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以前水がまったくでないビレッジ。気の早い方は早々に家売って別の地へ。
生活インフラの整備の悪いのは、日本という国に生まれ育った方であればすぐにそういった判断をしてしまうのでしょうが、フィリピンではそういったことも確かに考えなければ。なのですが、昨年の台風オンドイ（16号）の襲来で甚大な被害を受けた首都圏マリキナ市プロビデント・ビレッジ。ちょうど、海に突き出た半島を思わせるように、北側を除き、同ビレッジの東、南、西の３方が蛇行して流れるマリキナ川に取り囲まれているマリキナ市の富裕層ビレッジ。
再発の恐怖から家を手放す住民が多い。
　２００９年９月26日、東南側の堤防が決壊、同ビレッジは一気に濁流にのみ込まれた。中間層以上が多く住むアパートや一戸建て住宅は洪水で孤立、自宅や自家用車内に閉じ込められるなどして60人以上が犠牲になった。被災から約３カ月、経済力のある地域は復興の速度も早いのだろうか。などと島国根性丸出しで見ているのですが、確かに外面は何事も無かったように見えても一歩踏み入れれば、いまだに無残な状態。
首都圏マリキナ市唯一の公共墓地「バランカ・セメタリー」。台風襲来から約１カ月後の万聖節時の埋葬地ゴミが積もったまま、訪れる人もいない
狭い敷地の中に何段にも積み上げれらた白と水色の墓石が所狭しとひしめく。高さ４メートル以上にもなる墓石群の「迷路」を奥へ奥へと入った一角に、ひっそりと墓石が立っている。墓石の下には、大洪水で命を落とし、遺族ら引き取り人が最後まで現れなかった身元不明遺体が埋葬されている。引き取り手の現われない身元不明遺体が埋葬されている場所。
いまだかつてこういった状態が続いている。幸いに、多くの皆さんのご援助、ご助力で大きな伝染病にまではならなかったとしても、貧民層の生活負担はますます深刻化しているようなのですが、ニューイヤーの花火は例年になく静かとはいえ、年々エスカレートする花火、わけのわからない祝砲(人に向けて拳銃撃つな！）で死傷した方1000人以上。どうやら禁止法をとるようなことをいっていても、この花火の量その質に大見栄張るお金持ちが・・・多分無理かもしれない。
なんてことを勝手に考えながら2010年。
今年もまた適当人生を続けてみます。
皆様どうぞ今年こそはP型症候群にしっかりと効能のあるワクチンを得、楽しいフィリピンライフをお楽しみください。