■ スマートフォンを買い換えようと思っている。今使っているのはSonyEricssonのXPERIAだが、突然再起動したり動きが数秒固まるときがあるのでけっこう煩わしい。それに、スマートフォンは基本はタッチパネルでのキー操作で、私の機種はキーボタン部分の幅が狭く、隣りのキーとの打ち間違えはしょっちゅうある。指の腹を使うのではなく少し側面でないとまともに押せない感じだ。
私はいつの時代も少し"逸れる"道を選ぶ傾向があるので、今回もiPhoneではなくてBlackBerry9650にしようと考えている。iPhoneは大勢の人が持っているわけで、すでに希少性はない。車でもなんでもそうだが、私の場合はそこらじゅうでみかける物に対して欲しいという感情は湧かない。音楽は家かiPod nanoで聴くし、TVやゲームなどに至ってはスマートフォンでなどとはまったく思わない。つまり私はiPhoneに実用上の価値を見出すことはできない。アプリは色々と楽しいとは思うが、それは別のスマートフォンでもできることだろうし、そもそも私はたくさんのアプリを入れてなどどいうことは基本的にしない。
しかしそれが売り上げ量が大きくとも第2位以下のものならよしとする。任天堂に対するセガのようなものと言ったら言い過ぎかもしれないが、そういう趣向でBlackBerry9650はデザインもなかなかいいし、なんと言ってもビジネス方面に重点を置いたメール機能がいい。9650はボタンもPCキーボードと同配列だしスピード感のあるメール送受信が可能だ。まどろっこしくなさそうでいい。
この前、著作系完全無視版YOUTUBEのような中国の巨大動画サイト「土豆网」でコメントをしたら、突然コメントができなくなった。その日、コメントは3回くらいしただけなのだが、運営側によりコメント制限をされたようだ。コメント内容は中国の政治に関するものだったが、それほど過激内容はなかったものの、"中国政府"や"戦争"といったおそらく監視対象になるであろうキーワードが含まれていたことで引っかかったのだと思う。
これ以降、わざとまったく問題のない文章で投稿してみたが、やはり投稿できない。Googleでの検索規制と同じで、一旦アクセス不可のサイトやキーワードに触れてしまうと一定時間まったく関係のないものへのアクセスも不可にする措置と同じだ。しかしこの場合は、中国国内のサイトにアクセスすることはできるので、海外へのすべてのアクセスに対して自動的に規制発動する仕組みだと思う。
中国政府情報統制指導要領に基づくと思われる管理側よりの投稿規制。日本語訳は「あなたのコメントは投稿できません」となる。草の根もコツコツ刈ると言ったところだろう。刈っても刈っても生えるわけだが。
そういった不特定多数が閲覧する場所ならまだわかるが、政府の規制はチャットにも及んでいる。というか、監視は国内すべての通信網をカバーしているらしいが、それはそれとして。ということで、私はチャットにも監視があるということは知っていたのだが、この前それを体験した。チャットでも政治のことなどは滅多に話さないのだけど、たまたま友達とそれ系の話になり、"中国共産党"と"粛清"というキーワードを含む文章を打ったら、相手に送信できず、以下の警告文が出現した。
「您发送的消息中可能包含了恶意网址、
违规广告及其他类关键词,请停止发送类似的消息。」
訳 「あなたの送信した情報には、悪意のあるサイトもしくは規定に違反する広告およびその他のキーワードが含まれている可能性があります。そのような情報の送信はお止め下さい。」
おおー。チャットというかなりプライベートなところまで踏み込んでいる規制をリアルに感じたことで若干寒けがした。やはりここまで魔の手は及んでいるのだと、妙な感心をするとともに、こういうことをしつこく繰り返していると本当に公安が来そうで恐いと感じた。うん、ある程度の期間をしつこくやっていたら、今度は自動規制から手動監視対象へ昇格し、さらに一定の許容を超えた時になにかしらのリアルな調査が入ることは間違いないと思う。
ちなみに、何のキーワードがだめだったのかと検証してみた。粛清でも中国共産党でもなく、それは"反共産党"だった。これはアリババの運営するチャットシステム阿里旺旺(アーリワンワン)での話で、MSN Messengerでは今のところ送信可能だ。阿里旺旺をインストールしている人はぜひ実験してみたらいいと思う。いや、あえてそんなことする必要はないのだが…。
