ぽんぽこノート

いつだって今がスタートライン。
行動しなくては何も始まらない。壁にぶつかったところから新しい道がひらける。

上海ビジネスはつらいよ

2010-04-27 | 仕事関係
こんにちは。今日も上海は朝から晴天!


最近、ビジネスがなかなか好調だ。好調だと言っても実情はそんなに大したことはない。月によって上げ下げもあるだろうが、このまま順調に推移していけばいいなと思う。

そんななか、日本人なら誰でも知っているであろうSNS運営のmixiさんからお仕事の話が来た。もちろん私が働きに行くというわけではないが、仕事を注文したいということ。mixiの笠原社長とは企業家大賞というイベントで1度だけお会いしたことがあるが、なかなかスマートな方だなという印象だった。

そのとき、日本電産創業者の永守社長とテンプスタッフ創業者の篠原社長の話も聞けた。永守社長は噂に聞いていたとおりの感じで、カリスマ性がみなぎっていた。メリハリのある話も面白く、持論の「ハードワーク」をモットーとした厳しさと人間味溢れるユーモアも持つ人だと感じた。

篠原社長は、もうわりとご高齢だが、なんというか可愛らしい感じで、テンプスタッフに女性が多いのがわかるような気がした。テンプスタッフ初期は、女性ばかりのだったようだけど、現在では相当男性もいるらしい。私の身近にもテンプスタッフ上海の社長や従業員の方も知っているが、色んなところでつながるなぁと今更ながら思う。日本電産も上海に92年あたりから進出しているが、こちらのつながりは無い。やはり上海でもハードなのだろうか...。

それで、ついこの前、友人である某企業の副社長とこの話をしていたら、私がいつもお世話になっている彼の会社の社長はmixi初期に笠原さんと仕事をしていたという。[ 私-副社長-社長-笠原さん ] こういう関係が成り立つ。これで私に特に何かあるのかと言えばないのだけれど、意外なところで線がつながってるなと驚いた。世の中は広いようで狭い。

それじゃあちょっと社長経由で笠原さんに言ってもらって、受注価格をつりあげようかという魂胆も一瞬頭をよぎったが、さすがにそんなことにはならないし、私もそこまで受注価格にこだわっていない。むしろ、弱小企業に発注してくれてありがとうございますということだ。

あれから2年半が経った。未知だった上海にてどうにかやっている。日本にいたときも起業精神を持ち続けていたが、あのときと今の自分ではまったく違うのがわかる。この国はやる気がある人には寛大な国であり、吸収できることも大きいと思う。もちろん一人のチカラだけじゃなく、色々とおいしいものなどを送ってくれる親や周囲の支えがあって元気でやっていられるわけだが、上海で今こうして自分のやりたいことを実現できているというのは本当に幸せなこと。

中国ビジネスをやるにあたり、好景気でチャンスが多いことからチャイナドリームとかいう言葉もあるけれど、実際は簡単じゃない。運よくってこともあるかもしれないが、日本人が中国人と直でビジネスをやるというのはかなり難しいことだと実感している。日本人にとって中国人のやり方は精神的にきつい。ある程度、うまく合わせたりスルーしたりと、よくも悪くもどうにもならない「中国式」に対応できる考え方を構築する必要があるからだ。しかし日本人は正直で真面目だからそういうことが苦手。完璧主義で顧客第一の日本人とテキトーで自己中心かつ責任感が限りなくゼロに近い中国人の考え方はあまりにも違いすぎる。だが、欧米企業は日系企業よりもそこのところを賢く対応できるケースが多いようだ。

日本人が中国にひょっこり進出してきても、心身ともにボロボロになって中国嫌いになった挙句に撤退というのがよくあるオチ。私もそういう方向にフラッと行きそうなときもあったが、なんとか姿勢正しく立っている。私の上海生活とビジネスはまだまだ始まったばかりだが、これからもこのダイナミックな激流の中を邁進していきたい。