ぽんぽこノート

いつだって今がスタートライン。
行動しなくては何も始まらない。壁にぶつかったところから新しい道がひらける。

上海のハンバーガー

2010-05-10 | 生活・色々
画像/デリバリーしたハンバーガーとチキン。けっこう美味い。コカコーラゼロも半年ぶりくらいに飲んでみた。


■日本で言えばゴールデンウィーク。中国だと労働節の連続休暇は、私には関係のないことだった。なんとなく、ああ今は世の中休みなんだなぁくらいのことは感じていたが、毎日仕事をしてたので、それどころではなかった。でも、おかげで充実した毎日を送ることができている。

ところで、日本ではオレオの抹茶味は発売されているのだろうか。今日、スーパーで見かけたので買ってみた。私は抹茶なお菓子に目がないのだ。でも、オレオはかなり甘いから、買おうかどうしようか一瞬迷ったが、3秒後には手にとっていた。私の場合、これが日本なら値段を気にするところだが、上海では食料品が安いので値段なんか見ないで買った。こんなことを書いているからといっても、別に金持っているということをアピールしたいわけではない。金は無いぽんぽこなのだ。

買ったオレオを食べてみたが、やはり甘い。アメリカンな甘さが血液をドロドロにしているような甘ったる~い感覚を伴い、糖尿病を連想させる。臭いも甘い。砂糖の結晶が少しざらつく。一口食べただけで水が欲しくなった。オレオのパッケージには、抹茶アイスのイラストが載っていたので、きっとミントでも入れただけだろうと思ったらやはりうっすらとした抹茶の味にミントが加わっただけだと感じた。ま、こんなものだろうが、次に買うことはないろう。これならノーマルオレオのほうがまだ美味い。

帰宅した後、ハンバーガーの出前をとった。仕事をしながらだとデリバリーが多くなる。15分そこらの時間を割いて、自分で料理を作るのもいいが、やることが多いときはデリバリーが多くなる。ハンバーガーはいつも注文している店があって、値段がけっこう安く、ハンバーガー1個100円、デカいチキンが1個60円だ。私はハンバーガー1個と、チキンを2個食べるとお腹が一杯なので、220円しか注文していないことになるが、徒歩5分のところということもあり、いつも持ってきてくれる。

こういう街のファーストフード店は、いたるところにあったりするが、だいたいにおいてマックやケンタッキーのそれよりと大して変わらないどころか、モノによってはボリュームで勝っている時さえある。しかし、肉やバンズの品質はどうかということについて、まさかこの上海でトレーサビリティが確立しているわけでもないので、そこのところは黙って食えというのが基本だと思う。

それでも、これらのハンバーガー屋のハンバーガーはけっこう美味い。たまに妙な味がするときもあるのだが、そこは深く考えないようにするのが肝心かもしれない。たしかに、大手のマックなどは情報公開もある程度しているし、ISO認証を取得した生産過程で管理されているかもしれない。でも、原料である動物の体には成長増進剤や化学肥料も多く取り込まれているだろうから、それらを食べている私たちの体にとって、どこの店のハンバーガーを食べても、結果的には大した差は無いと考えるのが妥当じゃないだろうか。

特に大きなさがあるとすれば、それは店舗や輸送・原料製造における各現場の衛生管理面だろう。体に言い訳ではない原料を使っているのだから、残りはここらへんが両者の大きなボーダーラインになるわけだが、食べているぶんにはそこらへんがどうなっているのかを感じることはできない。でも、中国在住者であれば、ローカル店舗がどんなふうに食材を扱っているかはだいたい想像がつくだろう。日本人的感覚からすれば、テキトーの一言に尽きる。この前なんかは、見るからに汚い雑巾で素材を切る包丁を拭いて、包丁を拭いたその雑巾でテーブルを拭いていた....。ま、全部の店舗がこうだとは思わないが。

上海では注文する値段が300円くらいからデリバリーを受け付けてくれる。私が上海に来たばかりのころは、そんなに安い値段でも配達してくれるのかと驚いたものだが、今となってはごく普通のことに思える。この前など、入ったことのない料理屋を見つけたので、次にでも頼もうかなと思い、デリバリーのメニューだけもらいに入った。

そうしたら、デリバリーは50元(約750円)からだと言うので驚いた。思わず「高いなぁ!」と言ってしまったくらいで、そんなに高級な店には見えなかったのだが、こんな店もあるのだと知ることができた。ただ、店長が面倒くさがり屋なだけなのかもしれない。中国人は基本的に面倒くさがりが多いので、こんな理由でも十分あり得ると思ったのだ。もしくは、けっこう儲かっているので、安い値段ではデリバリーする価値が無いと判断しているのかも。

それでも、750円と言えば日本だとビックマックセットくらいなのだろうか。そんなに高くない?どちらにせよ、お得意さんは別として、日本では注文が750円でデリバリーする店なんか無いのではないだろうか。いや、これからの日本の経済事情を鑑みれば、将来それはあり得るのかもしれないと、ふと思った。

今、日本では低価格化の波が起きているようだ。ダイエーを筆頭に、そこらじゅうのディスカウントストアが全盛を極めた頃の価格破壊ではなく、じわりじわりと来る低価格化だ。一方、上海では高価格化というか、物価が上がり続けている。家賃、食品、衣類、各種サービス。すべての面で軒並み値段が上がってきている。この中でも、不動産関係が顕著だが、これは上がりすぎの感が否めない。

上海のマンションは、日本のそれと比べて品質面で確実に劣っている。不動産の価値はロケーションにあると言っても過言ではないが、それでも品質がこんなに悪いのにこれほどまでに高いのはいただけない。今この瞬間この時代にとりあえずこのような価格になっているわけで、客観的な価値を見出されているかのように捉えがちだ。しかし、こんな価格は長くは続かないだろうし、実際にあまりに高い物件は買い手が少ないそうだ。

中には、大手企業が買占めだとかなんとかいう話もあるわけで、一部の業者が半意図的に不動産価格を吊り上げに回っているという事情もある。最近、このような動きに対し、政府が介入したとニュースでやっていたが、それもそうだろう。中国政府の動きは機敏で賢い。日本が犯した過ちに学び、バブル崩壊なんてらならないように、時に油を注ぎ、時に火力を弱めたりが上手く、各方面からガンガン対策をしている。それでもどうにもならないときがあるだろうが、少なくとも、日本よりは賢い動きをしているのが見てとれる。


さて、月曜日からもがんばりますか。

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