話は変わり、先日に所用で常州へ行ってきた。ハワードジョンソンに泊り、夕飯は常州料理でも食べたいなと思ったのはいいが、そう言えば常州料理なんて聞かないから、たぶん名物のものなど無いのかもと思っていたら、案の定タクシーの運転手曰く「常州料理?そんなもん特に無いよ。ありきたりな普通のものだよ。」だと。どうせ上海にいてもいつでも食べられる中華なら食べなくてもいいかと思い、常州の日本料理はどんな店が美味いのかというところを試したくなった。
そこで調べた結果が常州の日本料理店「一心 (常州市新北区漢江路長興好日子家園Ⅱ-6 Phone 0519-8118-6767)」だ。なかなか高級な造りの店内で、味も超一級とはいかないが、上海の少々高級な店と比べてもそれほど劣らないのではないかと思わされた。ただ、部分的にいまいちなところがあったが、価格は上海のそれとくらべいくぶんか安いので見て見ぬふりをできる範囲だと思う。
常州の日本料理店「一心」
下の画像はヒラメの活き造りだが、たしか180元で目の前で捌いてくれて盛り付けもなかなか。肝心の身のほうだが、プリプリして厚く美味しく、刺身を食べきったあとは空揚げで楽しめた。ヒラメが10分くらいピクピクしていたので若干申し訳ない気持ちになってしまったが、活き造りはいつもこうだ。2人でかなり食べて呑んで700元(約9,100円)くらいだったのでコストパフォーマンスはかなりいい。おそらく常州の中では一番まともな日本料理店なのではないか。日本人経営の「風天」も近くにあったが、そこは完全に居酒屋スタイルなので少しジャンルが違うようだが評判はなかなかいいらしい。
ヒラメさん。お命頂戴します…。美味かった。
この「一心」がある新北区漢江路という通りは、日式クラブや日本料理屋が点在しており、私のような上海在住の人間には一見して日本人が多いエリアだということがわかる。「一心」のオーナーにそれを聞いてみたらやはりそうだということで、上海の古北のようなものだと言う。マンションもなかなか高級そうなものが林立しているわけだ。西麻布にでもありそうなお洒落なベーカリーもあった。
それで、私は好奇心が旺盛なので、せっかくだから常州の不動産物件を少しでいいから実際に見てみようと思い、不動産屋を訪れた。1泊2日の2日目でタイトなスケジュールだったが、不動産屋を4件訪問して1件だけ比較的高級な物件を見ることができた。高級と言っても、家賃は2LDKで2,500元程度。これは同程度物件なら上海の1/3の値段だ。日本円にして33,000円程度の格安だ。本当はもっと高級なところを見てみたかったのだが、そもそも3,000元以上の家賃を取るような常州での高級物件はわりと少ないらしく、見ることは出来なかった。まあ、私が見た地域がたまたま高級物件が少ないエリアだったのかもしれないが、それにしても安い。
また、常州なら70万元(910万円)かそこらで築浅の比較的高級な2LDKマンションが購入できるらしい。やはり販売価格も上海の1/3だ。上海でなら3,000万円くらいは出さないと日本人が納得できるようないい中古2LDKマンションは買えない。中古2LDKで3,000万円なら東京でもかなり選べるということを考えると、今の上海で買う気にはならん。上海の不動産価格は、今の半額くらいが適正ではないかと思う。
マンションをいくつも買える余裕資金があれば別だが、私は住まいを固定したくないこともあり賃貸派なので家の購入にはこだわらないが、投資としての興味はある。物件を転がすには上海はもう遅すぎだし、不動産価格への警鐘が以前にも増して増えているし実際値下げしまくっている物件も増えてきたようだ。友人がオーストラリアにでかい一戸建てを購入し、最近になって上海は虹梅路のほうのホテルの一室を買ったと連絡があったので、今度遊びに行ってみるが、そんなリッチを横目にしながら今日も地道に働きます。
私はいつの時代も少し"逸れる"道を選ぶ傾向があるので、今回もiPhoneではなくてBlackBerry9650にしようと考えている。iPhoneは大勢の人が持っているわけで、すでに希少性はない。車でもなんでもそうだが、私の場合はそこらじゅうでみかける物に対して欲しいという感情は湧かない。音楽は家かiPod nanoで聴くし、TVやゲームなどに至ってはスマートフォンでなどとはまったく思わない。つまり私はiPhoneに実用上の価値を見出すことはできない。アプリは色々と楽しいとは思うが、それは別のスマートフォンでもできることだろうし、そもそも私はたくさんのアプリを入れてなどどいうことは基本的にしない。
