという直感を得てもらいたいと、本書の中でおっしゃっています。

私も子育ては初めてで、子どもにとってよりよい音楽との付き合い方は試行錯誤の状態です。正直音楽センスがあるわけでないので(笑)、難しいです。
あまり大人が聞くような音楽は聞かせないほうがいいのかと思ったりもしましたが、今は親も子供も聞いて寛げる曲は、一緒に聞いて楽しんでもいいのかな、と思っています。

ただ、子供が音を出して楽しむ経験や、自分が何か気持ちを表したいときに身近に楽器があるのはいいのではないかと思い、簡単に音が出る楽器を置いてあります。太鼓や木琴、マラカス、リコーダーなどです。とくに太鼓は他のお子さんにも人気で奪い合いになることもあります。
前の記事にも書きましたが、だんなさんが家でケーナを吹くと、娘も一緒にリコーダーをふいて楽しそうに合奏しています。
今はそんな感じで楽しんでいます。

何か楽器を習わせるのは、たぶんもう少し先になるのかな、と母は思っていますが、子供が楽器の能力を獲得しやすい年齢と、子供の発達にとって大事なことを突き合わせて考えて、いつがいいのかを決めたいと思っています。音楽に関してはだんなさんのほうが詳しいので、また色々相談していくつもりです。

でも一番大事なのは、「こどものきもち」ですよね。


最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。