水瓶座時代 マドモアゼル愛オフィシャルブログさんより
大引っ越しを始めよう
アメリカでは政権が変わるたびにホワイトハウス内の大引っ越しがあります。共和党政権、民主党政権、これまでと異なる政権が勝てば、ホワイトハウス内では大引っ越しとなるわけです。
大引っ越しは負けた城主が城を引き渡す時にも生じました。有名なところでは江戸城明け渡しがあり、官軍が意気揚々と江戸城に入場する絵画を見たことがあります。
さて、大引っ越しは何も政権が変わる時ばかりの話しではありません。それは私たちの生涯の中にもあると思うのです。いみじくも、中西経団連会長、そして豊田章男社長の発言にあるように、終身雇用は終わったとの弁。
私たちも組織や機構の中に安全な居場所を求める考えを捨て、自分らの居場所の大引っ越しが必要な時代になっていくと思うのです。
具体的に言えば、給料をもらう意識を捨て、自分で稼ぐ意識を持つことから始めたいものです。飯島先生は、サラリーをもらっているだけではまったく見えないものがある、、、とおっしゃってたのを覚えています。もらうだけの立場からでは見えない世界があるということです。
どんなに才能豊かな人でも、もらっている立場だけからしか物事は見えない。自分で稼ぐ立場、支払う立場になって初めて見えてくる世界が才能とは別にあるわけです。
経営の一番偉い人たちが口をそろえて、もう終身雇用はできない、、とおっしゃるのです。自分で稼ぐとの考えをもたなければならない立場に私たちはいずれ立っていかざるを得なくなるでしょう。
誰から、どこかから、お金をもらおうとしていたなら、皆と同じ考えになりますので、そこは集中し、増々競争の大きな場面で生き延びることを考えるしかなくなってしまう、、、
必要なのは、明け渡しです。大引っ越しです。まずは意識の変革からですが、何をどう引っ越すのか、、、、
会社でお金をもらう意識を捨て、自分で稼ぐ意識をまず育むことです。そうすれば、たとえ変わらずに会社にいたとしても、給料をもらう意識が違ってくる。当然の報酬としての自信が出てくるはずです。
そして次は本当の大引っ越しです。サラリー生活からさよならする準備です。今、私たちは、組織にいることが安全だと勘違いしていますが、その時代はもう終えたのです。組織から個人への大引っ越しがとっても重要なのです。
私は学生時代から独立してやってきましたが、その頃の独立は今に比べるとやはり大変だったと思います。多くの独立した人達で、残っている人はほとんどいません。どこかで挫折してまた雇われる立場で再スタートされた人がほとんどです。
もちろんそれが悪いわけではありませんが、これからは私は独立はしやすい時代に入っていくと思うのです。これまでは難しかったものが、意識を見る方向を変えるだけでとても洋々とした未来となるはずです。
大引っ越しをする必要が出てきているのです。会社が私たちを追い出すと言っているのですから、こちらも引っ越しの準備を進めた方が良いのです。昔は難しかった独立でも、今は非常に有利です。
考えてみてください。どこかで何らかのお店を始めるとしたら、一体いくらかかるでしょうか。もちろん業態や職種、規模によるのは当然ですが、まず、場所を借り、何か売るものを作り、従業員を雇い、宣伝する、、、気が遠くなるようなことを私たちの文明では行ってきたのです。もうよほどのことでない限り、それで儲けることなど至難の業です。
代わりにアマゾンや楽天など様々なネットで物を売る商売がありますが、店を作って従業員を雇うようなやり方よりもずっと安価で簡単。私たちも物を買う時、下手にお店に行って、店員の不愛想な対応や少ない商品の中で何か決めるよりも、まだネットで選んだほうがずっと買いやすいと思ったりします。
すでに、商品購買の大引っ越しは済んでいるということです。その権化がアマゾンであり楽天であり中国の巨大ネットショップであったりします。地方の商店街は大企業のスーパーマーケットなどに押されてシャッター通りとなりましたが、次に大企業の大店舗も、アマゾンなどのネットショップに押されてもう勝負は決まった状況にあるのです。時代の流れに勝つことなど誰もできません。
なのに、まだ会社務めが安全であるかのような間違った信仰を抱く人が大勢います。シャッター街に取り残された弱小店舗と似たことが、個人にも訪れようとしているのです。引っ越しが必要なのです。
アマゾンが、巨大ネットショップが、大企業の大店舗をシャッター化している真っ最中なのです。では、アマゾンや楽天や中国巨大ネットショップが本当の勝者なのでしょうか。確かに今のところはそうかもしれません。
しかし、昔、どこの街にもあった身近な商店街が繁盛していたように、巨大ネットショップが巨大のまま大きくなっていく形で、すべての消費活動を支配していくわけではないと思うのです。個人の力に負ける日が必ず来ます。
個々がそれぞれの魅力と発想によってネット化する方向で物事を考えたり売ろうとしたなら、それは巨大ネットショップでは扱えない特別な価値あるお店が立ち並びます。そしてそこは、土地代もいらない、場所代もいらない、お店を建てる必要もない、自由な未開地なのです。
本気で独立を人が考えたなら、昔とは大違いのまったく自由な未開地が洋々として広がっていることに、もっと私たちは気づくべきです。何もネット関係だけではありません。巨大化した組織の目の届かない場所に、むしろ今は魅力や価値が眠っているのです。それを巨大企業の研究班は理解していると思いますが、もう流れを変えることができないほど、彼らは巨大化してしまいました。
今の売り上げや構造を急に変えることなどできないのです。選択肢は個人にあります。個人がこんな有利な位置にいる時代はこれまでなかったにも関わらず、表面的には大企業が強く、個人が弱いと勘違いしている人ばかりなのです。
このギャップを意識としてしっかり持つことが出来た人には、きっと自信のようなものがわいてきて、前向きな引っ越しがスタートしていくと思います。力は外にあるのではなく、力はあなたの中にあります。そこから始めようではありませんか。