しかしそれが売り上げ量が大きくとも第2位以下のものならよしとする。任天堂に対するセガのようなものと言ったら言い過ぎかもしれないが、そういう趣向でBlackBerry9650はデザインもなかなかいいし、なんと言ってもビジネス方面に重点を置いたメール機能がいい。9650はボタンもPCキーボードと同配列だしスピード感のあるメール送受信が可能だ。まどろっこしくなさそうでいい。
この前、著作系完全無視版YOUTUBEのような中国の巨大動画サイト「土豆网」でコメントをしたら、突然コメントができなくなった。その日、コメントは3回くらいしただけなのだが、運営側によりコメント制限をされたようだ。コメント内容は中国の政治に関するものだったが、それほど過激内容はなかったものの、"中国政府"や"戦争"といったおそらく監視対象になるであろうキーワードが含まれていたことで引っかかったのだと思う。
これ以降、わざとまったく問題のない文章で投稿してみたが、やはり投稿できない。Googleでの検索規制と同じで、一旦アクセス不可のサイトやキーワードに触れてしまうと一定時間まったく関係のないものへのアクセスも不可にする措置と同じだ。しかしこの場合は、中国国内のサイトにアクセスすることはできるので、海外へのすべてのアクセスに対して自動的に規制発動する仕組みだと思う。
中国政府情報統制指導要領に基づくと思われる管理側よりの投稿規制。日本語訳は「あなたのコメントは投稿できません」となる。草の根もコツコツ刈ると言ったところだろう。刈っても刈っても生えるわけだが。
そういった不特定多数が閲覧する場所ならまだわかるが、政府の規制はチャットにも及んでいる。というか、監視は国内すべての通信網をカバーしているらしいが、それはそれとして。ということで、私はチャットにも監視があるということは知っていたのだが、この前それを体験した。チャットでも政治のことなどは滅多に話さないのだけど、たまたま友達とそれ系の話になり、"中国共産党"と"粛清"というキーワードを含む文章を打ったら、相手に送信できず、以下の警告文が出現した。
「您发送的消息中可能包含了恶意网址、
违规广告及其他类关键词,请停止发送类似的消息。」
訳 「あなたの送信した情報には、悪意のあるサイトもしくは規定に違反する広告およびその他のキーワードが含まれている可能性があります。そのような情報の送信はお止め下さい。」
おおー。チャットというかなりプライベートなところまで踏み込んでいる規制をリアルに感じたことで若干寒けがした。やはりここまで魔の手は及んでいるのだと、妙な感心をするとともに、こういうことをしつこく繰り返していると本当に公安が来そうで恐いと感じた。うん、ある程度の期間をしつこくやっていたら、今度は自動規制から手動監視対象へ昇格し、さらに一定の許容を超えた時になにかしらのリアルな調査が入ることは間違いないと思う。
ちなみに、何のキーワードがだめだったのかと検証してみた。粛清でも中国共産党でもなく、それは"反共産党"だった。これはアリババの運営するチャットシステム阿里旺旺(アーリワンワン)での話で、MSN Messengerでは今のところ送信可能だ。阿里旺旺をインストールしている人はぜひ実験してみたらいいと思う。いや、あえてそんなことする必要はないのだが…。
話は変わり、先日に所用で常州へ行ってきた。ハワードジョンソンに泊り、夕飯は常州料理でも食べたいなと思ったのはいいが、そう言えば常州料理なんて聞かないから、たぶん名物のものなど無いのかもと思っていたら、案の定タクシーの運転手曰く「常州料理?そんなもん特に無いよ。ありきたりな普通のものだよ。」だと。どうせ上海にいてもいつでも食べられる中華なら食べなくてもいいかと思い、常州の日本料理はどんな店が美味いのかというところを試したくなった。
そこで調べた結果が常州の日本料理店「一心 (常州市新北区漢江路長興好日子家園Ⅱ-6 Phone 0519-8118-6767)」だ。なかなか高級な造りの店内で、味も超一級とはいかないが、上海の少々高級な店と比べてもそれほど劣らないのではないかと思わされた。ただ、部分的にいまいちなところがあったが、価格は上海のそれとくらべいくぶんか安いので見て見ぬふりをできる範囲だと思う。
常州の日本料理店「一心」
下の画像はヒラメの活き造りだが、たしか180元で目の前で捌いてくれて盛り付けもなかなか。肝心の身のほうだが、プリプリして厚く美味しく、刺身を食べきったあとは空揚げで楽しめた。ヒラメが10分くらいピクピクしていたので若干申し訳ない気持ちになってしまったが、活き造りはいつもこうだ。2人でかなり食べて呑んで700元(約9,100円)くらいだったのでコストパフォーマンスはかなりいい。おそらく常州の中では一番まともな日本料理店なのではないか。日本人経営の「風天」も近くにあったが、そこは完全に居酒屋スタイルなので少しジャンルが違うようだが評判はなかなかいいらしい。
ヒラメさん。お命頂戴します…。美味かった。
この「一心」がある新北区漢江路という通りは、日式クラブや日本料理屋が点在しており、私のような上海在住の人間には一見して日本人が多いエリアだということがわかる。「一心」のオーナーにそれを聞いてみたらやはりそうだということで、上海の古北のようなものだと言う。マンションもなかなか高級そうなものが林立しているわけだ。西麻布にでもありそうなお洒落なベーカリーもあった。
それで、私は好奇心が旺盛なので、せっかくだから常州の不動産物件を少しでいいから実際に見てみようと思い、不動産屋を訪れた。1泊2日の2日目でタイトなスケジュールだったが、不動産屋を4件訪問して1件だけ比較的高級な物件を見ることができた。高級と言っても、家賃は2LDKで2,500元程度。これは同程度物件なら上海の1/3の値段だ。日本円にして33,000円程度の格安だ。本当はもっと高級なところを見てみたかったのだが、そもそも3,000元以上の家賃を取るような常州での高級物件はわりと少ないらしく、見ることは出来なかった。まあ、私が見た地域がたまたま高級物件が少ないエリアだったのかもしれないが、それにしても安い。
また、常州なら70万元(910万円)かそこらで築浅の比較的高級な2LDKマンションが購入できるらしい。やはり販売価格も上海の1/3だ。上海でなら3,000万円くらいは出さないと日本人が納得できるようないい中古2LDKマンションは買えない。中古2LDKで3,000万円なら東京でもかなり選べるということを考えると、今の上海で買う気にはならん。上海の不動産価格は、今の半額くらいが適正ではないかと思う。
マンションをいくつも買える余裕資金があれば別だが、私は住まいを固定したくないこともあり賃貸派なので家の購入にはこだわらないが、投資としての興味はある。物件を転がすには上海はもう遅すぎだし、不動産価格への警鐘が以前にも増して増えているし実際値下げしまくっている物件も増えてきたようだ。友人がオーストラリアにでかい一戸建てを購入し、最近になって上海は虹梅路のほうのホテルの一室を買ったと連絡があったので、今度遊びに行ってみるが、そんなリッチを横目にしながら今日も地道に働きます。
ゼウス さん
そうだと思います。まあいいかってだけで終わらしちゃうと
何にも身に付かないって確かですね。
ま、たまにはまあいいかでいいと思いますけど
。
でもなんか残念な感じです。
ぽんぽこさんのアンテナの感度よさがよくわかります。
そうして考えてみる人と、なんでもまあいいかで終わっちゃう人の違いだと思います。
コメントされてますけど、まあいいやって何でも軽く流しちゃうと、何も身に付かないし、そういう普段の姿勢がその他色々なことを不可能にしてるんですよね。
常州のハワードジョンソンはぼくも泊まったことあります。なかなかいいですよね。
こばさん
そうです。BlackBerry9650はBoldですので
最上位機種です。5,000元近くしますけど
香港版とかならもっと安く買えます。
一心はなかなかでした。
また行きたいお店です。
好奇心は人間成長の原動力だと言われます。
気になったことは"いいや"と投げ出さず
調べたり行動に移すことはとても大切なことですよね。
逃げたり放棄するのは簡単なのですが。
アイフォンと値段あんま変わらないアレ。
さすが目の付け所が違いますね!
ぼくも一心は行ったことありますが
けっこう高い印象を持ちました。
味はいいんだですけど、高級店ですからお金がきついです。
でも上海の高級店よりは安いですよね。
ヒラメがうまそう。。
すごいアクティブですね。
1泊なのに不動産まで見てるなんて。
ぽんぽこさん見てると好奇心てホント大事だなって思います。